構造システムは、建築構造計算および各種構造計算用ソフトウェア(一貫構造計算、耐震診断計算、耐震補強、応力解析、振動解析など)のプログラム開発と販売を行っています。

基礎・杭・地盤の構造計算 「構造モデラー+基礎」

自在な形状から
構造モデルを自動生成


「構造モデラー+基礎」は、構造躯体を入力する構造設計プラットフォーム「構造モデラー」上で、基礎、杭、地盤の建物下部構造の計算・結果出力を行うソフトウェアです。


基礎の設計業務効率化を加速する

スマートでスムーズな
新しい基礎構造計算システム


地盤データ(柱状図)を入力することにより、液状化判定、杭・地盤の支持力計算、杭・基礎の応力・断面計算、沈下量計算まで行うことができます。また、上部構造の応力を節点力として入力することにより、基礎ばりの応力計算および断面計算も行えます。

「構造モデラー+NBUS7」と組み合わせて使用することにより処理は一連で行われ、「構造モデラー+基礎」で求めた杭頭曲げモーメントなどを上部構造の計算で考慮することができます。また、一貫構造計算書に基礎構造に関する項目と計算内容が記載されるなど、さらに設計業務の効率化を支援します。

「構造モデラー+基礎」は「BUS-基礎構造」の後継製品です。




直感的な入力を支援するインターフェース


構造モデラー+基礎 メインイメージ

構造設計に必要な建物形状をわかりやすく入力するための多彩なインターフェースを備えた「構造モデラー」により、基礎構造部の設計をスマートかつスムーズに支援します。



リアルタイムに確認できる柱状図

柱状図に土の単位体積重量、細粒分含有率、N値などのボーリングデータを入力することにより、入力された土質性状から液状化判定や杭・地盤の支持力、沈下量計算を行います。

入力された土質性状から液状化判定や杭・地盤の支持力、沈下量計算

国土交通省の「電子納品に関する要領・基準」の「地質・土質調査成果電子納品要領」に記載されているボーリング交換用データを読み込むこともできます。


扱う基礎形式・基礎形状

独立基礎、布基礎、べた基礎、杭基礎を扱います。杭基礎の杭は9本まで配置できます。

配置

同一種類の基礎配置または異種基礎の配置もでき、部分地下を有する場合は層ごとの基礎配置ができます。

扱う基礎の形状

扱う基礎の形状


その他

形状では布基礎やべた基礎の外周部への出、杭の座標の入力ができます。計算では偏心、杭の施工誤差の考慮等ができます。

1本杭 2本杭 3本杭
1本杭 2本杭 3本杭
4本杭 5本杭 7本杭 9本杭
4本杭 5本杭 7本杭 9本杭

杭配置の例

扱う杭種

場所打ち杭、鋼管杭、既製コンクリート杭の3種類から選択できます。
鋼管杭および既製コンクリート杭については、メーカー製品をデータベースから選択することができます。

扱う杭形状

扱う杭形状


場所打ち杭 場所打ちコンクリート杭
場所打ち鋼管コンクリート杭(SB耐震杭、TB耐震杭)
鋼管杭 株式会社東部
株式会社トラバース
一般社団法人ダイナ・メガプレス工法協会
ガイアパイル株式会社
株式会社三誠
既製コンクリート杭 一般社団法人コンクリートパイル建設技術協会
日本コンクリート工業株式会社
ジャパンパイル株式会社
三谷セキサン株式会社
株式会社北雄産業
北海道コンクリート工業株式会社
株式会社トーヨーアサノ
日本ヒューム株式会社

※ 上記以外の杭に対しても、ユーザー定義杭として断面諸元を直接入力できます。



充実の計算機能と高速処理



基礎


基礎フーチング・スラブの計算

直接基礎(独立基礎、布基礎、べた基礎)

直接基礎に作用する応力から接地圧を計算し、地盤の許容支持力度以下であることを確認します。
地反力に対して、必要なベース筋本数、はかま筋本数の計算、せん断力、パンチングシアー、付着長さに対する検討を行います。


