WOOD-ST
スクールテキスト

1 プログラムの起動と終了

1.1 プログラムの起動

WOOD-STを起動します。

1.デスクトップのWOOD-ST Ver.2のアイコンをダブルクリックする


※画面下部中央または左端の[スタート]ボタンをクリックし、[すべてのアプリ]→[WOOD-ST Ver.2]→[WOOD-ST Ver.2]からも起動できます。

画面上にWOOD-STのウィンドウが表示されます。

1.2 プログラムの終了

WOOD-STを終了します。

1.メインウィンドウの[x]ボタンをクリックする

※[WOOD-STボタン]をクリックし、[アプリケーションの終了]を選択しても終了できます。

データを入力して保存せずに終了しようとすると、次のダイアログが表示されます。

ボタン 説明
[はい] 変更を保存して終了します。
初めて保存する場合は[名前を付けて保存]ダイアログが表示されます。
[いいえ] 変更を保存せずに終了します。
[キャンセル] 終了するのをキャンセルします。

📝名前を付けて保存
初めて保存する時は次のダイアログが表示されます。

2 データを開く、保存する

2.1 データファイルを開く

WOOD-STのデータファイルを開きます。

1.[ファイル]メニューから[開く]を選択する

※クイックアクセスツールバーの[開く]からも実行できます。

[開く]ダイアログが表示されます。

2.ファイル名を選択してファイルを開く

アドレスバーには[環境設定]の[データ保存]で指定されたフォルダが表示されます。
目的のファイルを選択すると[ファイル名]に選んだファイル名が表示されます。
ファイル名を確認し、[開く]ボタンをクリックします。次のファイルを開きましょう。
ファイル名:C:\Program Files\WOOD-ST Ver.2\Samples\EXP1.wsti

読込んだ建物入力データが伏図の作業ウィンドウに表示されます。

📝最近使ったファイルを開く
[開く]コマンドのボタン下部をクリックすると最近使用したファイルリストが表示されます。
このリストにあるファイルを選択して開くこともできます。

📝サンプルファイルを開く
[開く]ダイアログの[サンプルファイルを開く]ボタンをクリックすると[サンプルファイルを開く]ダイアログが表示され、WOOD-STのサンプルファイルを開くことができます。

2.2 入力データの保存

WOOD-STのデータファイルを保存します。

◆名前を付けて保存する場合

1.[ファイル]メニューから[名前を付けて保存]を選択する

※クイックアクセスツールバーの[上書き保存]からも実行できます(ただし、この動作はファイル名を付けていない場合のみ有効です)。

[名前を付けて保存]ダイアログが表示されます。

2.ファイル名を設定してファイルを保存する

アドレスバーには[環境設定]の[データ保存]で指定されたフォルダが表示されます。
保存する場所を確認し、ファイル名を入力して[保存]ボタンをクリックします(拡張子は省略可)。
ファイルの拡張子はwstiになります。

◆上書き保存する場合

1.[ファイル]メニューから[上書き保存]を選択する

※クイックアクセスツールバーの[上書き保存]からも実行できます。

3 ウィンドウ

3.1 WOOD-STの画面構成

WOOD-STの画面構成を確認します。

①タイトルバー

アプリケーション名と現在開いているファイル名がフルパスで表示されます。

②WOOD-ST ボタン

[WOOD-STボタン]をクリックするとメニューが表示されます。
[新規作成][開く][上書き保存][名前を付けて保存]コマンドを実行できます。

メニュー 説明
[最近使ったドキュメント] 最近使ったドキュメントファイルを表示し、ファイル名をクリックすると開きます。
[アプリーションの終了] アプリケーションの終了が行えます。

③クイックアクセスツールバー

[新規作成][開く]など、よく使うコマンドが配置されています。アイコンにカーソルを合わせクリックしてコマンドを実行します。クイックアクセスツールバーは、使いやすいようにカスタマイズができます(詳細は、WOOD-STヘルプ「クイックアクセスツールバー」を参照して下さい)。

④リボンメニュー

[ファイル][基本データ][入力]など関連する項目ごとにメニューで分かれて表示されます。各メニューをクリックすると、コマンドを選択するパネルが表示されます。パネル内のアイコンにカーソルを合わせクリックすると、コマンドを実行します。また、リボン表示は最小化できます(詳細は、WOOD-STヘルプ「リボンメニュー」を参照して下さい)。

⑤作業ウィンドウ

部材や見付面積範囲などを配置し、伏図、小屋伏図、見付面積図を書き込む作業エリアです。

⑥ステータスバー

コマンド実行時にメッセージが表示されます。

⑦サブウィンドウ

現在伏図に表示されている部材を軸組図や3Dモデルで表示します。

3.2 作業ウィンドウ

作業ウィンドウでの操作を確認します。

作業ウィンドウとは、平面部材(はり、柱、基礎など)、小屋組部材(小屋ばり、屋根など)、見付面積範囲を配置し、伏図、小屋伏図、見付面積図を書き込む作業エリアです。

[入力][屋根入力][見付入力]メニューをクリックし、作業ウィンドウに表示する図を変更します。

伏図、小屋伏図では、表示階(層)タブをクリックし、作業ウィンドウに表示する階(層)を選択できます。

[入力]メニューから[伏図-1階] [屋根入力]メニューから[小屋伏図-M2階]
   

見付面積図では、表示方向タブをクリックし、作業ウィンドウに表示する方向を選択できます。

[見付入力]メニューから[X軸方向(Y面)]タブ [見付入力]メニューから[Y軸方向(X面)]タブ
   

◆画面操作

作業ウィンドウに表示されている図は、拡大、縮小、パンニングなどの画面操作ができます。

①拡大表示


[表示]メニューから[拡大]を選択します。拡大したい範囲の1点目をマウスでクリックすると枠が表示され、対角の2点目をクリックすると拡大表示されます。
※クイックアクセスツールバーの[拡大]からも実行できます。

マウスで拡大範囲の1点目、2点目をクリックする   拡大表示される
   

📝ワンポイント

②指定範囲拡大表示

拡大したい範囲をマウスの右ボタンでドラッグすると、指定した範囲が黒く表示され、右ボタンを離すと拡大表示されます。

右ボタンドラッグで範囲指定する   拡大表示される
   
③文字の拡大・縮小表示

[表示]メニューから[文字拡大]を選択すると作業ウィンドウの文字を拡大表示し、[文字縮小]を選択すると作業ウィンドウの文字を縮小表示します。

※アイコンをクリックするごとに文字が大きくまたは小さく表示され、拡大・縮小の上限、または下限に達すると、アイコンはグレー表示になります。
※[ファイル]メニューの[環境設定]で[作業ウィンドウ文字サイズ]の「文字倍率」のスライダーを中央に移動すると初期値に戻ります。

④全体表示

[表示]メニューから[全体]を選択すると図面全体を表示します。

※コマンドを実行していない時は、作業ウィンドウ上の部材のない部分を右クリックすると図面全体を表示します。
※クイックアクセスツールバーの[図面全体表示]からも実行できます。

⑤ズームアップ・ズームダウン

マウスのホイールを手前に回転させると画面の中心を基準にズームアップし、奥に回転させるとズームダウンします。
※[ファイル]メニューの[環境設定]で[ホイールの回転を反転する]に✓を入れると、ホイール回転によるズームアップ・ズームダウンが反転します。

⑥パンニング表示

マウスのホイールを押すと、カーソルの表示が変わります。ホイールを押したまま動かし離すと画面の大きさを変えずに位置を移動して表示します。

移動したい方向へホイールボタンドラッグする   表示させたい場所でマウスのホイールを離す
   

◆キーボード操作

作業ウィンドウで共通するキー操作については、次のとおりです。

キー 説明
[↑][↓][←][→] パンニング
[Page Up] ズームアップ
[Page Down] ズームダウン
[Home] 全体を表示
[Ctrl]+[Page Up]または[Page Down] 表示階の変更
[Ctrl]+[↑][↓][←][→] 軸組図の軸の変更

◆画面の表示設定

①部材の表示/非表示

[表示]メニューから[部材]パネルの各コマンドを選択すると、部材が非表示になります。再度、非表示にした部材のコマンドを選択すると、部材を表示します。
部材の表示/非表示は軸組図・3Dモデルサブウィンドウにも反映されます。
また、3Dモデルサブウィンドウの[部材の表示/非表示]でも同じ動作が行えます。

部材が全表示の状態(枠:反転表示あり) 壁と床が非表示の状態(枠:反転表示なし)
   

ボタン下部をクリックするとメニューが表示され、各部材で表示または非表示にする項目を設定できます。各項目の☐をクリックして✓を入れると伏図に表示し、✓をはずすと非表示になります。

[柱-断面名称]ON [柱-断面名称]OFF
   
②グリッド前面表示

[表示]メニューから[モード]パネルの[グリッド前面表示]を選択すると、グリッドを部材の前面に表示します。再度、選択すると、グリッドを部材の背面に表示します。

[グリッド前面表示]ON [グリッド前面表示]OFF
   
③下図前面表示

[表示]メニューから[モード]パネルの[下図前面表示]を選択すると、下図を入力した部材の前面に表示します。再度、選択すると、下図を部材の背面に表示します。
下図として表示する階は、[表示]メニューから[下図表示]パネルの各コマンドを選択して変更します(詳細は、「⑥下図表示」を参照して下さい)。

