データ互換−8

Q.

DRA-Mac(MPP形式)のデータをイラストレーターで読み込みたい。

A.

イラストレーターで入出力可能なデータ形式はEPS形式です。
DRA-Mac(MPP形式)のデータをイラストレーターで読み込むためには、 このEPS形式のデータに変換することが必要です。 具体的には、DRA-Macの印刷コマンドで、ポストスクリプトプリンタドライバを用いて EPSファイルとして出力します。
弊社で動作確認したところ、イラストレーターのバージョンにより読み込みが不可能な場合が ありましたので、以下の動作確認結果をご確認の上、ご使用ください。

また、DRA-MacでPICT形式でデータを保存した場合は、イラストレーターで下絵として使用できます。 この場合は、アートワークのデータにはなりません。 (下絵とは、アートワークを作成するためにトレースすることができる白黒のビットマップ画像です。 それ自体に変更を加えることはできません。)

【DRA-MacのデータのEPS形式データへの変換】
下記の内容で動作確認を行いました。
DRA-Mac:Ver1.22
DRA-Macのデータ:サンプルデータ「建築図面の描き方」sample1
ドライバ:Laser Writer8 (J1-8.3.4)
イラストレーター:Ver5, Ver5.5, Ver7

  1. 「セレクタ」でドライバ「Laser Writer8」を選択。
  2. DRA-Macの【用紙設定】コマンド、【長方形を用紙枠とする】コマンド等で出力の設定をする。
  3. 【印刷】コマンドで、出力対象をファイルにし、保存をクリックする。
  4. ダイアログが表示される。下記の設定で、保存をクリックする。
    今回は、このほかに、レベル2、フォントの保持・すべて、に設定を変更した結果も確認しました。
  5. 保存したEPS形式のデータをイラストレーターで読み込む。
    イラストレーター7.0Jでファイル読み込み可能。
    イラストレーター5.0J、5.5Jでは読み込みの途中で警告のダイアログがでて、 読み込んだデータは使用できなかった。
    (読み込んだデータは、1本1本の線分データですので、そのままペイントなどはできません。)
    また、2.で出力の設定をする際に、【変換ルール設定】【MPPからPICT】で出力色の指定をしておけば、 指定したカラーでEPSファイル出力される。
  6. その他、Photoshopでのファイルの読み込み、PageMakerへのEPSファイルの割り付けもできる。
    カラーで出力したEPSファイルを読み込んだ場合、Photoshop3.0Jでは、モノクロ2階調で 読み込まれたが、Photoshop4.0Jでは、読み込みの際に画像モードを指定すればカラーで読み込むことができた。

【DRA-MacのデータをPICT形式で保存】
  1. DRA-Macの【データの橋渡し機能】コマンドで、データをPICT形式のファイルとして保存。
  2. イラストレーターでPICTファイルを開き、下絵として使用する。
    (白黒のビットマップ画像なので、曲線などはあまりきれいに変換されません。)

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