杭基礎

基礎計算条件ダイアログ

基礎計算条件ダイアログ

杭基礎に作用する応力から杭軸力を計算し、杭の許容支持力以下であることを確認します。
杭反力に対して、必要なベース筋本数、はかま筋本数の計算、せん断力、パンチングシアー、付着長さに対する検討を行います。
施工前誤差の入力により、建築行政情報センター「建築構造審査・検査要領」の「施工誤差のあらかじめの検討」ができます。また、施工後誤差の入力により、施工後の杭基礎の偏心曲げモーメントを曲げ戻しとして上部構造の応力計算で考慮することができます。
杭によるフーチングのねじれを検討できます。
「構造モデラー+NBUS7」と組み合わせて使用することにより、基礎計算用軸力をはじめとする支点応力、杭計算用の層せん断力など、上部構造から基礎構造に作用する荷重・応力を入力する手間が省けます。

基礎形状の自動生成・自動算定

基礎形式が直接基礎であれば地盤支持力を、杭基礎であれば杭支持力と杭本数を入力すれば、支点位置に生じる応力に対して必要となる直接基礎、杭基礎の形状から配筋までをボタン一つで自動生成し、基礎部の設計をスマートに支援します。

基礎形状の自動生成・自動算定

沈下量の計算

基礎フーチング・スラブ、および杭に対する即時沈下量、圧密沈下量を計算します。なお、布基礎、べた基礎においては柱支配面積に従って沈下量の計算を行います。
基礎ばりの剛性や隣接する基礎からの影響を考慮することができます。
建築基礎構造設計指針に基づき、相対沈下量、総沈下量、変形角を求めます。

基礎ばりの計算

施工前誤差により杭心(群杭心)の移動を軸力作用点からの基礎図心の偏心と見なす場合に、基礎ばり端部に生じる偏心曲げモーメントに対して安全性の検討を行います。


杭の計算

地盤バネダイアログ

地盤バネダイアログ

応力計算

深さごとに異なる水平地盤反力係数khを持つと仮定し、深度ごとに設けた地盤バネモデルに対して、杭頭に作用する水平力に対する各部の変位・応力を求めます。
杭頭変位量が1cmを超える場合は変位に応じたkhを求める収斂計算を行います。

算定計算

作用する水平力に対して、場所打ち杭は必要な主筋・せん断補強筋、鋼管杭は必要な鋼管厚、既製コンクリート杭は耐力を満たす杭種を求めることができます。

検定計算

入力された杭形状から耐力を求め、許容応力と存在応力を比較し、軸力・曲げモーメント・せん断力に対する安全性の確認を行います。

杭頭接合部の計算

杭頭接合部計算条件ダイアログ

杭頭接合部計算条件ダイアログ

基礎配置位置や杭種ごとに杭頭接合部の鉄筋量計算、杭頭接合部の各種応力に対する強度検討計算を行います。
接合方式は以下の4方式の中から選択することができ、鉄筋量検討時の仮想コンクリート断面のオフセットやアンカー筋の定着長さも指定することができます。

杭頭接合方式

杭頭接合方式

地盤


地盤の計算

液状化判定計算

柱状図・液状化判定計算ダイアログ

柱状図・液状化判定計算ダイアログ

柱状図の各深度層に対して液状化の有無を判定します。
対象とする荷重ケースは、1次設計(中地震時1、中地震時2)と2次設計(大地震時)を想定した計3ケースの地震時に対して判定します。
判定結果から基準水平地盤反力係数kh0の低減率を求め、杭の応力計算時の地盤バネに考慮、また杭の支持力計算時に周面摩擦力を無視できます。
データを入力すると同時に、計算結果がプレビューウインドウに表示されるため、入力データを変更しながら計算結果を確認することができます。