[下図前面表示]ON [下図前面表示]OFF
   
④部材実寸表示

[表示]メニューから[モード]パネルの[部材実寸表示]を選択すると、部材を実寸サイズで表示します。再度、選択すると、部材を実寸の2倍サイズで表示します。

[部材実寸表示]ON [部材実寸表示]OFF
   
⑤見かけ等スパン

[表示]メニューから[モード]パネルの[見かけ等スパン]の☐をクリックすると✓が入り、作業ウィンドウに表示されているスパンが等スパンで表示されます。
※スパンの間隔が狭く重なって見づらい場合などに使用します。

[見かけ等スパン]OFF [見かけ等スパン]ON
   
⑥下図表示

[表示]メニューから[下図表示]パネルの各コマンドを選択すると、表示する下図を変更できます。

[上階] [下階] [なし]
     
⑦3D表示

[表示]メニューから[3D表示]パネルの各コマンドを選択すると、3Dモデルの表示を変更できます。

[各階] [全階] [XY軸]
     
伏図の作業ウィンドウで表示して
いる階(層)のみ表示します。
全階表示します。 軸組図で表示している軸のみ
表示します。

全階を表示しているときは、階をスライドして表示できます。

[Xスライド] [Yスライド] [Zスライド]
     
3D表示を各階単位でX方向に
スライドします。
3D表示を各階単位でY方向に
スライドします。
3D表示を各階単位でZ方向に
スライドします。

[スライドの初期化]:スライドを初期状態に戻します。

3.3 サブウィンドウ

サブウィンドウでの操作を確認します。

現在、伏図に表示されている部材を軸組図や3Dモデルで表示します。サブウィンドウの表示は、[表示]メニューの[モード]パネルで設定します。各項目の☐をクリックして✓を入れると表示し、✓をはずすと非表示になります。再度、✓を入れると表示します。

☑[軸組図]/☑[3D] ☑[軸組図]/☐[3D] ☐[軸組図]/☑[3D]
     

◆サブウィンドウの設定

[▼]ボタンをクリックするとサブウィンドウの位置を変更、[ピン]ボタンをクリックするとサブウィンドウを自動的に隠すことができます。

●[ウィンドウの位置]

[▼]ボタン(ウィンドウの位置)をクリックすると、サブメニューが表示されます。

①フローティング

フローティングをクリックするとサブウィンドウが切り離され、自由な位置に配置できます。切り離されたサブウィンドウのタイトルバーをドラッグすると位置が移動できます。サブウィンドウのタイトルをダブルクリックしても、サブウィンドウが切り離されます。

※サブウィンドウを切り離しドラッグすると、ドッキングアイコン(上図の赤丸)が表示されます。
ドッキングアイコンにマウスのポインタをドラッグすると、右、もしくは左の位置にサブウィンドウを統合します。
※[ウィンドウの位置]のサブメニューを表示せず、タイトルバーを直接ドラッグしてもサブウィンドウの移動が行えます。ただし、[ウィンドウの位置]で[自動的に隠す]に✓が入っている場合や、[自動的に隠す]をクリックしている場合はサブウィンドウの移動ができません。

②ドッキング

分離状態のサブウィンドウの場合、ドッキングに✓を入れるとサブウィンドウを元の位置に統合します。サブウィンドウのタイトルをダブルクリックしても、元の位置に統合します。

③自動的に隠す

[自動的に隠す]に✓が入っている場合は、サブウィンドウを自動的に隠し、作業ウィンドウの端にアイコン化されます。✓をはずすと、常にサブウィンドウが表示されます(「[自動的に隠す]」を参照してください)。

●[自動的に隠す]

アイコン①  アイコン② 
[自動的に隠す]をクリックすると、サブウィンドウを自動的に隠し、作業ウィンドウの端にアイコン化されます。
アイコン化している場合は、サブウィンドウアイコンにカーソルを合わせた時にサブウィンドウが表示され、作業ウィンドウでクリックするとサブウィンドウがアイコン化されます。作業ウィンドウを広く使いたい場合に便利です。
アイコン化している場合は、サブウィンドウアイコンにカーソルを合わせた時に表示される、[自動的に隠す]のアイコンが②に変わります。常に、サブウィンドウを表示したい場合は、再度、[自動的に隠す]のアイコンをクリックすると常に表示され、アイコンが①に変わります。①と②のアイコンの表示は、クリックするごとに切替わります。

◆軸組図サブウィンドウの画面操作

サブウィンドウに表示されている図は、拡大、パンニングなどの画面操作ができます。

①拡大表示

拡大したい範囲をマウスの右ボタンでドラッグすると指定した範囲が黒く表示され、右ボタンを離すと拡大表示されます。

②図面全体表示

拡大・移動したウィンドウ内で右クリックすると全体表示します。

③ズームアップ・ズームダウン

マウスのホイールを手前に回転させると画面の中心を基準にズームアップし、奥に回転させるとズームダウンします。
※[ファイル]メニューの[環境設定]で[ホイールの回転を反転する]に✓を入れると、ホイール回転によるズームアップ・ズームダウンが反転します。

④パンニング表示

マウスのホイールを押すと、カーソルの表示が変わります。ホイールを押したまま動かし離すと画面の大きさを変えずに位置を移動して表示します。

⑤軸の変更

サブウィンドウの軸名をクリックすると次の軸を表示します。右クリックすると前の軸を表示します。
※伏図の軸名をクリックしても、サブウィンドウに連動して表示します。

右クリックする   軸組図   クリックする
     

◆3Dモデルサブウィンドウの画面操作

3Dモデルサブウィンドウでは、ツールバーまたはキーボードなどから注視点の移動や表示モードの切替え、拡大などの画面操作ができます。

●表示モードの切替え


[表示モードの切替え]をクリックすると、各階→全階→XY軸の順に表示されます。

各階 全階 XY軸
     
●全体表示


[全体表示]をクリックすると全体表示します。または画面上を右クリックすると全体表示します。

●自動回転描画


[ぐるぐる回る]をクリックすると注視点を中心にカメラが自動回転し表示します。再度クリックすると、自動回転を停止します。

●ウォークスルー


[動き回る]をクリックするとウォークスルーによる描画を実行します。再度クリックすると、描画を停止します。

●壁の表示・非表示


[壁の表示・非表示の切替え]をクリックすると、表示している壁を非表示にします。
再度クリックすると、壁を表示します。壁の表示/非表示は伏図・軸組図にも反映されます。

●床の表示・非表示


[床の表示・非表示の切替え]をクリックすると、表示している床・天井を非表示にします。再度クリックすると、床・天井を表示します。床の表示/非表示は伏図にも反映されます。

●柱の表示・非表示


[柱の表示・非表示の切替え]をクリックすると、表示している柱・小屋束を非表示にします。再度クリックすると、柱・小屋束を表示します。柱の表示/非表示は伏図・小屋伏図・軸組図にも反映されます。

●はりの表示・非表示


[はりの表示・非表示の切替え]をクリックすると、表示している基礎ばり・はり・小屋ばりを非表示にします。
再度クリックすると、基礎ばり・はり・小屋ばりを表示します。はりの表示/非表示は伏図・小屋伏図・軸組図にも反映されます。

●屋根の表示・非表示


[屋根の表示・非表示の切替え]をクリックすると、表示している屋根を非表示にします。
再度クリックすると、屋根を表示します。屋根の表示/非表示は小屋伏図にも反映されます。

●ブレースの表示・非表示


[ブレースの表示・非表示の切替え]をクリックすると、表示しているブレースを非表示にします。再度クリックすると、ブレースを表示します。ブレースの表示/非表示は伏図・軸組図にも反映されます。

●ヘルプ


[ヘルプ]をクリックすると、ヘルプを表示します。

●3D最大化


[3D最大化]をクリックすると、3Dモデルサブウィンドウを大きく表示します。
[x]ボタンをクリックまたは3Dモデルサブウィンドウ以外をクリックすると、拡大した3Dモデルサブウィンドウを閉じます。

●回転

マウスの左ボタンをドラッグすると、回転表示します。

ドラッグする   表示させたい場所で
マウスの左ボタンを離す
   
●XY平面移動

[W]キーを押しながらマウスの左ボタンをドラッグまたは、マウスのホイールをドラッグすると、XY平面の平行に視点、注視点が移動します。また、[W]キーを押しながらホイール回転すると、XY平面の垂直に視点、注視点が移動します。

●首振り

[H]キーを押しながらマウスの左ボタンをドラッグすると、視点を中心に注視点が移動します。

●拡大表示

拡大したい範囲をマウスの右ボタンでドラッグすると、指定した範囲が拡大表示されます。

右ボタンドラッグで範囲指定する   拡大表示される
   
●ズームアップ・ズームダウン

マウスのホイールを手前に回転させると画面の中心を基準にズームアップし、奥に回転させるとズームダウンします。
※[ファイル]メニューの[環境設定]で[ホイールの回転を反転する]に✓を入れると、ホイール回転によるズームアップ・ズームダウンが反転します。

