BUS−2.5 Q&A集
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Q.509
RCはりの断面計算で算出した鉄筋量がRC規準のはり計算図表による値より
大きい値となる場合があります。
A.
RC規準のはり計算図表は、圧縮縁から圧縮鉄筋重心までの距離dcは0.1D(D
ははり成)という前提で作成されています。はりの圧縮側の強度が問題となる
場合(はりの成が比較的小さいときに多い)には圧縮鉄筋の位置は必要な鉄筋
の量に関係します。
BUS−2.5のdcは柱の場合と同様,部材の成とは直接関係なくせん断補強
筋までの被り厚さとせん断補強筋および主筋の径とにより定まります。せん断
補強筋(D13)の被り厚さ4.0p、主筋をD25とすればdc は6.8p、はりせいが
68p以下ならばdc>0.1Dとなり、圧縮側の強度で鉄筋量が決まる場合(はり成
が比較的小さく、その割には作用している曲げモーメントは大きい)はBUS
−2.5による鉄筋量が計算図表を用いた場合のものよりも多くなります。