構造システムは、建築構造計算および各種構造計算用ソフトウェア(一貫構造計算、耐震診断計算、耐震補強、応力解析、振動解析など)のプログラム開発と販売を行っています。
SNAP-WAVEは、構造物の地震応答解析の入力地震波を作成するソフトです。
地震波の解析、模擬地震波作成、等価線形化解析(SHAKEの方法)による地盤増幅計算を行います。
作成した地震波時刻歴データは、任意形状立体フレームの弾塑性解析「SNAP」で読み込んで使用できます。
入力・計算・出力機能
入力機能
画面のグラフでデータを確認しながら、表計算ソフト(Microsoft Excelなど)から表にコピー&ペーストして地震波のデータを入力できます。
独立行政法人 防災科学技術研究所のK-NET(Kyoshin Net:全国強震観測網)からダウンロードしたファイルを直接読み込めます。
地震波作成の計算条件を解析ケースとしてあらかじめ複数登録しておくことができます。
入力画面
計算機能
模擬地震波作成、地盤増幅計算、地震波の解析が行えます。
模擬地震波作成では、目標応答スペクトルに適合する地震波加速度時刻歴が作成できます。
地盤増幅計算では、基盤に入射する地震波の表層地盤による増幅を計算します。各地層の加速度時刻歴が出力可能です。
計算の流れ
模擬地震波作成
地震応答解析の入力地震波として、正弦波の重ね合わせにより、設定した目標応答スペクトルに適合する地震波の加速度時刻歴を作成します。
目標応答スペクトルは、加速度応答スペクトル、速度応答スペクトルを選択できます。
目標応答スペクトルは、以下を入力することができます。
作成する地震波の位相特性は既存地震波の位相、または乱数位相を入力できます。
乱数位相を入力する場合の包絡関数は、以下を入力することができます。
計算実行中に、計算の収束の過程をリアルタイムで視覚的に確認できます。
作成した地震波の応答スペクトルと目標応答スペクトルを合わせてグラフ出力できるため、計算結果の収束性を視覚的に確認できます。
乱数位相を使用した場合は地震波の包絡関数も合わせてグラフ出力できます。
目標応答スペクトルと計算結果
包絡関数と計算結果
地盤増幅計算
工学的基盤から地表面までの表層地盤の土の非線形特性(せん断剛性比G/G0、減衰定数h)、地盤特性(せん断波速度Vs、密度ρ、減衰定数h)を入力して、等価線形化解析(SHAKEの方法※)により、各地層の加速度時刻歴を計算できます。
土の非線形特性は、Hardin-Drnevichの双曲線モデル(H-Dモデル)・任意の入力データを入力することができます。
地盤の剛性は、N値の入力またはせん断波速度の入力のいずれかを入力して計算できます。
各地層の変位時刻歴の計算結果出力により、基盤から地表面までのアニメーションを出力表示できます。
土の非線形特性(せん断剛性比G/G0、減衰定数h)
地盤の絶対変位のアニメーション
※ Schnabel, P. B., Lysmer, J.andSeed, H.B. :‘SHAKE’A Computer Program for Earthquake Response Analysis of Horizontally Layered Sites, EERC 72-12, College of Eng. University of California Berkeley, California, 1972
地震波の解析
地震波の加速度時刻歴データを読み込んで、加速度応答スペクトル、フーリエ振幅スペクトルを計算できます。
地震波の加速度時刻歴データから速度、変位時刻歴を、線形加速度法による積分値または振り子法で計算できます。
フーリエ変換によるフィルタリング機能により、指定した周波数領域をカットした波形データを計算できます。
出力機能
以下のグラフ出力が行えます。
出力したグラフでは、線種、軸の詳細な設定、注釈の追加などが編集できます。また、出力したグラフのデータはCSV形式ファイルで出力して表計算ソフト(Microsoft Excelなど)で使用できます。
計算機能 | 出力 |
---|---|
地震波解析 | 読み込んだ地震波のグラフ出力※ |
地震波作成 | 作成した地震波のグラフ出力※ |
地盤増幅計算 | 各層の地震波のグラフ出力※ 最大歪み分布、最大加速度分布、増幅スペクトル |
※ 加速度・速度・変位応答スペクトル、加速度・速度・変位時刻歴、フーリエ振幅スペクトル
加速度応答スペクトル
トリパタイトグラフ
最大歪み分布
動作環境・価格
動作環境
価格
SNAP-WAVE Ver.1