4 ヘルプ

4.1 ヘルプ

入力内容や操作方法が分からない場合にはヘルプを表示します。

◆コマンドに該当するヘルプを表示する方法

1.タイトルバーの[?]ボタンをクリックする

タイトルバーの[?]ボタンをクリック、またはキーボードの[F1]キーを押すと、実行中のコマンドに関するヘルプ画面が表示されます。

[?]ボタンをクリックする   「WOOD-STヘルプ」画面が表示される
   
2.ヘルプを終了する

ヘルプ画面の[x]ボタンをクリックします。

◆ヘルプ全体画面を表示する方法

1.[ヘルプ]メニューから[ヘルプの起動]を選択する


[ヘルプ]メニューから[ヘルプの起動]を選択、あるいはコマンドが入っていない状態でキーボードの[F1]キーを押すと「WOOD-STヘルプ」画面が表示されます。

📝ヘルプのトピックを表示
[目次]、[検索]でトピックを表示できます。

2.ヘルプを終了する

ヘルプ画面の[x]ボタンをクリックします。

4.2 オンラインサポートセンター

ヘルプでは対処方法が分からない場合などにオンラインサポートセンターを表示します。オンラインサポートセンターを利用するにはインターネットへの接続が必要です。

1.[ヘルプ]メニューから[サポートセンター]を選択する


「オンラインサポートセンター」画面が表示されます。

2.「オンラインサポートセンター」の内容を確認する

検索キーワードを入力し、[検索]ボタンをクリックすると、該当するトピックが表示されます。

3.「オンラインサポートセンター」を終了する

「オンラインサポートセンター」画面の[x]ボタンをクリックします。

📝オンラインサポートセンター
オンラインサポートセンターには、操作・入力上のアドバイスなどが掲載されています。

4.3 マニュアル

画面上で「概要編」「出力例」のPDFマニュアルが閲覧できます。

1.[ヘルプ]メニューから[概要編]を選択する

「概要編」のPDFマニュアル画面が表示されます。

2.PDFマニュアルの内容を確認する

[編集]メニューから[簡易検索]を選択すると、検索ツールバーが表示されます。
検索キーワードを入力し、キーボードの[Enter]キーを押すと、該当する部分が表示されます。

他のマニュアルも同様に閲覧してみましょう。

3.PDFマニュアルを終了する

PDFマニュアル画面の[x]ボタンをクリックします。

5 新規作成

1.[ファイル]メニューから[新規作成]を選択する


※クイックアクセスツールバーの[新規作成]からも実行できます。

作業中のファイルを保存するかどうかを確認するダイアログが表示されます(開いているファイルのデータを変更していない場合、再計算していない場合は、ダイアログは表示されません)。

2.確認ダイアログで[いいえ]ボタンをクリックし、保存せず新規作成する

ボタン 説明
[はい] 変更を保存して新規作成します。初めて保存する場合は[名前を付けて保存]ダイアログが表示されます。
[いいえ] 変更を保存せずに新規作成します。
[キャンセル] 新規作成するのをキャンセルします。

ファイルが何も開いていない状態となり、新たにデータの入力を行うことができます。

6 建物概要

6.1 建物概要と設計方針

入力する建物の概要と設計方針を確認しましょう。

建物概要
建築物の名称 構造邸
建設場所 東京都
主要用途 事務所
規模 延べ面積 128㎡
構造 木造
階数 2階
高さ 7.50m
軒の高さ 6.70m
基礎形式 布基礎
基礎下端レベル 0.45m

◆設計方針

  1. 両方向ともにルート2の構造計算、ルート2-1の基礎構造計算を行う。
  2. 屋根の鉄骨ブレースは、天井に亀甲型に配置する。
  3. 吹抜け部分に架けたトラスフレームは横架材として配置し、断面計算は行わない。

6.2 設計図書

意匠図を確認しましょう。

●1階平面図

●2階平面図

●小屋伏図

●X方向立面図

●Y方向立面図

●Y方向吹抜け部分断面図

7 基本データ

7.1 建物概要

階数・階高などの建物概要を入力します。

1.[基本データ]メニューから[建物概要]を選択する


[建物概要]ダイアログが表示されます。

2.[物件名称]などを入力する

下記のデータを入力しましょう。

入力項目 入力値
物件名称 構造邸
建設場所 東京都
建物階数 2階
平均はりせい 最上階 360
2階 360
1階 120
はり天端間高さ 2階 3200
1階 3200
土台天端高さ 300

3.[建物概要]ダイアログを終了する

[建物概要]ダイアログの[OK]ボタンをクリックし、終了します。

📝[建物概要]ダイアログ入力時の疑問点

4.[基本データ]メニューから[基礎計算条件]を選択する


[基礎計算条件]ダイアログが表示されます。

5.[基礎形式][地盤面から基礎底面までの深さ]を入力する

下記のデータを入力し、[OK]ボタンをクリックします。

入力項目 入力値
基礎形式 布基礎
地盤面から基礎底面までの深さ 450
地盤の許容支持力度 45

7.2 固定荷重

固定荷重を設定します。

1.[基本データ]メニューから[固定荷重]を選択する


[標準固定荷重]ダイアログが表示されます。

2.[リスト編集]ボタンをクリックする
[リスト編集]ボタンをクリックする   [固定荷重リスト]ダイアログが表示される
   

入力方法を確認しましょう。

●追加

[追加はここ!]をクリックすると、書き込み可能になりますので、各項目を順に入力します。
[Enter]キーを押すか、次の項目をクリックすると内容が確定し、アイコンが緑鉛筆になります。追加後に[OK]ボタンをクリックすると、固定荷重リストに登録されます。

[追加はここ!]をクリックし、入力する   [OK]ボタンをクリックすると固定荷重リストに登録される
 
●変更

変更したい固定荷重の各項目をクリックし、[名称]や[荷重]などを変更します。変更後に[OK]ボタンをクリックすると、固定荷重リストが変更されます。

●削除

削除したい固定荷重の先頭にある緑鉛筆のアイコンをクリックし、[Delete]キーを押すと、選んだ荷重が削除されます。削除後に[OK]ボタンをクリックすると、固定荷重リストから削除されます。

3.固定荷重リストを入力する

下記のデータを入力しましょう。

入力項目 名称 荷重
600
なし 0
内壁 内壁 600
外壁 外壁 600
天井 天井 200
屋根 屋根 600
[床]タブ [内壁]タブ [外壁]タブ [天井]タブ [屋根]タブ
         
4.[固定荷重リスト]ダイアログを終了する

[固定荷重リスト]ダイアログの[OK]ボタンをクリックし、終了します。

[固定荷重リスト]ダイアログの[OK]ボタンをクリックする   [標準固定荷重リスト]ダイアログが表示される
 
5.標準固定荷重を入力する

[固定荷重リスト]ダイアログで入力した固定荷重の[名称]を、プルダウンリストから選択します。

下記のデータを入力しましょう。

入力項目 名称
屋根 屋根
天井 天井
1、2階
内壁 内壁
外壁 外壁

6.[標準固定荷重]ダイアログを終了する

[標準固定荷重]ダイアログの[OK]ボタンをクリックし、終了します。

7.3 積載荷重

積載荷重を設定します。

1.[基本データ]メニューから[積載荷重]を選択する


[標準積載荷重]ダイアログが表示されます。

2.標準積載荷重を入力する

下記のデータを入力しましょう。
[用途]はプルダウンリストから選択します。

入力項目 用途
1、2階 事務室

3.[リスト編集]ボタンをクリックする

[積載荷重リスト]ダイアログが表示されます。入力方法は「7.2 固定荷重」の[固定荷重リスト]ダイアログと同じです。

積載荷重リストの[名称]は、[標準積載荷重]ダイアログのプルダウンリストに表示されます。

4.[積載荷重リスト]ダイアログを終了する

[積載荷重リスト]ダイアログの[キャンセル]ボタンをクリックし、終了します。

5.[標準積載荷重]ダイアログを終了する

[標準積載荷重]ダイアログの[OK]ボタンをクリックし、終了します。

7.4 入力データのインポート

別のファイルに保存されている荷重リスト、断面リスト、印刷項目などを作業中のファイルに取り込みます。
(ここでは操作を行いません。)

1.[ファイル]メニューから[インポート]を選択する


[インポート]ダイアログが表示されます。

2.インポートする項目を選択する

下記の項目に✓を入れて、[OK]ボタンをクリックします。

コマンド名称
標準積載荷重
標準固定荷重

ボタン 説明
[すべてON] すべての項目に✓を入れます。
[すべてOFF] すべての項目の✓をはずします。
3.[開く]ダイアログの[開く]ボタンをクリックする


