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DRA-CAD
for Windows Ver.3.0


新機能概要
-3次元機能-

DRA-CAD for Windows Ver.3.0では今まで扱っていた2次元に加えて、3次元の処理ができるようになります。 ここでは、DRA-CAD for Windows Ver.3.0の3次元機能に焦点を当てて、新機能の概要を紹介しています。
2次元に関しては「Ver.2からの主な追加変更機能」をご参照下さい。

■「2次元編集」と「3次元編集」
■2次元図形と3次元図形
■座標と方位
■作業平面
■表示コマンド
■作図コマンド
■3次元化コマンド
■図形操作コマンド
■線分操作コマンド
■レンダリング
■材質
■ライト
■カメラ

■「2次元編集」と「3次元編集」
DRA-CAD for Windows ver3.0では、2次元編集(平面で図面を作成する)と 3次元編集(パースなどでモデルを作成する)の2種類の編集方法があります。 編集方法の変更は、「ファイル」−「3次元編集」メニューで行います。 この「3次元編集」の左部分にチェックがついていれば、「3次元編集」中であり、 ついていなければ「2次元編集」中ということになります。 編集方法の変更はキーボードから行うこともできます。 初期値では[CTRL]+[E]キーに割り付けています。 編集方法を「3次元編集」にした場合はアイソメ図に、 「2次元編集」にした場合は2次元平面図にそれぞれ現在編集中の図面の表示方法が変わります。 編集方法を変更するとプルダウンメニューの項目も変わります。

「2次元編集」メニュー


「3次元編集」メニュー

2次元編集中はツールバーやポップアップメニューに登録された3次元関連のコマンドは使用できなくなります。 同様に3次元編集中は2次元関連のコマンドは使用できなくなります。

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■2次元図形と3次元図形
DRA-CAD for Windows ver3.0では立体の面を表現するための3次元ポリライン、 空間上に線分を引くための3次元線分という図形が追加されています。
2次元のポリラインは閉じることで塗りつぶし処理が行えますが、3次元ポリラインは閉じることで面を表現し、 隠線処理や隠面処理、レンダリングを行うことができます。 閉じない場合は3次元空間上における連続線になります。
3次元の作図コマンドはすべて3次元ポリラインを使用して作図されます。 作図コマンドで作図した立体図形はすべて閉じた3次元ポリラインで構成され、 パッケージ化されて一つの図形と認識されます。
「3次元編集」で2次元図形を編集しようとしても変化がない場合があります。 たとえばX軸に対して2次元の線分を回転させたりすることなどはできません。

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■座標と方位

ダイアログや解説などで東西南北の方位が出てくることがあります。
DRA-CAD for Windowsでは「Y軸の正の方向」を「北」と決めています。

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■作業平面

3次元空間に直接図形を配置したり、編集するのは難しいため、3次元空間内に、 ある平面「作業平面」を考えその面上にグリッドを表示することができます。 面の向きとして平面、東・西・南・北面、自由と選ぶことができ、 自由を選択した場合は任意の方向に「作業平面」を傾けることができます。 「作業平面」を真上から見たようにして編集できる作業平面ビューも用意しています。
ほとんどの作図コマンドは作業平面の向きを基準として配置されます。

方向で「自由」を選択した場合はダイアログが大きくなります。 「平面」ボタンでは3点で面を指定、「方向」ボタンでは2点で法線ベクトルを指定して面を決めます。

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■表示コマンド

表示(V)
現図面再表示(R) Ctrl+R
全図形表示(E) Ctrl+Home
図面範囲の記憶(S)

前画面(V)
パンニング(P)
拡大(W)
ズームアップ(I)
ズームダウン(O)

2次元平面図(D)
2次元と同じです。
平面図(L)
東立面図(E)
南立面図(S)
西立面図(W)
北立面図(N)

南西アクソメ図(1)
北西アクソメ図(2)
北東アクソメ図(3)
南東アクソメ図(4)

アクソメ図(A)
パース(C)
作業平面ビュー(J)
現在の視点位置を変更します。
部分隠面除去表示:ZBUF(Y)
隠面除去表示:ZBUF(Z)
隠面除去表示:BSP(X)
隠線除去(H)
3Dダイアログ表示(K)
隠面除去、隠線除去処理をして表示します。
隠面除去は画面上で面を塗りつぶして表示します。 隠線除去は隠れ線の非表示処理を行って、新たに2次元の図面を作成します。
作業平面(G)
作業平面の設定(U)
作業平面の設定と表示・非表示を切り替えます。

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■作図コマンド
3次元の作図コマンドには以下のコマンドがあります。

【立体図形作図】
直方体3辺の長さを指定して直方体を作図します。
多角柱半径と高さを指定して多角柱を作図します。
多角錘半径と高さを指定して多角錘を作図します。
半径を指定して球を作図します。
半球半径を指定して半球を作図します。
厚みを指定して床を作図します。
厚みと高さを指定して壁を作図します。
高さを指定して対角2点指定で直方体を作図します。
【平面図形作図】
3D多角形3次元多角形を作図します。面として認識されます。
3D矩形3次元長方形を作図します。面として認識されます。
3D線分3次元線分を作図します。
3D線分円3次元線分円を作図します。面として認識されます。
3D線分円弧3次元線分円弧を作図します。
3Dポリライン3次元ポリラインを作図します。閉じることで面として認識されます。

