構造システムは、建築構造計算および各種構造計算用ソフトウェア(一貫構造計算、耐震診断計算、耐震補強、応力解析、振動解析など)のプログラム開発と販売を行っています。
入力機能の向上、計算機能の追加、計算書作成のスピードアップ、ほか
2021年10月12日
配置された部材のクリックで部材データを表示するジャンプ機能
配置された部材の位置でマウスを右クリックして表示されるポップアップメニューの[部材リスト]を選択すると、当該部材データが表示され、断面寸法や配筋データを変更できます。
ジャンプ機能で参照データを表示
グリッドシート形式の入力の項目で「設定値」や「材質」、「部材名称」などを参照しているセル上で右クリックして表示されるポップアップメニューの[参照データを表示]を選択すると、参照先のグリッドシートやダイアログを表示します。
プロパティウィンドウの場合は「部材名称」などを参照しているセル上で右クリックするだけで、参照先のデータを表示します。
SRC/S柱の継手の計算・保有耐力接合を確認
従来の断面計算位置(柱頭、柱脚、中央)に加え、SRC/S造柱の柱継手位置の入力機能追加で、継手位置の断面計算および継手部の保有耐力接合を確認できます。
その際、梁と同様に継手部に対してウェブのZへの考慮・非考慮や、ボルト孔径による断面欠損等が考慮できます。
層名・階高・構造種別
S柱リスト
SRC柱に内蔵されたH形綱の柱脚しぼりに対応
最下階のSRC造柱脚のH形綱に対してしぼり寸法が入力されている場合、柱脚部のH形綱はしぼり寸法を考慮した断面計算と保有水平計算時の耐力計算ができます。
RC/SRC柱リスト
CFT造柱が箱形断面に対応
コンクリート充填鋼管(CFT)柱として、溶接などで作った箱形断面(Box柱)の「充填」を追加しました。
S柱リスト
S造間柱入力時に軸方向剛性考慮の指定機能
S柱プロパティ
間柱の軸方向剛性を考慮する荷重ケースとして「鉛直荷重時、水平荷重時」または「水平荷重時のみ」をS造柱のプロパティから指定できるようにしました。
各種部材の寄りの入力タイプを追加
左端と右端で異なる寄り寸法を設定できるなど、部材の寄りの入力タイプを追加しました。
入力タイプ毎に平面図上に示された赤矢印(図参照)の距離を入力します。
X方向のはりの寄り入力タイプの例
はりの左右で異なる上端レベルの設定に対応
はりの上端レベルの入力において、左端と右端で異なる設定ができるようにしました 。
はりの上端レベルを設定した場合でも、その層の標準はりせいの1/2のところに梁心があるとして構造計算しますが、柱はり接合部の剛域長さや断面計算に用いる柱うちのり長さは、はりの上端レベルを考慮した長さとします。
はりの上端レベル配置
左右で異なる出長さの片持スラブに対応
片持スラブの入力で左右の異なる出の長さが設定できるようにしました。
片持スラブ配置
片持ばり、片持スラブ、出隅片持スラブで先端への鉛直勾配を設定
片持ばり、片持スラブ、出隅片持スラブの入力で鉛直勾配(先端の上下方向勾配を角度で設定)の指定ができるようにしました。
片持ばり配置
片持スラブ配置
出隅片持スラブ配置
特殊片持ばり荷重、特殊小ばり荷重の入力の追加
特殊荷重(追加荷重・重量)を片持ばりと小ばりに入力できるようにしました。
塔屋階を保有水平耐力計算時モデルから除く指定を追加
保有水平耐力計算条件-モデル化
塔屋階を保有水平耐力計算時のモデルから除く指定を追加しました。
指定した場合は、塔屋は重量としての考慮はしますが解析モデルから除いて計算を行います。
ACI規準の曲げ耐力式に対応
保有水平耐力計算条件-耐力算定条件
ACI規準のRC造柱、はりの曲げ耐力式を選択肢に追加しました。
計算書作成の処理速度を向上
計算書作成時にマルチスレッド処理によって速度の向上を図り、計算結果書が出力・表示されるまでの時間を短縮しました。
計算書・入力データ書の分割表示
構造計算書、および入力データ書の画面を分割する機能を追加し、画面内において複数のページを並べて表示できるようにしました。 計算結果の確認や比較等に活用できます。