[開く]ダイアログが表示されます。インポートしたいデータが格納されたファイルを選択して、[開く]ボタンをクリックします(ここでは、[キャンセル]ボタンをクリックしましょう)。

7.5 名前を付けて保存

入力したデータファイルを保存します。

1.[ファイル]メニューから[名前を付けて保存]を選択する


[名前を付けて保存]ダイアログが表示されます。

2.ファイル名を設定してファイルを保存する

保存する場所を確認し、ファイル名を入力して[保存]ボタンをクリックします。

入力項目 入力値
データ保存フォルダ 適宜
ファイル名 適宜

📝作業中のデータ保存
ここまで入力してきたデータに名前を付けて保存します。§8以降は、このデータを上書き保存して作業を進めます。章ごとにデータを上書き保存するなど、作業の途中でデータ保存を行いましょう。

8 スパン設定とCAD下図

8.1 スパンピッチの設定

基本となるスパンピッチを入力します。

◆スパン数・スパン長・軸名の設定

1.[基本データ]メニューから[スパンピッチ設定]を選択する


[スパンピッチ設定]ダイアログが表示されます。

2.X方向の基本スパン数と基本スパン長を設定する
入力項目 入力値
スパン長 1000
スパン数 16
軸名を初期化する ✓あり
タイプ X1,X2,X3,…|Y1,Y2,Y3,…
上記のデータを入力し、
[X軸に設定]ボタンをクリックする
  X軸の名称とスパン長が変更される
   
3.Y方向の基本スパン数と基本スパン長を設定する
入力項目 入力値
スパン数 8
上記のデータを入力し、
[Y軸に設定]ボタンをクリックする
  Y軸の名称とスパン長が変更される
   
4.[スパンピッチ設定]ダイアログを終了する

[スパンピッチ設定]ダイアログの[OK]ボタンをクリックし、終了すると、作業ウィンドウに設定した軸、スパンが表示されます。

📝軸名の変更
[名称]の上にカーソルを合わせ、クリックします。
変更する軸名を入力し、[Enter]キーを押すと、軸名が変更され、下の欄が反転表示します。

[名称]の上でクリックし、
軸名変更後[Enter]キーを押す
  軸名が変更される
   

続けて変更する場合は、変更する軸名を入力します。


📝スパン長の変更
[スパン長]の上にカーソルを合わせ、クリックします。
変更するスパン長を入力し、[Enter]キーを押すと、スパン長が変更され、下の欄が反転表示します。

[スパン長]の上でクリックし、
スパン長変更後[Enter]キーを押す
  スパン長が変更される
   

続けて変更する場合は、変更するスパン長を入力します。

📝軸の挿入・削除
[X軸]または[Y軸]の[番号]の上で右クリックすると、ポップアップメニューが表示されます。
[挿入]をクリックすると、指定した軸の次に軸が挿入されます(挿入される軸名は、指定位置の軸名に「'」が付いた軸名、挿入されるスパン長は基本のスパン長となります)。

[番号]の上で右クリックし、
[挿入]をクリックする
  軸が挿入される
   

ポップアップメニューの[削除]をクリックすると、選択した軸が削除されます。

◆軸レイヤの設定

1.[基本データ]メニューから[スパンピッチ設定]を選択する


[スパンピッチ設定]ダイアログが表示されます。

2.軸レイヤを選択する

[X3]の[軸レイヤ]の上にカーソルを合わせ、クリックすると、プルダウンリストが表示されます。「軸レイヤ1」を選択すると、軸レイヤが変更されます。
※解除する場合は「-」を選択します。

[軸レイヤ]の上でクリックし、
「軸レイヤ1」を選択する
  軸レイヤが変更される
   
3.[スパンピッチ設定]ダイアログを終了する

[スパンピッチ設定]ダイアログの[OK]ボタンをクリックし、終了します。

4.作業ウィンドウでレイヤを設定した軸の表示を確認する

[表示]メニューの[軸表示]パネルの各軸レイヤで、軸の名称、スパン長の表示と非表示を切替えられます。

[表示]→[軸表示]→[軸レイヤ1]の
✓をはずす
  軸の名称、スパン長が非表示になり、
軸が水色で表示される
   
5.軸レイヤを元に戻す

[軸レイヤ1]に✓します。または、クイックアクセスツールバーの[元に戻す]をクリックします。

8.2 軸の編集

作業ウィンドウで編集したい軸名を右クリックすると、ポップアップメニューが表示され、軸名の変更や軸の挿入・削除などが行えます。

◆軸名の変更

1.作業ウィンドウの軸名[Y8]上で右クリックする

ポップアップメニューが表示されます。

2.軸名を変更する

ポップアップメニューの[軸名の変更]を選択します。[軸名の変更]ダイアログが表示されます。

入力項目 入力値
新しい軸名 Y7a
「Y7a」と入力し、
[OK]ボタンをクリックする
  軸名が変更される
   
3.軸名を元に戻す

クイックアクセスツールバーの[元に戻す]をクリックします。

◆軸の挿入

1.作業ウィンドウの軸名[Y8]上で右クリックする

ポップアップメニューが表示されます。

2.[Y8]軸の上に新しく軸を挿入する

ポップアップメニューの[軸の挿入]を選択します。[軸の挿入]ダイアログが表示されます。

入力項目 入力値
挿入する方向 後方へ挿入
新しい軸名 Y8a
Y8軸からの距離 500
上記のデータを入力し、
[OK]ボタンをクリックする
  軸が挿入される
 

📝挿入後、軸名を初期化する
[挿入後、軸名を初期化する]に✓がある場合は、軸名を初期化し、挿入された軸も含めて軸名を変更します。初期化する軸名は[基本データ]メニューの[スパンピッチ設定]の[タイプ]で指定している名称となります。

3.軸を元に戻す

クイックアクセスツールバーの[元に戻す]をクリックします。

◆軸の削除

作業ウィンドウの軸名上で右クリックし、表示されたポップアップメニューから、[軸の削除]を選択すると、[確認]ダイアログが表示されます。

軸名上で右クリックし、
[軸の削除]を選択する
  [確認]ダイアログが表示される
 

[OK]ボタンをクリックすると、軸が削除されます(ここでは、[キャンセル]ボタンをクリックしましょう)。

◆軸名の初期化

作業ウィンドウの軸名上で右クリックし、表示されたポップアップメニューから[軸名の初期化]を選択すると、[軸名の初期化]ダイアログが表示されます。初期化する軸名は、[基本データ]メニューの[スパンピッチ設定]の[タイプ]で指定している名称となります。

軸名上で右クリックし、
[軸名の初期化]を選択する
  [軸名の初期化]ダイアログが表示される
 

[OK]ボタンをクリックすると、軸が初期化されます(ここでは、[キャンセル]ボタンをクリックしましょう)。

8.3 スパンピッチの変更

作業ウィンドウで編集したいスパンを右クリックするとスパンが変更できます。軸名上にカーソルを合わせてドラッグしてもスパンが変更できます。

◆方法1

1.作業ウィンドウの[Y8]の軸名上にカーソルを合わせる

両方向矢印カーソルが表示した状態でドラッグし、希望の寸法が表示されたら離します(今回は「2300」)。

両方向矢印が出たらドラッグする   マウスを離す   スパンが変更される
     

スパンピッチが変更されます。
移動する単位長さは[ファイル]メニューの[環境設定]のダイアログ内にある[軸ドラッグによるスパン変更]の[ドラッグピッチ]で設定した値です。

📝ドラッグピッチの変更
ドラッグピッチは、[入力]メニュー、[屋根入力]メニューの[スパンピッチ]パネル内にある[ドラッグピッチ]でも変更できます。

◆方法2

1.作業ウィンドウの[Y7-Y8]間のスパン長の上にマウスのカーソルを合わせ、右クリックする


[スパンピッチの変更]ダイアログが表示されます。

2.[Y7-Y8]間のスパン長を変更する
入力項目 入力値
新しいピッチ 1000
上記のデータを入力し、
[OK]ボタンをクリックする
  スパン長が変更される
 

8.4 CAD図面からスパンピッチを読込む

CAD図面からスパンと軸名の自動読込みができます。
(ここでは操作を行いません。)

1.[CAD下図]メニューから[開く]を選択する


[CADファイルを開く]ダイアログが表示されます。

2.開くファイルを選択する

下図にするファイルを選択し、[開く]ボタンをクリックします。

作業ウィンドウに下図が表示されます。

3.[CAD下図]メニューから[スパンピッチ]を選択し、通り心のレイヤをクリックする

作業ウィンドウに読込まれたスパンピッチと軸名が表示されます。

📝CAD下図の通り心と軸名のレイヤ
CAD下図では通り心と軸名を同じレイヤに設定し、他は別レイヤとしておくとスパンと軸名を同時に読込みます。通り心と軸名を別レイヤにすると、スパンのみ読込みます。

8.5 CAD図面から軸を挿入

図面から挿入したい軸を読込めます。
(ここでは操作を行いません。)

