BUS−2.5 Q&A集
目次  

Q.601

エラーメッセージが出力されたときの対処方法は?  

A.

BUS−2.5の実行中に発生するエラーメッセージは大別して次の3種があ
ります。 
@ BUS−2.5の「データチェック」でプリンターに出力されるエラーメ
  ッセージ
A 計算途中でプリンターに出力されるエラーメッセージ
  (例)「F5519 層変位計算中に不安定構造になるため、計算を中止します」
B 計算途中で次の様に出力されるエラーメッセージ
  (例) エラー発生
    ○○−line=××××
    error=**
    処理停止
このうち、@,Aのエラーメッセージに対する説明はBUS−2.5のマニュア
ル(操作・出力編)の「付.メッセージ」にメッセージ一覧として記載されて
います。
Aのエラーメッセージは、入力データが不適切な場合か、入力データが適切で
も、「F5503 部材長がないか剛域が部材長を超えています」などのようにプ
ログラムで行うモデル化によって計算が続行できなくなる場合もあります。こ
のような場合は剛域の直接入力を行うなど、解析モデルの変更を行って下さい。
Bのエラーメッセージは、上記の@,Aのデータチェックでチェックしきれな
かったデータエラーや不適切なモデル化によって発生するものです。
入力データや入力データをもとに自動生成したデータがプログラムで予期して
いない異常な値をとなるため“NEC N88 BASIC” の文法上のエラーとなり処理
ができなくなったものです。
エラーの状態についてはパソコンに付属した「BASIC リファレンスマニュアル」
のエラーメッセージ一覧にありますが、頻度の高いものについて発生の原因と
対策を表601にしめします。
お問合せのときは必ずBの例の中の○○,××××,**を明記して下さい。
 
表601
ERROR 原 因 及 び 対 策
<現象>
Illegal function call
<原因>
1例として、負数の平方根を求める等の、関数の許されない引用を行った。
<対策>
構造システムに問い合わせて下さい。
<現象>
Overflow
<原因>
入力された数値あるいは計算結果が大きすぎて、数値の許容範囲を超えている。
<対策>
・入力データの数値を確認して下さい。
入力データの数値の範囲
−−−−−−−−−−−−−
単 位 、 下限値〜上限値
−−−−−−−−−−−−−
t・m/RAD 、 1 〜 32000
−−−−−−−−−−−−−
他は、BUS-2.5 マニュアル(入力編)P.2 表1.1 参照
例外:SCG,CSG,AG1,AG5,AC1レコードで t,t・m,t/m 0.01〜320
・BUS-2.5の計算精度を1桁下げます。(一貫計算時の計算条件または準備計算時の計算条件を小数第2位から小数第1位に変更します。いずれもメニューの「計算条件の入力」で指定します。)
<現象>
メモリ容量が不足している
<原因>
内部記憶容量が足りないかCONFIG.SYSファイルで漢字入力用のデバイスドライバを指定している。
<対策>
本体のメモリ容量が640KB以上あるか確認して下さい。CONFIG.SYSファイルから漢字入力用デバイスドライバを削除してから、BUS-2.5漢字入力設定用フロッピーディスクを用いて漢字入力設定を行って下さい。
<現象>
配列変数の大きさが限度を超えている。
<原因>
部材配置がBLDで指定した範囲を超えている。
<対策>
部材の配置を確認して下さい。
11<現象>
0による除算を行った。
<原因>
・完全な地下構造物になっているため、固有周期が計算できない。
・部材の両端の剛域部分が重なっているため、せん断力が算定できない。
・水平バネで強力に固定しているため、層間変形が0になっている。
・中折れフレーム等によって材長が0になっている。
<対策>
データを確認して下さい。
51<現象>
システム予約(NECのエラー予約番号)
<原因>
プログラムディスクあるいはデータディスクに何らかの異常がある。
<対策>
データディスクを新しいものと交換して、 BUS-2.5を実行してみます。それでも同じエラーが発生する場合は、構造システムに問い合わせて下さい。
54<現象>
File already open
<原因>
実行中にエラー発生で処理停止した後、再度実行しようとした場合等に発生する事がある。
<対策>
リセットして、BUS-2.5を再起動させます。(RAM-DISKを使用している場合は、BUS-2.5を終了させ、RAM-DISK 内のデータのコピーを取ってからリセットします。)
62<現象>
Disk offline
<原因>
フロッピーディスクまたはハードディスクが正しく接続されて いない。
<対策>
フロッピーディスクは、指定されたものが正しく挿入されているかあるいはイジェクトレバーがセットされているか確認して下さい。ハードディスクは、電源が投入されているかあるいはコネクトケーブルで本体と正しく接続されているか確認して下さい。
64<現象>
Disk I/O error
<原因>
フロッピーディスクまたはハードディスクとの入出力中にエラ ーが発生した。
フロッピーディスクまたはハードディスクが、MS-DOSでフォーマットされていないかあるいは破損していると考えられる。
<対策>
フロッピーディスクまたはハードディスクの再フォーマットを行います。(フォーマットを行うと、内部のデータは全て消失するので注意を要します。 )または、別のディスクを用意して下さい。
68<現象>
Disk full
<原因>
フロッピーディスクまたはデータドライブに空領域がないため計算結果の書き込みができない。
<対策>
ワークドライブまたはデータドライブに指定されているフロッピーディスクあるいはハードディスク上の不要ファイルを整理して消去し、空領域を確保します。または別のドライブに環境設定を変更して下さい。
69<現象>
Bad allocation table
<原因>
ディスクのFAT が正しくないかあるいは壊れている。プリンターが使用できない。
<対策>
CONFIG.SYSファイルに、PRINT.SYS がデバイスドライバとして設定されていない場合は設定します。ディスクが壊れている場合は、フォーマットし直して下さい。
76<現象>
Path not found
<原因>
環境設定で指定したドライブが見つからない。
<対策>
環境設定を確認して下さい。