構造システムは、建築構造計算および各種構造計算用ソフトウェア(一貫構造計算、耐震診断計算、耐震補強、応力解析、振動解析など)のプログラム開発と販売を行っています。
「構造モデラー+Revit Op.」は、一貫構造計算ソフトウェア「構造モデラー+NBUS7」とオートデスク社のBIMソフトウェア「Autodesk Revit®」間でデータ共有を実現する「構造モデラー+NBUS7」のオプションプログラムです。
「情報精度の低下」を解決する
最適なソリューション
一貫構造計算とBIMとの
新しいデータ連携のカタチ
構造躯体を入力する構造設計プラットホーム「構造モデラ―」とひとつの建物データ(Revitプロジェクト)を共有し、BIMとの整合性を保持しながら構造設計を進めることができます。また、「構造モデラ―」上で一貫構造計算および出力を行うソフトウェア「+NBUS7」によりダイレクトに構造計算を行うことができます。
また、建物データだけでなく構造計算で必要な荷重と計算条件も「構造モデラー」と「Revit」で共有できます。
構造システムは、オートデスク社のAEC業界パートナーです。
「構造モデラー+Revit Op.」は「BUS-6 +Revit Op.」の後継製品です。
建物形状の共有で構造モデラーとRevit間の整合性を保持
+Revit Op.の機能により、構造モデラーは、Revitのアドインメニューから起動でき、構造モデラーの作業終了後に自動でRevitに戻ります。
構造モデラーで作成、編集した建物形状をRevitで開くこと、Revitで作成、編集した建物形状を構造モデラーで開くことができ、構造モデラーで入力した荷重データ、計算条件などの構造計算データもRevitプロジェクトへ保存できます。
また、RevitプロジェクトのGUIDと構造モデラ―のGUIDを関連付けることで、変換対象の部材(オブジェクト)を明確化し、不必要なモデルの新規変更を少なくします。
メッセージ位置をRevitで確認
Revitから構造モデラーを起動するときに表示されるメッセージについて、メッセージ対象の部材位置をRevit上で確認できます。位置を確認したいメッセージを選択すると、Revitの画面でメッセージ対象となったインスタンスが選択状態となり強調表示されます。
スラブ厚ゼロ、壁厚ゼロの構造モデラーデータ保持機能
構造モデラーに構造計算で使用されるスラブ厚ゼロ、壁厚ゼロの部材入力がある場合でもRevitデータに格納できます。Revit側ではスラブ厚ゼロ、壁厚ゼロの部材をインスタンスとしませんが、再度構造モデラーに変換する際にはスラブ厚ゼロ、壁厚ゼロのデータを復元します。
ファミリのマテリアルと構造モデラー断面符号の材料をリンク
+Revit Op.では、Revitのファミリのマテリアルと構造モデラーの断面符号およびプロパティ配置の材料をリンクします。
基本操作
Revitを起動後にアドインメニューに追加される次のメニューから操作を行います。
アドインメニューボタン | 機能 |
---|---|
構造モデラーで構造計算を実行 | Revitの建物形状データを構造モデラーで共有し、構造計算などの作業を行うことができます。 |
構造モデラーデータのインポート | 構造モデラーからRevitに建物形状や荷重などをインポートします。 |
構造モデラ―データの差分インポート |
Revitデータと別で管理している構造モデラーデータの変更箇所のみをRevitデータに差分インポートすることができます。 この機能は、Revitオペレータと構造計算担当者が別データで並行作業を行いたい場合や、構造計算業務を別会社に依頼する場合などに有効です。 |
構造モデラーデータのエクスポート | Revitから構造モデラーデータをエクスポートします。 |
構造モデラーデータとの差分を表示 | 構造モデラーデータとRevitデータの差分を表示します。 |
構造モデラーデータ変換条件 | Revitデータと構造モデラ―データの変換条件を指定します。 |
構造モデラーマッピングテーブル編集 | +Revit Op.で使用するファミリとの互換性を設定するテーブルファイルの編集ができます。 |
構造モデラーマッピングテーブルからパラメータを生成 | マッピングテーブルから不足しているパラメータをファミリに追加することができます。 |
ヘルプの起動 | +Revit Op.のヘルプを起動することができます。 |
+Revit Op.ならではの
メリット
データを共有
Revitとのデータ連携の多くは、BIM標準フォーマット(IFC、ST-Bridgeなど)ファイルを介して一貫構造計算ソフトウェアからRevitへの一方通行リンクですが、+Revit Op.ではRevitプロジェクト(RVT形式ファイル)を共有することで双方向のリンクを可能にしています。
構造計算の再計算が可能