1.[CAD下図]メニューから[原点指定]を選択する

2.原点位置を指定する

現在とは異なる位置を原点として指定します。現在の原点のすぐ隣の交点をクリックしましょう。
下図の原点位置が移動します。

現在の原点のすぐ隣の交点をクリックする   原点が移動する
 
3.[CAD下図]メニューから[軸の挿入]を選択する

4.挿入する軸を指定する

挿入したい軸位置にある通り心を指定します。[X1-X2]間の通り心をクリックしましょう。
指定した位置に軸が挿入されます。

この通りでクリックする   軸が挿入される
 
5.挿入した軸を削除する

挿入された作業ウィンドウの軸名[X1']上で右クリックすると、ポップアップメニューが表示されます。表示されたポップアップメニューから、[軸の削除]を選択すると、[確認]ダイアログが表示されます。

[OK]ボタンをクリックすると、軸が削除されます。

[OK]ボタンをクリックする   軸が削除される
 
6.[CAD下図]メニューから[位置合わせ]を選択する

7.原点位置を元の位置に戻す

元の原点の交点をクリックします。下図の原点位置が移動します。

元の原点位置をクリックする   原点が移動する
 
8.[CAD下図]メニューから[閉じる]を選択する

作業ウィンドウから下図が消えます。

8.6 CAD図面の表示・非表示

CAD図面の表示・非表示について確認します。

ここでは部材の配置にCAD下図を使用しませんが、CAD下図を使用することで、柱位置や壁位置等を正確に入力できます。CAD下図の表示・非表示の各項目について説明します。
(ここでは操作を行いません。)

◆全図形表示

[全図形表示]を選択すると、読込んだCAD図面の全図形を表示します。

◆表示ON・OFF

[表示ON・OFF]を選択すると、読込んだCAD図面の表示と非表示を切替えます。

◆全レイヤ表示

[全レイヤ表示]を選択すると、読込んだCAD図面のレイヤをすべて表示します。

◆レイヤON

[レイヤON]を選択すると、一旦、非表示になっているレイヤの画面が反転して表示されます。
表示したい図形をクリックすると、指定した図形と同じレイヤの図形がすべて非表示になります。
右クリックでコマンドを解除すると、表示と非表示の画面が反転して表示されます。

◆レイヤOFF

[レイヤOFF]を選択し、CAD図面の非表示にしたい図形をクリックすると、指定した図形と同じレイヤの図形がすべて非表示になります。

◆CAD下図前面表示

[CAD下図前面表示]を選択すると、下図として読込んだCAD図面を入力した部材の前面に表示します。再度実行すると、CAD図面を入力した部材の背面に表示します。

9 部材配置の操作方法

9.1 共通操作

部材配置に共通な操作を確認します。

◆重複配置について

節点だけを指定する部材(柱など)については重複配置(上書き)ができます。始端・終端の節点を指定する部材(はりや壁など)については、以下のメッセージが表示され、重複配置(上書き)ができません。

◆やり直し、元に戻る

●[Undo]

実行した操作を1操作前の状態に戻します。

●[Redo]

[Undo]コマンドの実行を取り消します。

◆削除

部材の配置コマンドを実行している場合に[削除]コマンドを実行すると、実行中の配置コマンドの部材のみ削除します。部材の配置コマンドを実行していない場合に[削除]コマンドを実行すると、選択された部材をすべて削除します。

📝部材の削除コマンド
部材の配置コマンドのボタン下部をクリックすると、選択した配置コマンドの削除コマンドが表示されます。

特定の部材のみを削除する場合は、各部材の削除コマンドを実行して行うこともできます。

◆切り取り、コピー、貼り付け

伏図の作業ウィンドウでは、配置した部材データを切り取り、あるいはコピーし、別の階へ貼り付けることができます。部材はコピーした位置と同じ位置に貼り付けられます。位置を指定して貼り付けることはできません。

1.[入力]メニューから[切り取り]または[コピー]を選択する

切り取り、またはコピーする部材を選択します。

部材をクリックまたはドラッグで選択する   部材を選択すると[切り取り][コピー]を選択できる
   
2.[入力]メニューから[貼り付け]を選択する

作業ウィンドウの表示階を切替えて、部材を貼り付けます。

表示階を切替える   表示階を切替えると[貼り付け]を選択できる
   

📝階複写
ある階に配置しているすべてのデータを別の階にコピーする場合は、[階複写]コマンドにより行うこともできます。
別の階のデータをコピーしたい階(コピー先の階)を表示し、[ツール]メニューの[階複写]のボタン下部をクリックしてコピー元の階の複写コマンドを実行します。

9.2 部材の編集

作業ウィンドウ、軸組図サブウィンドウ、3Dサブウィンドウで部材を編集します。
ここでは、サンプルファイル「EXP1.wsti」を使って説明します。

◆作業ウィンドウでの編集

●個別修正

1つの部材を修正したい場合は、修正したい部材を右クリックして修正します。

1.作業ウィンドウで[1F]タブを選択する

2.修正したい部材を選択する

修正したい部材の上で右クリックします。選択した位置に複数の部材が配置されている場合にはポップアップメニューが表示されますので、修正したい部材を選択します。今回は[1F]の[X2]フレームの[Y2-Y3]間に配置されている壁を右クリックし、ポップアップメニューの[壁]をクリックします。

[壁のプロパティ[X2Y2-X2Y3]]ダイアログが表示されます。

3.部材を修正する

選択した壁の入力データが表示されますので、修正を行う場合はデータを変更して[OK]ボタンをクリックします(ここでは、[キャンセル]ボタンをクリックしましょう)。

●複数修正

複数の部材を一度に修正したい場合は、修正したい範囲を選択して修正します。
プロパティダイアログで✓を入れた項目のみを一括変更できます。

1.修正したい部材を選択する

修正したい範囲をドラッグすると選択した部材が黄色くなるので、任意の位置で右クリックします。選択した範囲に複数の部材が配置されている場合には、ポップアップメニューが表示されますので、修正したい部材を選択します。今回は[1F]全体をドラッグして選択します。任意の位置で右クリックし、ポップアップメニューの[柱]をクリックします。

[1F]全体をドラッグして選択する   任意位置で右クリックして[柱]を選択する
   

[柱のプロパティ]ダイアログが表示されます。

2.部材を修正する

変更したい項目に✓を入れると、変更が可能になります。
修正を行う場合はデータを変更して[OK]ボタンをクリックします(ここでは、[キャンセル]ボタンをクリックしましょう)。

[柱のプロパティ]ダイアログを表示する   ✓を入れて項目を変更する
   

◆軸組図ウィンドウでの編集

1.修正したい部材を選択する

修正したい部材の上でクリックします。今回は[1F]の[X2]フレームの[Y2-Y3]間に配置されている壁をクリックします。
選択した壁が黄色くなり入力データが表示されます。

軸組図で壁をクリックして選択する   [壁のプロパティ]ダイアログが表示される
   

[壁のプロパティ[X2Y2-X2Y3]]ダイアログが表示されます。

2.部材を修正する

選択した壁の入力データが表示されますので、修正を行う場合はデータを変更して[OK]ボタンをクリックします(ここでは、[キャンセル]ボタンをクリックしましょう)。

📝軸組図の表示
作業ウィンドウで軸名をクリックすると、連動して軸組図サブウィンドウに軸組図を表示します。

軸名をクリックする   軸組図サブウィンドウに軸組図を表示
   

◆3Dウィンドウでの編集

1.修正したい部材を選択する

修正したい部材の上でクリックします。今回は[2F]の[X2]フレームの[Y2-Y3]間に配置されている壁をクリックします。
選択した壁が黄色くなり入力データが表示されます。

3Dで壁をクリックして選択する   [壁のプロパティ]ダイアログが表示される
   

[壁のプロパティ[X2Y2-X2Y3]]ダイアログが表示されます。

2.部材を修正する

選択した壁の入力データが表示されますので、修正を行う場合はデータを変更して[OK]ボタンをクリックします(ここでは、[キャンセル]ボタンをクリックしましょう)。

10 柱の配置

10.1 柱端部接合部リストの入力

柱の端部接合部の名称、型番を登録します。

1.[基本データ]メニューから[端部接合部リスト]を選択する


[端部接合部リスト]ダイアログが表示されます。

2.端部接合部を入力する

下記の端部接合部を入力し、[OK]ボタンをクリックします。

名称 製品 型番 耐力低減係数
HDP10 TEC-ONE柱頭柱脚(隅柱:スギKD) HDP10+HDW_PL-SGKD-Ⅲ 0.95

📝プルダウンリストから入力
セルをクリックするとプルダウンリストが表示される項目は、プルダウンリストから選択します。

📝セルの幅の変更
入力項目のセル境界線上にマウスを移動すると、マウスカーソルの表記が変わります。
カーソルを左右にドラッグしてセルの幅を変えることができます。
また、ダブルクリックすると入力値に合わせたセル幅に変わります。

