構造システムは、建築構造計算および各種構造計算用ソフトウェア(一貫構造計算、耐震診断計算、耐震補強、応力解析、振動解析など)のプログラム開発と販売を行っています。

構造計算のデータ連携でより効率的に

事例レポート

構造計算のデータ連携でより効率的に
- 操作性と連携を評価されたBUS -

福島に生まれ、高校まで福島で過ごされた大島 広明 氏は、大学卒業後、株式会社日総建で9年間、構造設計を経験され、10,000m²を越す超高層物件を多数担当されました。 その後、実家が経営されていた大島工務店を継がれ、2001年には一級建築士事務所オオシマとして構造設計事務所を立ち上げられました。
2011年3月11日の東日本大震災による被災のため、現在は株式会社アキ・アーキテクト(東京)にて福島で仕事をされていたときと同様に構造設計に従事されています。
今回の事例では、施工中に東日本大震災にあった「よつば乳児保育園」についてお話を伺いました。

導入の決め手はコストパフォーマンスと使いやすさ

大島 広明 氏
一級建築士事務所オオシマ
大島 広明 氏
一級建築士事務所オオシマ
設立
2002年1月1日
代表者
大島 広明
所在地
福島県双葉郡富岡町字夜の森北1-70-3

BUSの操作画面

BUSの操作画面

「大島工務店のころは、知人より構造計算の依頼を請けて、任意形状立体フレームの弾性応力解析ソフト『FAP-3』とRC/SRC/S造および木造集成材の部材断面計算ソフト『MED-3』を使い、構造設計をしていました。 しかし、事務所を立ち上げるにあたり一貫構造計算ソフトがないと仕事にならないと思い、購入を検討しました。
日総建に在籍していたころ、3,000~4,000m²の建物を設計する際にRC/SRC/S造建物の一貫構造計算ソフト『BUS』を使用していました。 入力が分かりやすく、建物の正確なイメージが画面に表示されるので、視覚的に建物を確認でき、入力のミスを減らせるところが特に優れている点だと思います。 また、低層版があり、コストパフォーマンスに優れていることから導入に至りました。」


事例「よつば乳児保育園」

よつば乳児保育園

よつば乳児保育園

「この物件は、S造地上2階建て、延床面積497.88m²の乳児保育園です。 玄関へのアプローチにある4本のカラフルなH形鋼とR状の壁が印象的なL字型の建物です。
地盤があまりよくなかったことと施主よりH形鋼を建物の外に出したいという要望から、重量が軽い鉄骨造を選択しました。 地盤は柱状改良し、躯体はコストがかからないように、南側はフラットラーメン、北側は山形ラーメン構造とし、カラフルなH形鋼を二次部材にしました。
構造としては難しいことはありませんでしたが、高さ違いや勾配のある箇所が何か所かあり、モデル化に多少苦労しました。最終的には、形状通りにモデル化できましたので、設計はスムーズに行うことができました。」


他のソフトとの連携でより便利に

「BUSを使用して、300~500m²の建物を70~80棟ぐらい設計しましたが、基本的には『BUS』のみで基本設計から実施設計、確認申請の対応までスムーズに行えます。
建物によっては、屋根が変形していたり、付属物が載っていたりすると、『FAP-3』を使用して、部分的に局部応力の解析を行う場合があります。 このようなケースも、『BUS』から『FAP-3』のデータを簡単に作成することができますので、『BUS』のデータに手を加えずに『FAP-3』へ転送し、部材を追加入力することで詳細検討が行えます。 また、『FAP-3』は、部材形状を3D表示できるので、柱、はりの取り合いを確認する際にも利用しています。 取引先より3Dのパースを出してほしいと言われることもあるので、ソフト間で簡単に転送ができ、とても助かっています。
FAP-3』以外に基礎・杭・地盤の一連計算ソフト『BUS-基礎構造』や2次部材構造計算ソフト『KT-SUB』、RC/SRC/S造の構造躯体数量概算ソフト『BUS-COST』など設計から積算までデータ連携できるのも『BUS』の強みではないでしょうか。」

FAP-3の操作画面(断面形状と部材ボリューム)

FAP-3の操作画面(断面形状と部材ボリューム)

FAP-3の操作画面(断面形状と部材ボリュームを拡大表示)

FAP-3の操作画面(断面形状と部材ボリュームを拡大表示)

□ よつば乳児保育園
  設 計:株式会社池田木材舎
  施 工:有限会社川崎工務店
  所在地:福島県南相馬市原町区西町2-32-1


基本設計から実施設計、確認申請の対応までスムーズに

後継ソフトの「構造モデラー+NBUS7」は、従来のXY方向に設けたグリッドのほか、グリッドの制限を全く受けない自由な軸を利用した入力もサポートします。 また、入力した躯体形状から解析用の構造モデルをインテリジェントに生成できる機能を実装することで、図面作成、BIMモデルとして利用可能な躯体形状と解析モデル形状が異なる問題を解決します。 各種検討に便利な2次部材の計算機能が含まれ、「+基礎」と組み合わせると建物上部と基礎の計算・結果出力を連続して行え、「+COST」と組み合わせてRC/SRC/S/CFT造の上部建物と基礎の構造躯体数量概算を行えます。

「構造モデラー+NBUS7」の機能紹介 



自在な形状から構造モデルを自動生成




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