入力機能
データの結合
複数のKT-SUBのファイルを1つの入力データに結合し、まとめることができます。
計算機能
荷重計算
積雪荷重、風圧力、屋根ふき材等の風圧力の計算で、屋根勾配の入力強化
屋根勾配の入力として比の入力を追加しました。
屋根ふき材等の風圧力
政令第82条の4、H12建告第1458号による屋根ふき材等用の風圧力計算を行います。
荷重項の計算
分布荷重、スラブ荷重、モーメント荷重などについてCM0Qの計算と集計を行います。
RC部材
RC造スラブに短期荷重に対応
短期荷重を追加荷重として入力し、短期での断面検討を追加しました。
S部材
S造小ばり、軸回転小ばり、耐風ばりに、H形鋼以外の断面形状タイプを追加
表 対象となる断面形状タイプ
合成小ばりの計算
合成小ばり(単純ばり)としての荷重項、剛性、部材応力、断面計算、たわみの計算を行います。また完全合成ばりとしての必要スタッドコネクタの検討も行います。
鉄骨部材の断面性能の計算
形鋼および形鋼を用いた組立部材の断面性能計算を行います。形鋼の場合は断面欠損も考慮します。
表 取り扱う断面形状
横補剛の接合部と剛性確認計算
一般財団法人 日本建築センター機関誌「ビルディングレター」2010.8月号(第536号)の“【質問と回答】「建築確認・検査」及び「構造計算適合性判定」の申請に役立つQ&A”にある『横補剛材の強度と剛性の具体的な検討方法について』による大ばりに取り付く横補剛材(小ばり)の接合部と剛性の確認を行います。
露出柱脚の回転剛性
「2015年版建築物の構造関係技術基準解説書」(付1.2-20)式による露出柱脚の回転剛性の計算を行います。
耐風ばりのはり断面の向き
風圧力を受ける部材の向きを強軸方向または弱軸方向のいずれかで指定できます。
間柱、縦胴縁の壁への追加面荷重に荷重伝達方向を追加
追加面荷重の伝達方向として、「壁タイプと同じ」、「両方向」、「一方向(平行)」、「一方向(直交)」を追加しました。
壁タイプと同じ | 両方向 | 一方向(平行) | 一方向(直交) |
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壁荷重の入力で指定した伝達方法と同じ |
出力機能
簡易出力(4部材/1ページ) S部材の出力指定には通常出力と簡易出力の2種類があり、出力時には通常出力、簡易出力(1部材のみ通常出力)、簡易出力の3タイプから選択できます。
BUS-6、WALL-1、HOUSE-WLからの転送機能の強化
RC/SRC/S造建物の一貫構造計算ソフト「BUS-6」、壁式RC造建物の一貫構造計算ソフト「WALL-1」、小規模壁式RC造建物の一貫構造計算ソフト「HOUSE-WL」から小ばりおよび床のデータリンク機能を強化しました。
各構造計算ソフトの機能強化により、KT-SUBソフトへの転送対象となる小ばりや床部材の指定を各構造計算ソフトの入力データとして保存できますので、設計変更などにより再度データ転送が必要な場合でも、再度指定する必要がありません。
また、各構造計算ソフトから再度転送しても、すでに入力したKT-SUBのデータは保持されます。
KT-SUBへ転送された値が各構造計算ソフトの計算値であることを確認するため、各構造計算ソフト側で荷重項などの転送内容を出力する機能を追加しました。
※各画像をクリックすると拡大表示されます。