BUS−2.5 Q&A集
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Q.114

ヤング係数再指定(FMEレコード)はどのような用い方をすればよいですか?  

A.

ヤング係数の再指定レコードは,柱が抜けるなどして大スパンになるRC/S
RCはりについて、コンクリートのクリープを考慮にいれたい場合のために設
けたものです。
コンクリートのクリープを考慮した変形計算法としてはヤング係数、せん断弾
性係数を下式のように修正して計算するのが簡便であり、精度も良いとされて
います。ここにψはコンクリートのクリープ係数で一般には 3.0程度といわれ

ています。
     RCEt=cE/(1+ψ)
     RCGt=cG/(1+ψ)
SRCはりの場合はRCはりとしての変形にはクリープを考慮し,鉄骨は弾性
として荷重を分担させて計算することができるとされていますから、下式によ
るヤング係数に修正できます。せん断弾性係数についても同様です。
     SRCEt=(cE/(1+ψ)・cI+sE・sI)/I
       cI:RC断面のI
       cE :コンクリートのE
       sI:鉄骨断面のI
       sE:鉄骨のE
       I:SRCはりのI
当然SRCはりの場合はRCはりよりも修正の度合は小さくなります。
詳しくはRC規準(付録)、SRC規準(10条の解説)などを参照して下さい。