セルの境界線上にマウスを移動し、左右にドラッグ、またはダブルクリックする   セル幅が変わる
   

10.2 柱断面リストの入力

柱の断面を登録します。

1.[基本データ]メニューから[柱断面リスト]を選択する


[柱断面リスト]ダイアログが表示されます。

2.柱断面を入力する

下記の柱断面を入力します。

名称 DX DY 柱頭接合部 柱脚接合部 材質名称 樹種名称 グループ 強軸方向
C120 120 120 HDP10 HDP10 E95-F315(4) スプルース J3 X方向
C180X 180 120 X方向
C180Y 120 180 Y方向
C210 210 210 X方向

手順は以下の通りです。「C120」を入力してみましょう。
1行目の[名称]のセルをクリックして「C120」を入力します。入力した後に[Enter]キーを押すと次のセルが反転表示されて入力できます。セルをクリックしても入力できます。[DX][DY]に「120」、[柱頭接合部][柱脚接合部]に「HDP10」、[材質名称]に「E95-F315(4)」、[樹種名称]に「スプルース」、[グループ]に「J3」を入力します。

セルをクリックし、入力する   [Enter]キーを押すと次のセルが反転表示される
   

 
緑鉛筆アイコン 

先頭にある緑鉛筆アイコンを右クリックし、[コピー]を選択します。
次に、同じ緑鉛筆アイコンを右クリックし、[下に挿入]を選択します。

[コピー]を選択する   [下に挿入]を選択する   コピーが追加される
     

緑鉛筆アイコンを右クリック→[下に挿入]をあと2回繰り返します。

2行目の[名称]のセルをクリックして「C180X」を入力します。次いで、[DX]に「180」を入力します。

セルをクリックして[名称]を変更し、[Enter]キーを押す   [DX]を変更する   [DX]が変更される
     

同様にして「C180Y」「C210」を入力し、[OK]ボタンをクリックします。

10.3 柱の配置

柱を配置します。

1.作業ウィンドウで[1F]タブを選択する

2.[入力]メニューから[柱]を選択する


※[入力]→[柱]→[柱の配置]からも実行できます。
[柱の配置]ダイアログが表示されます。

3.[1F]に柱「C120」を配置する

下記のデータを入力し、[OK]ボタンをクリックします。

入力項目 入力値
断面計算指定 する
断面 C120
柱頭接合部 ✓なし
柱脚接合部

[断面]は、[▼]ボタンをクリックすると[柱断面リスト]に登録した断面名称を選択できます。

📝ワンポイント

柱のついたカーソルが表示されます。柱を配置したい節点にカーソルを合わせクリックすると、柱が配置されます。

節点をクリックする   柱が配置される
   

あるいは、柱を配置したい範囲をドラッグすると、柱が配置されます。

範囲をドラッグする   柱が配置される
   

下記■の位置に柱「C120」を配置しましょう。

  X1 X2 X3 X4 X5 X6 X7 X8 X9 X10-X16 X17
Y9  
Y8                  
Y7                  
Y6                  
Y5                  
Y4                    
Y3                    
Y2                    
Y1  

4.[1F]に柱「C180X」を配置する

作業ウィンドウ上で右クリックすると、[柱の配置]ダイアログが表示されます。
[断面計算指定][柱頭接合部][柱脚接合部]は変えず、[断面]のデータのみ変更し、[OK]ボタンをクリックします。

入力項目 入力値
断面 C180X

下記■の位置に柱「C180X」を配置しましょう。

  X1-X16 X17
Y9    
Y8    
Y7  
Y6    
Y5  
Y4    
Y3  
Y2    
Y1    

5.[1F]に柱「C180Y」を配置する

作業ウィンドウ上で右クリックすると、[柱の配置]ダイアログが表示されます。
[断面]のデータのみ変更し、[OK]ボタンをクリックします。

入力項目 入力値
断面 C180Y

下記■の位置に柱「C180Y」を配置しましょう。

  X1-X10 X11 X12 X13 X14 X15 X16-X17
Y9        
Y8              
Y7              
Y6              
Y5              
Y4              
Y3              
Y2              
Y1        

6.[1F]に柱「C210」を配置する

作業ウィンドウ上で右クリックすると、[柱の配置]ダイアログが表示されます。
[断面][燃えしろ計算][X方向燃えしろ面][Y方向燃えしろ面]のデータを変更し、[OK]ボタンをクリックします。

入力項目 入力値
断面 C210
燃えしろ計算 する
X方向燃えしろ面 両面
Y方向燃えしろ面 両面

下記■の位置に柱「C210」を配置しましょう。

  X1-X4 X5 X6-X17
Y9      
Y8      
Y7      
Y6      
Y5    
Y4      
Y3      
Y2      
Y1      

 

📝ワンポイント
構造計算書の[§7.8.9 柱燃えしろ詳細表]で、燃えしろ計算の結果を確認できます。

7.作業ウィンドウを2回右クリックして[柱の配置]を終了する

作業ウィンドウ内で1回右クリックすると[柱の配置]ダイアログが表示されます。[柱の配置]ダイアログの[キャンセル]ボタンをクリックしてもコマンドを終了できます。

8.[1F]の柱を[2F]に複写する

作業ウィンドウで[2F]タブを選択します。

[ツール]→[階複写]→[現在表示している階に1Fを複写]を実行します。

[1F]のデータが[2F]に複写されます。

◆[参照]ボタン

[柱の配置]ダイアログにある[参照]ボタンをクリックし、すでに配置されている部材をクリックすると、選択した部材の仕様が[柱の配置]ダイアログに反映されます。

[参照]ボタンをクリックする   配置された部材をクリックする   選択した部材の仕様が反映される
     

📝部材仕様の参照
このまま配置することが可能ですので、すでに配置してある部材と同じ仕様で配置したい場合は[参照]ボタンを使用すると便利です。
他の部材の配置コマンドにある[参照]ボタンも同様です。

10.4 柱通し位置の配置

柱通し位置を指定します。

1.作業ウィンドウで[2F]タブを選択する

2.[2F]に柱通し位置を配置する

[入力]メニューから[柱通し位置]を選択します。

※[入力]→[柱通し位置]→[柱通し位置の配置]からも実行できます。

配置された柱にカーソルを合わせクリックすると、柱通し位置が配置されます。

柱をクリックする   柱通し位置が配置される
   

📝ワンポイント

下記◎の位置に柱通し位置を配置しましょう。

  X1 X2-X4 X5 X6-X8 X9 X10 X11 X12 X13 X14 X15 X16 X17
Y9              
Y8                          
Y7                        
Y6                          
Y5                  
Y4                          
Y3                        
Y2                          
Y1              

3.[柱通し位置の配置]コマンドを解除する

作業ウィンドウで右クリックして[柱通し位置の配置]コマンドを解除します。

10.5 柱断面計算条件直接入力

通し柱の座屈長さ係数を直接入力します。

1.[入力]メニューから[柱断面計算条件]を選択する


※[入力]→[柱断面計算条件]→[柱断面計算条件の配置]からも実行できます。
[柱断面計算条件直接入力]ダイアログが表示されます。

2.座屈長さ係数を設定する

[X方向座屈長さ係数][Y方向座屈長さ係数]に✓を入れて下記のデータを入力し、[OK]ボタンをクリックします。

X方向座屈長さ係数 Y方向座屈長さ係数
0.5 0.5

配置された柱にカーソルを合わせクリック、あるいは範囲をドラッグすると、柱断面計算条件が設定されます。

カーソルを合わせクリックする   柱断面計算条件が設定される
   
範囲をドラッグする   柱断面計算条件が設定される
   

下記の位置に座屈長さ係数を設定しましょう。

フレーム 設定位置
Y9 X1、X9、X17
Y1
Y5 X1、X5、X9

作業ウィンドウ内で右クリックします。[柱断面計算条件直接入力]ダイアログが表示されます。
[Y方向座屈長さ係数]の✓をはずして、[OK]ボタンをクリックします。

X方向座屈長さ係数
0.5

下記の位置に座屈長さ係数を設定しましょう。

フレーム 設定位置
Y9 X11、X13、X15
Y1

下図の範囲をドラッグすれば、範囲内の柱にまとめて設定できます。

作業ウィンドウ内で右クリックします。[柱断面計算条件直接入力]ダイアログが表示されます。
[X方向座屈長さ係数]の✓をはずし、[Y方向座屈長さ係数]に✓を入れて、[OK]ボタンをクリックします。

Y方向座屈長さ係数
0.5

下記の位置に座屈長さ係数を設定しましょう。

フレーム 設定位置
X17 Y3、Y5、Y7

3.[柱断面計算条件の配置]コマンドを解除する

作業ウィンドウで右クリックして[柱断面計算条件の配置]コマンドを解除します。

11 基礎ばり・土台・はりの配置

11.1 基礎ばり断面リストの入力

基礎ばりの断面を登録します。

1.[基本データ]メニューから[基礎ばり断面リスト]を選択する


[基礎ばり断面リスト]ダイアログが表示されます。

2.基礎ばり断面を入力する

下記の基礎ばり断面を入力し、[OK]ボタンをクリックします。

名称 B d1 d2 L T uN1 uD1 dN1 dD1 sN
FG 250 180 450 800 200 3 D16 3 D16 2本

11.2 基礎ばりの配置

基礎ばりを配置します。

1.作業ウィンドウで[基礎]タブを選択する

2.[表示]メニューから[下階]を選択する

基礎階では、[下図表示]を[下階]としても上階が下図表示されます。

3.[入力]メニューから[基礎ばり]を選択する


※[入力]→[基礎ばり]→[基礎ばりの配置]からも実行できます。
[基礎ばりの配置]ダイアログが表示されます。

4.基礎階に基礎ばりを配置する

下記のデータを入力し、[OK]ボタンをクリックします。

入力項目 入力値
断面計算指定 する
断面 FG

 