Revitプロジェクト(RVT形式ファイル)に構造計算に必要な荷重、計算条件を解析用データとして保存できます。
Revitプロジェクトを保存しておけば、+NBUS7により構造計算の再計算をいつでも行うことができます。
データ整合性確認の時間短縮
Revitプロジェクト(RVT形式ファイル)を共有しているので、一貫構造計算ソフトウェアの計算書とRevitデータ(図面)の整合性確認に必要な時間を短縮することができます。
Revitモデル、構造モデラ―のGUIDを関連付け
レベル、通り心、インスタンス(部材の配置)については、RevitプロジェクトのGUIDと構造モデラ―のGUIDを関連付けし、変換対象の部材(オブジェクト)を明確にすることで、軸や層の追加・削除時でもRevitモデルへの差分変更が可能になります。
さまざまな製品へデータ活用
Revitのアプリケーションにも対応
+Revit Op.の適用範囲
適用範囲
建物形状の変更機能
建物形状 | 対応状況 |
---|---|
通り心の追加、削除 | ○ |
層の追加、削除 | ○ |
任意通り心 | - |
節点移動 | ○ |
はり・基礎ばりレベル | ○ |
片持ばり・片持基礎ばりレベル | ○ |
スラブ・べた基礎レベル | ○ |
小ばり・基礎小ばりレベル | △ |
独立基礎・布基礎・杭基礎レベル | ○ |
片持ばり・片持基礎ばり鉛直勾配 | ○ |
柱打ち増し寸法 | - |
はり打ち増し寸法 | - |
柱・基礎柱断面主軸の回転 | ○ |
独立基礎・杭基礎フーチングの回転 | ○ |
柱・基礎柱の寄り | ○ |
はり・基礎ばりの寄り | ○ |
片持ばり・片持基礎ばりの寄り | ○ |
壁の寄り | ○ |
ブレースの寄り | △ |
独立基礎・布基礎の寄り | ○ |
○:対応 △:Revit側の設定を保持 ―:未対応または対応対象外
構造モデラー 荷重データ、計算条件データ
すべて対応
部材形状
RC造 | S造 | CFT造 | SRC造 | |
---|---|---|---|---|
柱 | 矩形 円形 |
H形鋼 角形鋼管 円形鋼管 |
角形鋼管 円形鋼管 |
矩形H形鋼 矩形十字形 矩形T字形 矩形角形鋼管 (充填被覆・被覆) 矩形鋼管 (充填被覆・被覆) 円形H形鋼 円形十字形 円形鋼管 (充填被覆・被覆) |
ベースプレート※1 | - | 在来工法 | 在来工法 | - |
はり | 矩形 | H形鋼 | - | 矩形H形鋼 |
基礎ばり | 矩形 | - | - | - |
片持ばり | 矩形 | H形鋼 | - | - |
片持基礎ばり | 矩形 | - | - | - |
壁※2 | 耐震壁 雑壁 そで壁 |
- | - | - |
壁開口 | 開口(矩形) スリット開口 |
- | - | - |
ブレース※3 | - | 丸鋼 平鋼 山形鋼 円形鋼管 みぞ形鋼 H形鋼 角形鋼管 軽量角形鋼管 軽量C形鋼 |
- | - |
スラブ | スラブ 片持スラブ 出隅片持スラブ |
スラブ 片持スラブ 出隅片持スラブ |
スラブ 片持スラブ 出隅片持スラブ |
スラブ 片持スラブ 出隅片持スラブ |
小ばり | 矩形 | H形鋼 みぞ形鋼 角形鋼管 箱形 軽量角形鋼管 軽量C形鋼 |
- | - |
基礎小ばり | 矩形 | - | - | - |
直接基礎 | 独立フーチング基礎 布基礎 べた基礎 |
独立フーチング基礎 布基礎 べた基礎 |
独立フーチング基礎 布基礎 べた基礎 |
独立フーチング基礎 布基礎 べた基礎 |
杭基礎※4 | 基礎フーチング | 基礎フーチング | 基礎フーチング | 基礎フーチング |
その他の部材
ダミー柱
ダミー柱は通常の柱と同様に、Revit上では柱ファミリタイプのインスタンスとして取り扱います。
ダミーばり
ダミーばりは通常のはりと同様に、Revit上でははりファミリタイプのインスタンスとして取り扱います。
k-DB(構造システムデータベース)
各種鋼材・露出柱脚工法・免震装置・制振装置・木造(構造用集成材、構造用製材、接合金物)などのメーカー製品は、各プログラムで共通して使える「k-DB(構造システムデータベース)」に登録されていますので、k-DBを参照すると効率的に入力できます。
安心のサービス、サポート内容
構造モデラー+Revit Op.を安心してご利用いただくために「確認申請用プログラム利用者の会」という会員制度への加入が必要です。確認申請用プログラム利用者の会では次に示す各種サービスをご利用できます。
利用者の会
会員専用ページ : https://www.kozo.co.jp/3pro/member/
動作環境・価格
動作環境
利用する環境にあわせて2種類のライセンス認証方式が選択できます。
価格
構造モデラー+Revit Op.
構造モデラーシリーズは、「構造躯体形状≠構造モデル」を解決し、未来を担う新思想の一貫構造計算システムです。