木造集成材等建築物の一貫構造計算
WOOD-ST
簡単入力でラーメン架構やスキップフロアを含む木造建物を一貫構造計算
WOOD-STは、建築基準法施行令第46条第2項第1号によりルート2までの木造建物の構造計算を行う一貫構造計算ソフトウェアです。
製材または集成材を用いた大断面のラーメン架構や、壁とブレースが混在する建物を、形状通りモデル化し、計算を行います。
また、階の途中に中間階を設けることでスキップフロアの入力が可能なほか、平面的に傾斜したはり、壁の配置が可能なので、比較的不整形な形状も扱えます。
建物形状の入力は軸組図、3Dモデルで確認しながら伏図上で簡単に効率良く行えます。
また、荷重計算、モデル化、応力計算から断面、接合金物の検定計算、偏心率・剛性率計算までを一貫して計算でき、計算結果は図または表を用いた見やすい構造計算書として出力できます。

全体表示、計算実行などを素早く実行できます。また、よく使うコマンドの登録も可能です。
部材は伏図入力と同時に軸組図や3Dモデルサブウインドウに表示されるので、位置関係を容易に確認できます。
作業ウインドウの伏図、軸組図、3Dモデルサブウインドウのいずれかの画面上で部材を選択すると、選択部材の属性が表示され、設定確認や変更、修正作業が簡単に行なえます。
屋根形状は、屋根面の勾配を入力して配置できます。小屋ばりや小屋束も配置でき、形状通りに荷重計算できます。
荷重計算には屋根勾配が考慮可能
対象部をクリックして詳細情報を表示
プリチェックやNG箇所のエラーメッセージやワーニングメッセージは、メッセージウィンドウに一覧で表示されます。
メッセージをダブルクリックすると、伏図上に該当箇所を示すマーカーが表示されるので、エラーやワーニングの発生位置が簡単に確認できます。
部材の断面や面材の剛性・耐力、床や床組はあらかじめリスト形式で登録して、部材入力時に参照します。
面材壁の剛性・耐力は、直接入力のほか、単位長さあたり、または、壁倍率で入力できます。New
部材材質や接合金物は、付属するデータベース(k-DB)を参照しながら効率的に入力できます。
下表の登録済みの物のほか、ユーザー登録した物を使用することもできます。
登録済みの材料、接合金物
木材 | 平成13年国交告第1024号に基づく構造用集成材または構造用製材 | |
鉄筋New | 材質 | SD235、SD295、SD345、SD390、SD490、SR235、SR295 |
径 | 10[9]、13、16、19、22、25、29[28]、32、35、38、41、51mmまで (SR材は32mmまで、[]内の数値はSR材の径) |
|
鉄骨材質 | SS400、SS490、SM400、SM490、SM520、SN400、SN490、SUS304A、SUS316A、SUS304N2A | |
接合金物 New | BXカネシン株式会社 プレセッターSU、株式会社タツミ TEC-ONE 株式会社U建築工房 鬼に金棒 |
扱える立面形状
平面のグリッドは、X、Y各方向に最大150軸まで作成できます。部材配置は、グリッドまたは軸上のほか、X、Y軸の交点間を結ぶ斜め線上にもできます。
立面方向は3階までで、各階間に中間階を配置してスキップフロアのある建物が入力できます。
中間階は階とみなす設定が可能で、最大で6階までの入力、計算ができます。New
基礎は、独立基礎、布基礎、べた基礎が配置できます。New
立面的な混構造建物の木造部分も扱えます。
基礎ばりNew、はり、柱、面材壁、鉛直ブレース(木・鉄骨)、方杖、面材床、水平ブレース(鉄骨)は、構造要素として解析モデルに考慮します。
はり、柱、鉛直ブレース(木)、方杖の端部には、接合金物を配置できます。
ブレース形状は、X形、右上がり形、右下がり形、K形のいずれか、方杖形状は、両側または左右片側のいずれかを扱います。

