構造システムのBIMへの取組み
2024年3月8日
1. 構造システムのBIMの歩み
1996年 | IAI日本支部・構造分科会※1に参画、その後のST-Brigde仕様作成に関与 |
2014年 | BUS-6、SNAPのST-Bridge対応 |
2015年 | RUG(Revit User Group)に参加 |
2016年 | BUS-6のIFC対応 |
2018年 | BUS-6 +Revit Op.リリース(BUS-6とRevitのダイレクト連携に対応) |
2021年 | 構造モデラー +Revit Op.リリース(+NBUS7とRevitのダイレクト連携に対応) |
2023年 | 構造モデラー +NBUS7のST-Bridge対応 |
2. 構造システムのBIMへの取り組み
ST-Bridge連携
構造モデラーシリーズの建物データをST-Bridge形式のファイルとして出力します。
インポート機能についても開発中です。
インポート機能についても開発中です。
CADデータ連携
構造モデラーは、2次元CAD図面データから通り心、部材(柱、はり、壁、雑壁)の配置情報、部材寸法を自動的に読み込みます。
生成した建物モデルは、ST-BridgeやRevitデータ連携によりBIMソフトと繋がります。
生成した建物モデルは、ST-BridgeやRevitデータ連携によりBIMソフトと繋がります。
Revitとのダイレクト連携
(1) 構造設計者のニーズに応える
IFC※2、ST-Bridge※3は当社を含む多くのソフトベンダーが対応する標準フォーマットですが、一貫計算ソフトからBIMソフトへのデータ転送時にデータが失われるロストデータの問題がありました。
その問題点を改善するために、ST-Bridgeのような中間ファイルを介さずにBIMツール・Autodesk Revit※4とダイレクトにデータ連携する「BUS-6 +Revit Op.」(販売終了)を2018年に発売し、その後、後継の一貫計算ソフト「構造モデラー +NBUS7※5」(以下+NBUS7)向けの「構造モデラー +Revit Op.」(以下+Revit Op.)へと発展しました。
Revitとの双方向データ連携により、Revitから+NBUS7データを作成すること、+NBUS7からRevitの3Dモデルを作成することが可能となります。
+NBUS7には出荷開始時よりBIMツールとの連携に必要なGUID※6の生成機能が含まれています。 GUIDにより+NBUS7とRevitとのデータの整合性を正確に保つことが可能です。
Revitとの双方向データ連携により、Revitから+NBUS7データを作成すること、+NBUS7からRevitの3Dモデルを作成することが可能となります。
+NBUS7には出荷開始時よりBIMツールとの連携に必要なGUID※6の生成機能が含まれています。 GUIDにより+NBUS7とRevitとのデータの整合性を正確に保つことが可能です。
(2) ダイレクト連携のメリット
+Revit Op.はRevitのプロジェクトファイル(以下RVTファイル)を共有するので、下図の「従来のBIM」のように一貫計算ソフトとRevitのそれぞれのデータを二重に管理する必要はありません。
Revitの3Dモデルと+NBUS7の建物形状データとの整合を取りながら構造計算を進めることができます。 また、構造計算に必須の荷重データと計算条件もRVTファイルに保存していますので、RVTファイルのみで+NBUS7の構造計算結果を再現することができます。
このメリットを利用した建築確認の事前協議の事例があります。
事例:BIMデータによる建築確認の事前協議において、BUS-6+RevitOp.が使用されました
Revitの3Dモデルと+NBUS7の建物形状データとの整合を取りながら構造計算を進めることができます。 また、構造計算に必須の荷重データと計算条件もRVTファイルに保存していますので、RVTファイルのみで+NBUS7の構造計算結果を再現することができます。
このメリットを利用した建築確認の事前協議の事例があります。
(3) Revitと+NBUS7の差分インポートについて
+Revit Op.を利用したRevitと+NBUS7のデータ共有では差分変換を行う必要はありませんが、Revitの3Dモデルから+Revit Op.により作成された+NBUS7データを協力事務所に一定期間引き渡した後に、Revitの3Dモデルへ構造計算結果を反映する場合には差分インポート機能を利用することができます。
(4) Autodesk社の業界パートナー
構造システムは、オートデスク社のAEC業界パートナーです。
Revit連携の開発業務やセミナー開催など、構造BIMに関する協働を行っています。
2022年開催セミナー
Autodesk Revit 連携 - 構造設計での BIM 活用オンラインセミナー 2022
Revit連携の開発業務やセミナー開催など、構造BIMに関する協働を行っています。
2022年開催セミナー
Autodesk Revit 連携 - 構造設計での BIM 活用オンラインセミナー 2022
(5) 今後の開発計画
開発の進む+NBUS7の適用範囲とRevit 3Dモデルの対応を進めます。
3. 国土交通省・建築BIM加速化事業の補助対象ソフトウェア
建築BIM加速化事業とは、建築BIMの社会実装の更なる加速化により、官民連携のデジタルトランスフォーメーション投資を推進する環境整備を図るための国土交通省の取り組みです。
「構造モデラー +NBUS7」、「構造モデラー +Revit Op.」は、構造BIMを推進するツールとして建築BIM加速化事業の補助対象ソフトウェアとして登録されています。
詳しくは、建築BIM加速化事業実施支援室をご参照ください。
「構造モデラー +NBUS7」、「構造モデラー +Revit Op.」は、構造BIMを推進するツールとして建築BIM加速化事業の補助対象ソフトウェアとして登録されています。
詳しくは、建築BIM加速化事業実施支援室をご参照ください。
4. YouTube 「+Revit Op.チャンネル」
BIMへの取り組み、+Revit Op.のご紹介を含むYouTubeチャンネルです。
ぜひご覧ください。
ぜひご覧ください。
注釈
※1. IAI 日本支部(International Alliance for Interoperability)。現在は、bSJ( buildingSMART Japan )に組織変更、構造分科会は構造設計小委員会に変わりました。
※2. BIMの国際標準フォーマットで、Industry Foundation Classes の略、IFC は建設業界のソフトウェア間のデータ共有化とその相互運用を可能にします。
※3. 日本国内の建築構造分野での情報交換のための標準フォーマットです。
※4. Autodesk Revit は、Autodesk社の登録商標です。
※5. 一貫構造計算ソフト「構造モデラー+NBUS7」はBUS-6の後継製品です。
※6. Globally Unique Identifierの略称で、データを一意に識別するために用いられます。
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- 機能や設計建物に適したソフトはどれか。
- ストレス無く使えるパソコンの環境は?
- 他のソフトとの連携や法律への対応状況。
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