地盤と杭の支持力計算

杭の支持力計算ダイアログ

杭の支持力計算ダイアログ

地盤の支持力計算ダイアログ

地盤の支持力計算ダイアログ

柱状図と基礎形状、杭形状を入力することにより、許容支持力を計算します。


杭と地盤の支持力計算式一覧

告示、指針 国土交通省告示1113号、日本建築学会「建築基礎構造設計指針」、東京都建築構造設計指針、横浜市建築構造設計指針、大阪市建築構造設計指針
認定工法
(鋼管杭)
株式会社トラバース SMD(スーパーミニドリル)杭工法、GGパイル工法、スーパータイガーパイル工法
株式会社東部 e-pile工法、e-pile next工法
一般社団法人ダイナ・メガプレス工法協会 ダイナ・メガ・プレス工法
ガイアパイル株式会社 ガイアスーパーパイル工法
株式会社三誠 G-ECSパイル工法、N-ECSパイル工法
認定工法
(既製コンクリート杭)
日本コンクリート工業株式会社 RODEX工法、ST-RODEX工法、NAKS工法、中堀り打撃工法、打撃工法、Hyper-MEGA工法
ジャパンパイル株式会社 GMTOP工法、Hyper-MEGA工法、BASIC工法
三谷セキサン株式会社 BFK工法、BFK-COMBO工法、SUPERニーディング工法
株式会社北雄産業 TAPP工法、RCM工法
株式会社トーヨーアサノ ケムン工法、STケムン工法、STJ工法、セリファーFK工法、MRX工法、MRXX工法
日本ヒューム株式会社 ハイビーエム(H・B・M)工法、ハイエフビー(HiFB)工法、TBSR工法、New-STJ工法

※ 上記以外の式に対しても、ユーザー定義式として先端支持力係数、杭周面摩擦力係数、先端平均N値の算定範囲、土質性状の上下限値を直接入力できます。



k-DB(構造システムデータベース)

各種鋼材・露出柱脚工法・免震装置・制振装置・木造(構造用集成材、構造用製材、接合金物)などのメーカー製品は、各プログラムで共通して使える「k-DB(構造システムデータベース)」に登録されていますので、k-DBを参照すると効率的に入力できます。


高速計算処理

マルチスレッド処理により、高速で計算結果を求められます。

直接基礎時の計算例
構造モデラー+NBUS7+基礎
BUS-6+BUS-基礎構造

直接基礎時の計算例

※ RC造 20x20スパン 3階、独立基礎数441。
※ 建物形状、支点状態により結果は異なります。

杭基礎時の計算例
構造モデラー+NBUS7+基礎
BUS-6+BUS-基礎構造

杭基礎時の計算例

※ RC造 20x20スパン 10階、場所打ちコンクリート杭(杭長20m)の1本杭基礎数441。
※ 建物形状、支点状態により結果は異なります。



専用ビューアーで計算結果、検定比図等を確認

計算を実行すると、「構造モデラー」の計算結果ビューアー「NOUT」が起動し、計算結果、検定比図等を確認できます。また、以前に計算した結果の表示や比較ができます。
計算書(計算結果)は、表と伏図、各種グラフ(杭体の応力・変位図やM-Nインタラクションカーブ図)を用いてコンパクトで見やすく出力します。カラー表現もでき、計算結果の要点を容易に確認できます。また、クリップボード経由でMicrosoft ExcelやMicrosoft Wordへ計算結果を貼り付けることができます。

検定比図

検定比図

杭、基礎フーチング・スラブの断面検定比を伏図形式で出力できます。

杭体変位・応力図、M-N相関曲線図

杭の変位・応力図

杭の変位・応力図

杭体M-N相関曲線図

杭体M-N相関曲線図

場所打ち杭、鋼管杭、既製コンクリート杭の杭体応力図やM-N相関曲線図を出力します。

計算書出力

計算書出力

基礎部分の計算書は、「構造モデラー+NBUS7」の構造計算書、入力データ書に追加する形式で出力します。
上部構造の計算結果書と基礎構造の計算結果書を1冊に出力でき、設計資料作成の手間が省けます。

構造計算書

平成19年の改正建築基準法による大臣認定プログラムに準じた様式で、構造計算書「§12基礎・地盤」の項に基礎部材の検定比図や結果帳票を出力します。

入力データ書

入力した基礎形状、計算条件などを入力データ書として出力します。

計算結果の内訳、CSV出力

計算結果の内訳、CSV出力

計算結果の内訳、CSV出力

計算書とは別に出力されるCSV形式ファイルにより、計算過程を確認できます。
水平地盤反力係数khの収斂計算など情報量が多いものに関してもCSV形式ファイルにより内訳を確認できます。



データ連携/BIM連携

杭計算用データの転送(エクスポート・インポート)

杭、基礎フーチング・スラブの断面検定比を伏図形式で出力できます。

杭計算用データの転送

プログラム関連図

プログラム関連図 構造モデラー+Revit Op. 構造モデラー+NBUS7 構造モデラー+COST 構造モデラー+伏図・軸組図 SNAP CAD

※ST-Bridge:
(一社)buildingSMARTJapanの構造設計小委員会にて策定されている日本国内の建築構造分野での情報交換のための標準フォーマットです。