底盤New、土台、間仕切り壁、床、小ばり、床組、屋根面、小屋ばり、妻壁は、荷重または荷重を伝達する部材として入力できます。
入力された建物形状、荷重条件に基づき、常時荷重、積雪荷重、布基礎またはべた基礎による地反力、風圧力、地震力を自動計算します。New
意匠階高と標準はりせいから構造階高を自動計算します。
支点は、最下層の節点位置に自動生成します。拘束条件の変更や、追加、削除することもできます。New
部材は、剛性を断面と材質から自動計算します。また、端部に剛域を設けたり、接合金物や回転バネの入力ができます。
面材壁は、せん断剛性が等価なブレースに置換します。層をまたいで配置することもできます。New
鉛直ブレースと方杖は、取り付く部材に中間節点を生成して、形状通りにモデル化します。水平荷重時のみ有効にすることもできます。New
水平構面は、剛床または非剛床を選択できます。非剛床の場合は、面材床または水平ブレース(鉄骨)の剛性を考慮します。
木部材は、木質構造設計規準に基づく断面計算を行います。切欠きまたは低減係数による断面欠損や、座屈による許容応力度の低減を考慮します。
燃えしろ計算が必要な部材は、昭和62年建告1902号の規定に基づく検定計算が行えます。燃えしろを除いた残りの断面に生じる長期応力度と短期許容応力度を比較します。
接合金物を配置した部材は、存在応力と耐力の比較による検定計算を行います。指定により、軸+曲げ、軸+せん断、曲げ+せん断、軸+曲げ+せん断の複合応力に対して検定することもできます。
基礎ばりは、鉄筋コンクリート構造計算規準に基づく断面計算を行います。New
断面計算でOKとする検定比を指定することができるので、余裕を持った断面検討が行えます。
偏心率・剛性率の計算は、中間階を考慮しますが、階とみなす中間階は階として計算します。New
層間変形角は、各層の柱ごとに計算して最大値を求め、入力による制限値と比較します。
入力内容と計算結果を、表と図(伏図、軸組図、荷重負担範囲図、モデル化図、応力図、検定比図等)で、構造計算書として出力します。
計算結果のプレビュー上で、表はCSVファイルに、図はメタファイルに変換でき、文書や表計算ソフトウェアなどに転送して活用できます。
法令に準じる基準など解説書
- 「2015年版 建築物の構造関係技術基準解説書」
国土交通省国土技術政策総合研究所、国立研究開発法人 建築研究所監修
(一社)日本建築学会
- 木質構造設計規準・同解説-許容応力度・許容耐力設計法2006年版
公益財団法人 日本住宅・木材技術センター 編集
- 木質系混構造建築物の構造設計の手引き

① CADファイル※を下図として読み込むことができます。伏図入力、屋根入力、風圧力の見付面積入力で利用できます。スパンと通り心名称をCAD図面から読み込んで自動設定できます。
② 配置データや3DモデルをCADファイル※として出力することができます。
③ HOUSE-ST1の建物形状を読み込むことができます。在来軸組工法から集成材等建築物への設計変更も簡単に行えます。
④ 解析モデル(節点・部材剛性・荷重)を、FAP-3のテキスト形式データに出力します。FAP-3で応力状態を確認することや、部分的に詳細な検討を行うことができます。New
⑤ 建物形状(部材断面・材質)と解析モデル(節点・部材剛性・荷重)を、SNAPのテキスト形式データに出力します。SNAPで詳細な検討を行うことができるほか、弾塑性モデルを入力することにより、保有水平耐力の確認が行えます。
⑥ 基礎(基礎ばり・底盤)と基礎計算用軸力を、BUSシリーズのテキスト形式データに出力します。BUS-基礎構造で基礎スラブやフーチングの検討が行えます。New
⑦ 木造部分の建物重量を利用して、混構造のRC/S造の構造計算を行います。New
⑧ 木造部分の建物重量を利用して、混構造のRC造の構造計算を行います。New
※ 対応形式:mps、mpz、mpx、mpw、mpp、dwg、dxf、jwc、jww
3Dモデルは、mpw、mpp、jwc、jwwで保存できません。

建物形状と解析モデルをSNAP出力
※「WOOD-ST」は、株式会社構造システムの著作物であり、著作権およびその他の権利は株式会社構造システムに帰属します。
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