2024年9月25日[更新]
構造解析部門のご紹介
近年では免震・制振建物の増加や、頻発する大規模地震に対する既存建物の安全性確認のために、構造設計時・補強設計時などに弾塑性応答解析を行う機会が増えています。さらに地震発生直後にも事業を継続する、あるいは早期に日常業務に復旧することを可能にするなど、建物に要求される性能の多様化に伴い、要求される解析技術が高度になっています。
任意形状構造物に対する部材レベルの弾塑性応答解析、応力解析、増分解析を行う弊社ソフト「SNAP」は、平成11年の発売からすでに20年以上が経過し、建設会社・設計事務所・大学・研究機関などで行われている多くの業務で活用して頂いています。このような環境の下、弊社ではSNAPのサポートや導入支援を行うとともに、普及を目的として新築や既存の超高層建物・伝統的建築物などの入力・解析でもお手伝いを行ってまいりました。
弾塑性解析業務を依頼される機会の増加に対応するため、2017年4月に構造解析部門を新設し、弾塑性応答解析などの業務受託や、応答解析を支援する体制を本格的にスタートし、実績を積み重ねてきております。
新築・既存建物に関わらず弾塑性解析、地震応答解析による検討、幾何学的非線形解析などが必要な場合、ぜひ株式会社構造システムへご相談ください。
将来的には構造設計から高度な解析までを行う部門として整備していきたいと考えていますが、体制が整うまでの間は解析を中心とした受託業務に限らせていただきます。
当面受託できる業務は
弊社ソフトを用いた
以下の業務といたします。
- 解析モデルの作成と解析の実施
- SNAPの初期導入支援(モデル化、解析手順など)
- 応答解析に関しての教育支援
最近の主な実績
実施年 | 物件概要 | 規模 | モデル | 受託内容 |
---|---|---|---|---|
2023 年 | 超高層複合施設 | S造ラーメン+制振構造 | 部材系 | モデルの作成と解析業務 |
超高層マンション | RC造ラーメン+制振構造 | 部材系 | モデルの作成支援 | |
既存生産施設 | RC造耐震壁付ラーメン構造 | 部材系 | モデルの作成と時刻歴応答解析による耐震補強設計支援 | |
2022 年 | 球技場 | S造 | 部材系 | モデルの作成と解析業務 |
プラント施設 | S造 | 部材系 | モデルの作成と解析業務 | |
大規模木造施設 | 木造 | 部材系 | モデルの作成と解析業務 | |
2021 年 | 住宅(国重要文化財)の耐震診断 | 木造 | 部材系 | モデルの作成と限界耐力計算 |
高層事務所 | RC造コア+S造 免震構造 | 部材系 | モデルの作成と時刻歴応答解析 | |
S+CLT構造の実験検証 | 1層1張間のSフレーム内にCLTを配置 | 部材系 | モデルの作成と繰り返し荷重による静的増分解析 | |
2020 年 | 屋内プール施設の耐震診断・補強業務 | S造トラス構造+RCラーメン構造 | 部材系 | モデルの作成と診断業務 |
超高層マンション | RC造ラーメン構造 | 部材系 | モデルの作成と時刻歴応答解析 | |
高層商業・事務所 | S造ラーメン+制振構造 | 部材系 | モデルの作成と時刻歴応答解析 | |
2019 年 | 高層マンション 2棟 | RC造ラーメン構造 | 部材系 | モデルの作成と時刻歴応答解析業務 |
高層事務所 2棟 | S造ラーメン+制振構造 | 部材系 | モデルの作成と時刻歴応答解析業務 | |
大規模拠点病院 | S造 基礎免震構造 | 部材系 | モデルの作成と時刻歴応答解析業務 | |
2018 年 | 高層マンション 2棟 | RC造ラーメン構造 | 部材系 | モデルの作成と時刻歴応答解析業務 |
柱頭免震構造 2棟 | S造ラーメン構造 | 部材系 | モデルの作成と時刻歴応答解析業務 | |
超高層建物の耐震評価 | S造ラーメン構造 | 部材系 | モデルの作成と時刻歴応答解析業務 | |
2017 年 | 実験の検証 | 大開口を有する2階建RC造壁 | 部材系 | モデルの作成と静的増分解析業務 |
既存超高層建物 | S造 | 部材系 | モデルの作成と時刻歴応答解析業務 | |
2016 年 | 駅舎(超高層建物) 2棟 | S造ラーメン構造+ダンパー | 質点系 | モデルの作成と時刻歴応答解析業務 |
寺院の門(伝統建築物) | 木造 | 部材系 | モデルの作成と時刻歴応答解析業務 |