準拠基準等

建築構造に関する法令や、国土交通省告示および技術的助言、下記の基準類に基づいています。

国土交通省住宅局建築指導課他監修

  • 2020年版 建築物の構造関係技術基準解説書

一般財団法人 日本建築センター

  • 地震力に対する建築物の基礎の設計指針

一般社団法人 日本建築学会

  • 建築基礎構造設計指針 2019年改
  • 鉄筋コンクリート基礎構造部材の耐震設計指針(案)・同解説 2017年
  • 鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説 2018年改
  • 鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説 1999年改
  • 鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説 1988年改 1991年一部改
  • 鉄骨鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説 2014年改
  • 鋼構造設計規準 2005年改

一般社団法人 コンクリートパイル建設技術協会

  • 既製コンクリート杭-基礎構造設計マニュアル(建築編)

公益社団法人 日本道路協会

  • 道路橋示方書
  • 杭基礎設計便覧

東京都建築構造行政連絡会

  • 建築構造設計指針 2010年版

横浜市建築局

  • 横浜市建築構造設計指針 2003年版

大阪市住宅局建築指導部

  • 大阪市建築構造設計指針 2003年版

一般財団法人 日本建築総合試験所

  • 建築技術性能証明評価概要報告書SB耐震杭工法
     (杭頭部鋼管巻き場所打ちコンクリート杭工法)設計・施工指針

耐震杭協会

  • NKTB・SKTB・KKTB・SMTB場所打鋼管コンクリート杭
  • KCTB場所打ち鋼管コンクリート杭

一般財団法人 日本建設情報総合センター

  • ボーリング柱状図作成要領(案)

今後は2019年改訂の日本建築学会「建築基礎構造設計指針」による上部構造と杭基礎の一体解析モデルを計算機能の追加を予定しています。



安心のサービス、サポート内容

構造モデラー+基礎を安心してご利用いただくために「確認申請用プログラム利用者の会」という会員制度への加入が必要です。確認申請用プログラム利用者の会では次に示す各種サービスをご利用できます。

利用者の会

確認申請用プログラム
利用者の会

会員専用ページ : https://www.kozo.co.jp/3pro/member/

  • 会員専用ページから最新の法規情報などを確認できます。
  • 会員専用ページから基・規準などの改訂に対応した最新のアップデート版を随時受け取ることができます。
  • 会員向けセミナーによるプログラム改定内容や有益な情報をご提供します。
  • 構造モデラー+基礎ご利用時の質疑をサポートセンターにてお受けします。
  • l
  • 当社主催セミナーへの優待、優先案内をいたします。



動作環境・価格


動作環境

対応OS
64bit Windows 11※1 / 10※2
メモリー
8GB(推奨 16GB以上)
ディスク空き容量
2GB以上のディスク空き容量
ディスプレイ
1280×768
グラフィックス
OpenGLの機能をサポートできるビデオカードとドライバー
ライセンス認証
ネット認証※3、ネットワーク版
インターネット接続
ネット認証時はインターネット接続が必要※4
その他
CD-ROMドライブ
  • Windows 11 Sは除きます。
  • Windows 10 Mobile / Windows 10 Sは除きます。
  • ネット認証は仮想化環境では利用できません。
  • インターネット接続できない場合は、販売店または営業までお問い合わせください。
  • ・32bit Windowsでは動作しません。

利用する環境にあわせて2種類のライセンス認証方式が選択できます。

① 「ネット認証版」
インターネットを経由するライセンス認証で場所を選ばずに利用できます。
② 「ネットワーク版」
利用者数を管理し、社内LAN経由で契約本数分が利用できます。

価格

構造モデラー+基礎 Ver.1.2

新規購入
330,000円 (税込)

バージョンアップ

BUS-基礎構造 Ver.5より
110,000円 (税込)
BUS-基礎構造 Ver.4以前より
187,000円 (税込)
  • 本製品をご使用いただくには、確認申請用プログラム利用者の会への加入が必要となります。
  • ※ 確認申請用プログラム利用者の会は年会費33,000円(税込)が別途必要です。
  • ※ 年会費は製品購入時に一括してお支払いいただきます。

構造モデラーシリーズは、「構造躯体形状≠構造モデル」を解決し、未来を担う新思想の一貫構造計算システムです。



※「構造モデラー」、「+NBUS7」および「+基礎」は、株式会社構造システムの著作物であり、著作権およびその他の権利は株式会社構造システムに帰属します。

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