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      断熱性能PALと設備省エネルギー性能CECについて 建物の省エネ基準(性能基準)は、「PAL」と「CEC」からなる。     
      PALは建築計画や外皮設計(断熱材の厚さやガラスの仕様)などの断熱性能に関わる省エネルギー性能を評価する指標。CECは設備設計に関する省エネルギー性能を評価する指標。
 ここでいう外皮とは屋根/外壁/外床/開口部の建築部位のことを指す。
 【CECについて】 「CEC」は以下に示す5つの建築設備毎に基準が定められている。
 
      ・空気調和設備 [CEC/AC]
 
  
 ・機械換気設備 [CEC/V]
 
   
 ・照明設備 [CEC/L]
 
  
 ・給湯設備 [CEC/HW]
 
  
 ・昇降機 [CEC/EV]
 
   
   ①建築物の省エネルギー対策のイメージ
   ②各省エネルギー基準に適合する建築物におけるエネルギー消費量比較 ※S55年基準以前(従来型)の建築物におけるエネルギー消費量
 を1としたとき、それと同等の室内環境等を得るために必要な
 エネルギー消費量(エネルギー消費指数)
 現行の基準と照らしあわせると30年以上まえの建物は3/4に削減できる。  出典:国土交通省作成資料 【PALとは】 建築物の省エネルギー基準においては、建築物の外壁、窓等を通した熱の損失の防止に関して、年間熱負荷係数PALを用いて判断することを要請している。
 
 ・PAL≦(判断基準)×規模補正係数となるように外壁、窓等の断熱化、日射の遮蔽プラン等を工夫。
 
 【ペリメータゾーンとは】 ・屋内周囲空間とはペリメータゾーンに相当するもので外気の気象条件の影響を受ける建築物の内部空間のこと。
ペリメータゾーンは、省エネルギー法において以下と定義。
  ①地階を除く各階の外壁の中心線から水平距離が5m以内の屋内空間
  ②屋根直下の階の屋内空間
  ③外気に接する床の直上の空間
 ・屋内周囲空間は実際のペリメータゾーンと必ず一致するものではない。
   B-3-3 建物用途別、地域別の規定 につづく 【B章 省エネルギー基準】目次へ もどる |