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DOC-RC/SRC Ver.8/DOC-3次診断 Ver.4.1

新機能紹介


平成23年3月18日に公布された「東京都における緊急輸送道路沿道建築物の耐震化を推進する条例」に基づく耐震診断計算に適用される「沿道建築物耐震診断マニュアル(以下診断マニュアルと呼びます)」への対応とその他の改良のため、RC/SRC造建物の1次・2次耐震診断「DOC-RC/SRC」とRC/SRC造建物の3次耐震診断および官庁施設の総合耐震診断「DOC-3次診断」に機能追加を行いました。

2012年6月18日公開のDB6.5.0.0より以下の機能をご利用いただけます。

「東京都における緊急輸送道路沿道建築物の耐震化を推進する条例」に対応

軽量コンクリートの低減係数aRC造−診断マニュアル該当箇所 P.7の3.6の(2)

軽量コンクリートのせん断終局強度(Qsu)に乗じる低減係数aを考慮します。

軽量コンクリートの低減係数a

※低減係数aは、コンクリート設計基準強度(Fc)、またはQsuのいずれに乗じるかを指定により選択できます。

複数開口のある壁のモデル化RC造−診断マニュアル該当箇所 P.9の3.7の(1)

複数の開口がある場合、設計者判断により開口の間隔により「包絡開口」とするか「開口周比の総和」とするかを選択することができます。

複数開口のある壁のモデル化

縦連続窓開口のある壁のモデル化RC造−診断マニュアル該当箇所 P.9の3.7の(2)

開口上・下部のはり部材が曲げまたはせん断破壊するときの検討を行い、必要に応じて壁耐力を修正した耐震壁の耐力(Qu3)を求める必要があります。
DOC-RC/SRC、DOC-3次診断では、はり部材の終局強度をCSV形式ファイルにより出力でき、Qu3耐力算定用資料として使用することができます。

縦連続窓開口のある壁のモデル化

雑壁F値の取り扱いRC造−診断マニュアル該当箇所 P.11の3.7の(4)
SRC造−診断マニュアル該当箇所 P.16の4.4の(3)

構面内、構面外の雑壁F値の指定ができます。

雑壁F値の取り扱い

構造種別 2001年版 RC造診断基準 緊急輸送道路耐震化マニュアル
@ A
RC造 せん断壁:F=1.0
曲げ壁:F=1.0〜1.5
F=1.0 F=1.0
SRC造 F=1.0 F=1.0(1.27)

@:RC造、SRC造共にすべてF値=1.0とする場合
A:上記のうち、SRC造で曲げ壁になる場合はF値=1.27とする場合

雑壁反曲点高さの取り扱いRC造−診断マニュアル該当箇所 P.11の3.7の(4)

構面内雑壁の反曲点高さを、はりうちのり寸法(構面外は階高)で計算する設定ができます。

雑壁反曲点高さの取り扱い

雑壁のtの上限値設定RC造−診断マニュアル該当箇所 P.11の3.7の(4)

床上の雑壁は床版の曲げ拘束が大きくないことを配慮してtuを10kgf/cm2(1N/mm2)以下とする必要があります。tuの上限値を耐震診断計算条件で入力できます。

無視するそで壁長さの指定RC造−診断マニュアル該当箇所 P.12の3.7の(5)

耐震診断計算条件にて、耐力計算に考慮するそで壁長さの設定により、その長さ以下のそで壁を無視することができます。

無視するそで壁長さの指定

第2種構造要素の検討RC造−診断マニュアル該当箇所 P.12の3.11の(2)

はり部材による再配分は支持能力が不足している柱の配置状態やはり部材配置の連続性を考慮して検討する必要があります。はり部材のせん断伝達能力を入力データにより“0”kNと指定することで検討できます。結果はCSV形式ファイルで確認できます。

下階壁抜け柱の検討RC造−診断マニュアル該当箇所 P.13の3.12
SRC造−診断マニュアル該当箇所 P.17の4.8

つぎの3通りの検討を行います。計算内容はCSV形式ファイルに出力します。

(1) 下階壁抜け柱の検討1
既存の計算方法、地震時変動軸力α倍加算による検討
(2) 下階壁抜け柱の検討2
「東京における緊急輸送道路沿道建築物の耐震化推進に係る耐震診断マニュアル」による検討
(3) 下階壁抜け柱の検討3
弾性解析による鉛直荷重時と地震時の応力より、上部壁のせん断又は曲げ破壊時、引張柱の破壊時で、最小となる圧縮側の柱軸力による検討

計算できる架構形状はつぎのとおりです。

下階壁抜け柱の検討

SRC造はり耐力算定SRC造−診断マニュアル該当箇所 P.17の4.9の(3)

曲げ耐力の算定時に片側1mのスラブ筋効果を考慮します。せん断耐力の算定時に1.2倍を上限としてはり幅(b)を割増します。

SRC造はり耐力算定

※DOC-3次診断のみ考慮します。

座屈後安定耐力S造−診断マニュアル該当箇所 P.21の5.6(2)D

圧縮ブレースの耐力は、十分に細長比が小さい場合を除き座屈後の安定耐力を用います。

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その他の機能追加

SS400(山形鋼)の降伏点強度に対応SRC造

SRC造の非充腹部材の弦材が形状入力による山形鋼の場合、降伏点強度、破断強度を通常のSS400の降伏点強度、破断強度とは別につぎの値で設定できます。

降伏点強度 :294N/mm2
破断強度 :402N/mm2
増設壁の壁厚さRC造

10cm以下の壁厚となる壁形状は耐震部材として考慮されませんが、補強部材として等価な壁厚さを入力して計算を行う場合の設定として10cm以下の壁厚を有効とする設定を追加しました。
有効とした場合は当該増設壁を剛性と耐力に考慮します。
等価壁厚さは直接入力値として配置することもできます。

柱の鉄骨曲げ強度比SRC造

SRC診断基準の柱の鉄骨曲げ強度比(sMo/Mo)に使用するsMo、Moの値を診断者が選択できるように追加しました。

(1) 軸力N=0の終局曲げ強度で求める方法
(2) 2009年版SRC造診断基準の(34)、(35)式により求める方法

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