BUS−2.5 Q&A集
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Q.422

双方からの傾斜ばりで山形架構となるよう入力し、応力解析した結果、頂点と
なる点に柱があるような応力状態となります。
 

A.

山形架構のBC、CD部材にW1、W2の等分布荷重が作用するとBC、CD材に
はN1、N2の軸力が発生します。このN1、N2でB、Dの節点が通常それぞれ
離れる方向に水平移動しますが、BUS−2.5では剛床でB、D両節点がつな
がれているため、N1=N2のときは水平移動がありません(N1≠N2のときもそ
の差の力で同一方向に同一の水平変位をするだけです。)このため図422(d)の
様にC点でN3の支持力があることになり曲げモーメント図は図422(b)になり
ます。B、D点が拘束されていなければN1、N2の力でそれぞれの方向に水平
変位しますから曲げモーメントは図422(c)になります。
B、D点の拘束をなくするためには独立水平変位の指定をB、D節点にしなけ
ればなりません(Q.417参照)。
独立水平変位をB、D点に指定すると水平荷重時には重心や剛心の計算対象か
らはずしますから注意して下さい(マニュアル概要編P46参照)。またC点は鉛
直変位の等置を指定して下さい(Q.420参照)。
 
 

 
図422 山形架構の応力