構造システムは、建築構造計算および各種構造計算用ソフトウェア(一貫構造計算、耐震診断計算、耐震補強、応力解析、振動解析など)のプログラム開発と販売を行っています。
「構造モデラー+COST」は、構造躯体を入力する構造設計プラットフォーム「構造モデラー」上で、RC/SRC/S/CFT造の上部建物と基礎の構造躯体数量概算を行うソフトウェアです。
躯体数量をすばやく算出
シンプルな操作で
経済設計をサポート
「構造モデラー+COST」は、「建築数量積算基準・同解説平成29年版※」に基づいて、「構造モデラー」で作成した建物形状データから、上部建物及び基礎のコンクリート・型枠・鉄筋・鉄骨の数量計算のほかに基礎部の土工・地業の数量計算を行います。
また、設計初期段階を想定してコンクリート量と鋼材量の標準値から簡易的に鉄筋・鉄骨数量が算出できます。
「構造モデラー+COST」は「BUS-COST」の後継製品です。
※ 編集:一般財団法人 建築コスト管理システム研究所・公益社団法人 日本建築積算協会
主な特長
構造部材比較表・駆体集計表(全体)
構造モデラーで入力した建物形状、部材形状、断面形状を意匠階高・意匠スパンで集計します。 また、基本設計時など構造計算前の段階でも想定で入力した部材形状、断面形状から計算できます。 RC、SRCの場合はコンクリート体積に対する鋼材量比率の標準値による集計も可能です。
各部材リストに入力されている配筋や鉄骨による集計が可能で、計算結果は層別、材料別、部材別に出力するため、躯体コストは材料単価を掛けるだけで簡単に求めることができます。 各部材のコンクリート量や鉄筋量、型枠面積などを以下のように示します。
入力
コンクリート、型枠の控除条件は建築数量積算基準に従いますが、直接入力も可能です。
鉄筋、鉄骨の割増率は建築数量積算基準に従いますが、直接入力も可能です。
標準施工条件では鉄筋の幅止筋、腹筋、定着などが設定できます。
標準施工条件
数量計算追加入力
鋼材量の標準値
※ 標準値はユーザーデータベースに保存・登録することで設計者ごとや建物規模・用途ごとに設定できます。
k-DB(構造システムデータベース)
各種鋼材・露出柱脚工法・免震装置・制振装置・木造(構造用集成材、構造用製材、接合金物)などのメーカー製品は、各プログラムで共通して使える「k-DB(構造システムデータベース)」に登録されていますので、k-DBを参照すると効率的に入力できます。
計算
構造計算条件を入力する必要はなく、建物形状に誤りがなければ、計算実行可能です。データに問題がある場合は、メッセージを出力します。
計算はマルチスレッド処理により高速で計算結果を求めることができます。
柱、はりの主筋の通し筋判定は隣接する配筋本数により判断します。
柱、はりは主筋を対象に圧接継手数もしくは重ね継手数を、その他の部材は重ね継手数を集計します。
壁の開口補強筋は開口位置に応じて集計します。
壁開口補強筋の集計例
+COSTの計算対象一覧
上部構造計算対象一覧
部材 | コンクリート | 型枠 | 鉄筋 | その他の鉄筋 | 鉄骨 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
腹筋 | 幅止筋 | 継手 | 打ち増し筋 | 母材 | ボルト | PL | ||||
柱 | ● | ● | ● | ● | ○ | ● | ● | ● | ○ | ○※1 |
はり | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
基礎ばり | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ― | ― | ― |
片持ばり | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ― | ● | ― | ― |
片持基礎ばり | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ― | ― | ― | ― |
壁 | ● | ● | ● | ― | ● | ● | ― | ● | ○ | ○ |
そで壁 | ● | ● | ● | ― | ● | ● | ― | ― | ― | ― |
雑壁 | ● | ● | ● | ― | ● | ● | ― | ― | ― | ― |
ブレース | ― | ― | ― | ― | ― | ― | ― | ● | ○ | ○ |
スラブ | ● | ● | ● | ― | ― | ● | ― | ― | ― | ― |
片持スラブ | ● | ● | ● | ― | ― | ● | ― | ― | ― | ― |
小ばり | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ― | ― |
基礎小ばり | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ― | ― | ― |
パラペット | ● | ● | ● | ― | ● | ● | ― | ― | ― | ― |
階段、庇 | △ | △ | △ | ― | ― | ― | ― | △ | ― | ― |
●:デフォルト設定で集計 ○:指定により集計
△:追加入力により集計 ―:対象外
※1 ダイアフラムやバンドプレートを含みます。
基礎構造計算対象一覧
以下の表の他に掘削土量も計算します。
部材 | コンクリート | 型枠 | 鉄筋 | その他の鉄筋 | 鉄骨 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
腹筋 | 斜筋 | 継手 | 杭頭接合部 | |||||
独立基礎 | ● | ● | ● | ― | ○ | ― | ― | ― |
布基礎 | ● | ● | ● | ― | ― | ● | ― | ― |
杭基礎 | ● | ● | ● | ● | ○ | ― | ― | ― |
べた基礎 | ● | ● | ● | ― | ― | ● | ― | ― |
片持べた基礎 | ● | ● | ● | ― | ― | ● | ― | ― |
場所打ち杭 | ● | ― | ● | ― | ― | ● | ● | ● |
鋼管杭 | ― | ― | ― | ― | ― | ― | ● | ● |
既製コンクリート杭 | ― | ― | ― | ― | ― | ― | ● | ― |
●:デフォルト設定で集計 ○:指定により集計 ―:対象外
出力
構造部材比較表・躯体集計表の他に部位別集計表や材種別集計表を出力します。
内訳出力では通し筋判定を考慮した配筋の詳細を出力します。また、参考値としてコンクリート体積当たり鉄筋、鉄骨量を算出するため、集計結果の確認が容易です。
数量計算結果はカンマ区切りのCSVファイルとして出力することができるため、MicrosoftExcel等の表計算ソフトに転送して、結果を活用することができます。
鉄骨サイズ別集計表
部位別集計表(RC)
部位別集計表(S)
基礎ばり内訳出力
データ連携
構造モデラーシリーズで入力した建物形状や基礎の関するデータから概算の駆体数量計算を行えます。
※ ST-Bridge:
(一社)buildingSMARTJapanの構造設計小委員会にて策定されている日本国内の建築構造分野での情報交換のための標準フォーマットです。
準拠基準等
建築構造に関する法令や、国土交通省告示および技術的助言、下記の基準類に基づいています。
一般財団法人 建築コスト管理システム研究所、公益社団法人 日本建築積算協会
一般財団法人 日本建築学会
安心のサービス、サポート内容
構造モデラー+COSTは、年間使用料制度の製品です。年間使用料をお支払いいただくことで、製品を1年間利用することができます。常に構造モデラーシリーズ製品の進化に合わせた最新版が利用できます。
年間使用料制度
さまざまな利用方法
利用する環境にあわせて2種類のライセンス認証方式が選択できます。
動作環境・価格
動作環境
価格
構造モデラー+COST
構造モデラーシリーズは、「構造躯体形状≠構造モデル」を解決し、未来を担う新思想の一貫構造計算システムです。