基礎ばりを配置したい範囲の始端をクリックするとラバーバンドが表示されます。終端でクリックすると基礎ばりが配置されます。

始端でクリックする   終端でクリックする   基礎ばりが配置される
     

あるいは、基礎ばりを配置したい範囲をドラッグすると、囲んだ範囲の外周に基礎ばりが配置されます。

範囲をドラッグする   基礎ばりが配置される
   

下記の位置に基礎ばりを配置しましょう。

フレーム 配置範囲
Y9 X1-X17
Y5 X1-X9
Y1 X1-X17
X1 Y1-Y9
X9
X17

5.作業ウィンドウを2回右クリックして[基礎ばりの配置]を終了する

作業ウィンドウ内で右クリックすると[基礎ばりの配置]ダイアログが表示されます。[キャンセル]ボタンをクリックしてもコマンドを終了できます。

11.3 はり端部接合部リストの入力

はりの端部接合部の名称、型番を登録します。

1.[基本データ]メニューから[端部接合部リスト]を選択する


[端部接合部リスト]ダイアログが表示されます。

2.端部接合部を入力する

下記の端部接合部を入力し、[OK]ボタンをクリックします。

名称 製品 型番 耐力低減係数
TH18B TEC-ONE梁受(梁-梁:スプルースEW) TH18_BB-WWEW-Ⅲ 0.95
TH18P TEC-ONE梁受(柱-梁:スプルースEW) TH18_PBH-WWEW-Ⅲ
TH24B TEC-ONE梁受(梁-梁:スプルースEW) TH24_BB-WWEW-Ⅲ
TH24P TEC-ONE梁受(柱-梁:スプルースEW) TH24_PBH-WWEW-Ⅲ
TH33P TEC-ONE梁受(柱-梁:スプルースEW) TH33_PBH-WWEW-Ⅲ

📝はり端部接合金物の使用箇所の判別
はり端部に設置する金物は、はりの端部が接続する部材(はりまたは柱)によって異なります。はりが架けられる箇所が、柱-はり間、柱-柱間、はり-はり間であるかを確認して入力します。

製品名で、使用する箇所を確認できます。

11.4 はり断面リストの入力

はりの断面を登録します。

1.[基本データ]メニューから[はり断面リスト]を選択する


[はり断面リスト]ダイアログが表示されます。

2.はり断面を入力する

下記のはり断面を入力し、[OK]ボタンをクリックします。

名称 B D 左端接合部 右端接合部 構成 材質種別 材質名称 樹種名称
D120 120 120 剛接合 剛接合 構造用製材 告示(目視等級~) ヒノキ甲種1級 -
G180 180 TH18P TH18P 構造用集成材 告示(対称異等級~) E105-F300 オウシュウアカマツ
G270 270 TH24P TH24P
G360 360 TH33P TH33P

11.5 土台・はりの配置

土台、はりを配置します。

1.作業ウィンドウで[1F]タブを選択する

2.[入力]メニューから[はり]を選択する


※[入力]→[はり]→[はりの配置]からも実行できます。
[はりの配置]ダイアログが表示されます。

3.[1F]に土台を配置する

下記のデータを入力し、[OK]ボタンをクリックします。

入力項目 入力値
種別 土台
断面 D120

土台を配置したい範囲の始端をクリックすると、ラバーバンドが表示されます。終端でクリックすると土台が配置されます。

始端でクリックする   終端でクリックする   土台が配置される
     

あるいは、土台を配置したい範囲をドラッグすると、囲んだ範囲の外周に土台が配置されます。

範囲をドラッグする   土台が配置される
   

下記の位置に土台を配置しましょう。

フレーム 配置範囲
Y9 X1-X17
Y1
X1 Y1-Y9
X9 Y5-Y9
X17 Y1-Y9

赤枠で囲んだ位置は、「§13.4 床組荷重リストの入力」で小ばりを配置します。

4.作業ウィンドウで[2F]タブを選択する

5.[2F]にはりを配置する
●はり(G180 柱-柱間)

作業ウィンドウ内で右クリックします。[はりの配置]ダイアログが表示されます。
[種別][断面計算指定][断面]のデータを変更し、[OK]ボタンをクリックします。

入力項目 入力値
種別 はり
断面計算指定 する
断面 G180

柱-柱間にはりを配置するので、端部接合部の金物は左右で同じです。

下記の位置にはり「G180」を配置しましょう。

フレーム 配置範囲
Y9、Y1 X9-X11
X11-X13
X13-X15
X15-X17
X17 Y1-Y3
Y3-Y5
Y5-Y7
Y7-Y9


Y軸に配置するはりは、下方が左端で、上方が右端です。

📝基礎ばり・土台・はりの連続配置
[Ctrl]キーを押しながら終端をクリックすると、連続配置できます。

●はり(G360 柱-柱間)

作業ウィンドウ内で右クリックします。[はりの配置]ダイアログが表示されます。
[断面]のデータを変更し、[OK]ボタンをクリックします。

入力項目 入力値
断面 G360

下記の位置にはり「G360」を配置しましょう。

フレーム 配置範囲
Y9、Y5、Y1 X1-X5
X5-X9
X1、X9 Y1-Y5
Y5-Y9

柱-柱間にはりを配置します。

6.[表示]メニューから[柱の表示・非表示]を選択する

[柱の表示・非表示]をクリックして柱を非表示にすると、はりの始端と終端が確認しやすくなります。

📝柱の表示・非表示
3Dウィンドウの[柱の表示・非表示]でも同様の操作が行えます。

7.[表示]メニューから[下図前面表示]を選択する

[下図前面表示]をクリックすると、下階の柱の位置を確認しながらはりを配置できます。

8.[表示]メニューから[はり]の表示項目を選択する

下記の項目に✓を入れましょう。はりの断面名称、接合部名称を確認できます。

表示項目
断面名称
左端接合部名称
右端接合部名称

9.[2F]にはりを配置する
●はり(G270 柱-柱間)

作業ウィンドウ内で右クリックします。[はりの配置]ダイアログが表示されます。
[断面]のデータを変更し、[OK]ボタンをクリックします。

入力項目 入力値
断面 G270

下記の位置にはり「G270」を配置しましょう。

フレーム 配置範囲
X5 Y1-Y5
Y5-Y9

柱-柱間にはりを配置します。

●はり(G270 はり-はり間)

作業ウィンドウ内で右クリックします。[はりの配置]ダイアログが表示されます。
[左端接合部][右端接合部]に✓を入れてデータを変更し、[OK]ボタンをクリックします。

入力項目 入力値
左端接合部 TH24B
右端接合部 TH24B

端部に設置する金物を、左端に柱用、右端にはり用を設定します。

📝左にチェックボックスがある入力項目
左にチェックボックスある入力項目は、設定値と違う値を指定できる項目です。
設定値以外を指定したい場合に、チェックボックスの✓をいれて値を変更します。
例えば、[左端接合部][右端接合部]の✓をはずした場合は、[はり断面リスト]で設定した左端接合部、右端接合部となります。
他の入力も同様です。

下記の位置にはり「G270」を配置しましょう。

フレーム 配置範囲
X2 Y1-Y9

配置したい範囲をドラッグすると、はりが交差した位置で分割して配置されます。
X軸Y軸に平行なはりが交差する場合、交差位置で分割した複数のはりとして配置されます。

範囲をドラッグする   はりが配置される
   

同様にして下記の位置にはり「G270」を配置しましょう。

フレーム 配置範囲
X3 Y1-Y9
X4
X6
X7
X8

10.作業ウィンドウで[RF]タブを選択する

11.[RF]にはりを配置する
●はり(G270 柱-柱間)

作業ウィンドウ内で右クリックします。[はりの配置]ダイアログが表示されます。
[左端接合部][右端接合部]の✓をはずし、[OK]ボタンをクリックしたうえ、下記の位置にはり「G270」を配置しましょう。

フレーム 配置範囲 左端接合部 右端接合部
Y9、Y1 X1-X5 ✓なし ✓なし
X5-X9
X9-X11
X11-X13
X13-X15
X15-X17
Y5 X1-X5
X5-X9
X1、X5、X9、X17 Y1-Y5
Y5-Y9

●はり(G270)

作業ウィンドウ内で右クリックします。[はりの配置]ダイアログが表示されます。
[左端接合部][右端接合部]に✓を入れてデータを変更し、[OK]ボタンをクリックしたうえ、下記の位置にはり「G270」を配置しましょう。