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■3次元化コマンド
3次元化コマンドには以下のコマンドがあります。

引き伸ばし平面形状を引き伸ばして立体を作成します。
立て起こし立面図を立て起こして、3次元図形にします。
回転体平面形状を回転させて立体を作成します。
パイプ断面を指定した経路に沿って引き伸ばします。
反転ポリラインを反転させます。
切断ポリラインを指定平面で切断します。
穴あけポリゴンに穴をあけ、穴ポリゴンを作成します。
穴ポリゴン作成複数のポリゴンを穴ポリゴンに変換します。
穴ポリゴン分解穴ポリゴンを複数のポリゴンに分解します。

2次元平面図から3次元モデルを作成する例と穴開けの例を各コマンドで紹介します。



引き伸ばし 平面形状を引き伸ばして立体を作成します。

引き伸ばし量:引き伸ばす距離が決まっている場合は、ここに数値を入力します。

方向:方向は自由・X軸・Y軸・Z軸から選択できます。


引き伸ばし量にチェックが入り、方向が自由以外の場合は選択した図形が指定された方向へ引き伸ばされます。
引き伸ばし量にチェックが入っていないか、方向が自由の場合は2点指定で図面から引き伸ばし量や方向を指示します。

平面図を元に 壁の高さを指定して 引き伸ばします。閉じたポリラインならふたもできます。



立て起こし 立面図を立て起こして、3次元図形にします。

方向で立て起こす立面図方向を決めます。



平面上に描かれた立面図を 立て起こして 移動し ストレッチして完成。



切断 ポリラインを指定平面で切断します。


立体を 三点指定で 切断します。



穴あけ ポリゴンに穴をあけ、穴ポリゴンを作成します。


立体に 方向を指定して ポリゴンで穴をあけます。

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■図形操作コマンド
3次元図形操作コマンドには以下のコマンドがあります。
削除 
移動3次元で移動を行います。
複写3次元で複写を行います。
回転3次元で回転を行います。
拡大・縮小3次元で拡大・縮小を行います。
ミラー3次元でミラー移動・複写を行います。
ストレッチ3次元で端点を移動します。
ブロック 
パッケージ化 
パッケージ解除 

削除・ブロック・パッケージ化に変更はありません。
移動、複写、回転、拡大・縮小、ストレッチはZ軸方向の設定項目が増えています。 ミラーは面で反転方向を指定できるようになっています。

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■線分操作コマンド
3次元線分操作コマンドには以下のコマンドがあります。

ピンセット 平行複写、等分割ともにダイアログは2次元と同じですが、3次元方向への複写や分割ができるようになっています。
平行複写
等分割
2次元変換
3次元変換
ポリライン変換
ポリライン編集




2次元変換 3次元の線分、ポリラインを2次元線分、2次元ポリラインに変換します。



「高さ」と「厚み」にチェックを入れない場合、始点と終点の高さが異なる線分は始点の高さで変換されます。



3次元変換

2次元の線分、ポリライン、円、円弧を3次元線分、3次元ポリラインに変換します。
高さと厚みを持つ線分は閉じた3次元ポリラインとして、 高さと厚みを持つポリライン、円、円弧はパッケージとして変換します。

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■レンダリング
レンダリングは光の反射・透過・屈折(本バージョンでは屈折は扱いません)などの現象を表現できるレイトレーシング法により行います。 対象となる図形は、3次元の図形(3Dポリゴン)だけです。 3次元の図形を描くには「3次元編集」時に表示されるメニューの「作図」コマンド(直方体・多角柱・…・3Dポリライン。3D線分・3D線分円弧を除く)を使用してください。 ただし、「3Dポリライン」コマンドで閉じていない図形を作成した場合、この図形はレンダリングされません。
また、以前に作成されたデータや「2次元編集」時に表示されるメニューの「作図」コマンドでかかれた図形をレンダリングする場合、 「3次元変換」コマンドなどを使用し、3Dポリゴンに変換してください。

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■材質
材質は、1図面につき200設定することができます。 ただし、自由に設定できるのは、1から200番までで、0番はモデリング時のポリゴンの色を材質として設定するという特別な材質番号です。

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■ライト
ライトとして下記の光源が用意されています。200種類まで設定でき配置する数は無制限です。


「平行光」…光線の方向が空間上で一定の光源です。 太陽光線を表現したり、「点光源」「スポット光源」に比べレンダリング時間を短くしたいときなどに使用します。


「点光源」…光源の位置から、放射状に光線を発散します。 電球などを表現します。 本来、太陽光も「点光源」ですが、地球から太陽までの距離がレンダリング範囲よりも遙かに大きいため、 レンダリング範囲では太陽光の向きがほぼ一定と見なせるため、通常「平行光源」にします。


「スポット光」…ある特定の部分だけに照明を当てたいときに使用します。 舞台などで使用されるスポットライトを表現します。


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■カメラ

3次元表示させる位置(視点・注視点)を記憶するカメラを複数設定することができ、 「追加」ボタンで新しいカメラを追加できます。視点と注視点を図面から指定します。
ダイアログの数値を変更することで選択されているカメラの焦点距離、 位置などを変えることもできます。 プレビューの表示を更新する場合は再度カメラのリストをクリックしてください。
「表示」ボタンで新しいウインドウを開いて、選択されているカメラで表示します。



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