フレーム 配置範囲 左端接合部 右端接合部
Y5 X9-X11 TH24B TH24B
X11-X13
X13-X15
X15-X17
X3、X7 Y1-Y5
Y5-Y9


[Y5]フレームに配置したはりは、後ほど接合部を変更します。

12.作業ウィンドウを2回右クリックして[はりの配置]を終了する

作業ウィンドウ内で右クリックすると[はりの配置]ダイアログが表示されます。[キャンセル]ボタンをクリックしても終了できます。

13.[RF]に配置したはりを修正する

配置したはり「G270」の[左端接合部][右端接合部]のデータを変更します。
下記の位置のはりを右クリックすると[はりのプロパティ]ダイアログが表示されます。

フレーム 配置範囲
Y5 X9-X11

[左端接合部]に✓を入れてデータを変更し、[OK]ボタンをクリックします。

入力項目 入力値
左端接合部 TH24P

同様にして下記の位置のはりの[右端接合部]のデータを変更しましょう。
下記の位置のはりを右クリックすると[はりのプロパティ]ダイアログが表示されます。

フレーム 配置範囲
Y5 X15-X17

[右端接合部]のデータを変更し、[OK]ボタンをクリックします。

入力項目 入力値
右端接合部 TH24P


14.[入力]メニューから[はり]を選択する


※[入力]→[はり]→[はりの配置]からも実行できます。
[はりの配置]ダイアログが表示されます。

15.[RF]にはりを配置する
●はり(G360 柱-柱間)

[断面計算指定][断面][左端接合部][右端接合部]のデータを変更し、[OK]ボタンをクリックしたうえ、下記の位置にはり「G360」を配置しましょう。

フレーム 配置範囲 断面計算指定 断面 左端接合部 右端接合部
X11 Y1-Y9 しない G360 ✓なし ✓なし
X13
X15

●はり(G180 はり-はり間)

作業ウィンドウ内で右クリックします。[はりの配置]ダイアログが表示されます。
[断面計算指定][断面][左端接合部][右端接合部]のデータを変更し、[OK]ボタンをクリックしたうえ、下記の位置にはり「G180」を配置しましょう。

フレーム 配置範囲 断面計算指定 断面 左端接合部 右端接合部
Y3 X1-X17 する G180 TH18B TH18B
Y7

配置したい範囲をドラッグすると、はりが配置されます。
始端を[X1]、終端を[X17]にして配置すると、交差位置で分割した複数のはりとして配置されます。

16.作業ウィンドウを2回右クリックして[はりの配置]を終了する

作業ウィンドウ内で右クリックすると[はりの配置]ダイアログが表示されます。[キャンセル]ボタンをクリックしても終了できます。

17.[表示]メニューから[下図前面表示]を選択する


[下図前面表示]をクリックして解除します。

11.6 軒桁の指定

屋根面を直接受ける軒桁を指定します。

1.軒桁を指定する

下記の位置のはりを選択します。

フレーム 配置範囲
Y9 X1-X17
はりをドラッグで囲む   はりが選択される
   

任意の位置で右クリックすると[はりのプロパティ]ダイアログが表示されます。
[使用箇所]に✓を入れてデータを変更し、[OK]ボタンをクリックします。

入力項目 入力値
使用箇所 屋根面(軒桁)

屋根面を直接受ける軒桁は、赤い線で囲まれます。

2.[表示]メニューから[柱の表示・非表示]を選択する


[柱の表示・非表示]をクリックして柱を表示します。

12 壁の配置

12.1 面材壁リストの入力

壁の名称、せん断剛性、短期許容せん断耐力などを登録します。

1.[基本データ]メニューから[面材壁リスト]を選択する


[面材壁リスト]ダイアログが表示されます。

2.面材耐力壁を入力する

下記の面材耐力壁を入力し、[OK]ボタンをクリックします。

名称 剛性・耐力入力方法 壁倍率
7 壁倍率で入力 7

12.2 壁の配置

壁を配置します。

1.作業ウィンドウで[1F]タブを選択する

2.[入力]メニューから[壁]を選択する


※[入力]→[壁]→[壁の配置]からも実行できます。
[壁の配置]ダイアログが表示されます。

3.[1F]に壁を配置する

下記のデータを入力し、[OK]ボタンをクリックします。

タイプ 種別 断面計算指定 工法 面材耐力壁
外壁 耐力壁 する 面材耐力壁 7

壁を配置したい範囲の始端をクリックすると、ラバーバンドが表示されます。終端でクリックすると壁が配置されます。

始端でクリックする   終端でクリックする   壁が配置される
     

柱をまたいでも配置できます。
柱をまたいで一度に配置した場合は、柱の位置で自動分割されます。

始端でクリックする   終端でクリックする   壁が配置される
     

下記の位置に壁を配置しましょう。

フレーム 配置範囲
X1 Y2-Y4
Y6-Y8
X9 Y5-Y7
X17 Y3-Y7
Y9 X3-X5
X7-X9
Y1 X1-X3
X6-X9

作業ウィンドウ内で右クリックします。[壁の配置]ダイアログが表示されます。
[種別]のデータを変更し、[OK]ボタンをクリックします。

入力項目 入力値
種別 間仕切り壁

外周の開口部すべて(下記の位置)に上記の間仕切り壁を配置しましょう。

フレーム 配置範囲
X1 Y1-Y2
Y4-Y6
Y8-Y9
X17 Y1-Y3
Y7-Y9
Y9 X1-X3
X5-X7
X9-X17
Y1 X3-X6
X9-X17

📝ワンポイント
「間仕切り壁」では荷重のみ考慮し、剛性を考慮せず、断面計算を行いません。外周の開口部に配置することで、建物全体の荷重を拾うことができます。

4.作業ウィンドウを2回右クリックし、[壁の配置]を終了する

作業ウィンドウ内で右クリックすると[壁の配置]ダイアログが表示されます。[キャンセル]ボタンをクリックしてもコマンドを終了できます。

5.[表示]メニューから[柱の表示・非表示]と[はりの表示・非表示]を選択する


壁のみをコピーするので、柱とはりを非表示にします。

6.[入力]メニューから[コピー]を選択する


[1F]に配置した全ての壁をコピーします。

全ての壁をドラッグで囲む   [入力]メニューから[コピー]を選択する
   
7.作業ウィンドウで[2F]タブを選択する

8.[2F]に壁を配置する


[入力]メニューから[貼り付け]を選択すると、[1F]と同じ位置に壁が貼り付けられます。

9.[2F]に配置した壁を修正する

下記の位置の壁を右クリックします。[壁のプロパティ]ダイアログが表示されます。
[種別]のデータを変更し、[OK]ボタンをクリックします。

フレーム 配置範囲 種別
Y9 X13-X15 耐力壁
Y1 X11-X13

10.[表示]メニューから[柱の表示・非表示]と[はりの表示・非表示]を選択する

全ての部材を表示します。

13 床・天井の配置

13.1 鉄骨ブレースリストの入力

鉄骨ブレースの断面を登録します。

1.[基本データ]メニューから[鉄骨ブレースリスト]を選択する


[鉄骨ブレースリスト]ダイアログが表示されます。

2.鉄骨ブレースを入力する

下記の鉄骨ブレースを入力し、[OK]ボタンをクリックします。

名称 ねじの呼び 材質
M14 M14 SS490

13.2 面材床リストの入力

面材床の名称、単位長さあたりのせん断剛性などを登録します。

1.[基本データ]メニューから[面材床リスト]を選択する


[面材床リスト]ダイアログが表示されます。

2.面材床を入力する

下記の面材床を入力し、[OK]ボタンをクリックします。

名称 剛性・耐力入力方法 ⊿Qa
7 ⊿Qaで入力 7

13.3 床荷重リストの入力

床荷重の名称、荷重などを登録します。

1.[基本データ]メニューから[床荷重リスト]を選択する


[床荷重リスト]ダイアログが表示されます。

2.床荷重を入力する

下記の床荷重を入力し、[OK]ボタンをクリックします。

名称 荷重伝達方向 固定荷重 積載荷重
1階床 基準線に直交 - -
2階床 両方向 - -
天井 両方向 - -
なし 両方向 なし なし

📝ワンポイント

13.4 床組荷重リストの入力

床組荷重の名称、床、小ばりなどを登録します。

1.[基本データ]メニューから[床組荷重リスト]を選択する


[床組荷重リスト]ダイアログが表示されます。

2.床組荷重を入力する

下記の床組荷重を入力し、[OK]ボタンをクリックします。

名称 小ばり本数 小ばり方向 小ばり割付 間隔1 小ばり1
1階床組 1 基準線に平行 直接入力 4000 D120

📝床組荷重による小ばりの入力
小ばりは床組荷重で配置することにより、軸がない位置にも軸を生成することなく配置できます。
(下図はサンプルデータ「EXP1.wsti」の床組荷重入力例です。)

13.5 床・天井の配置

床と天井を配置します。

1.作業ウィンドウで[1F]タブを選択する

2.[入力]メニューから[床・天井]を選択する


※[入力]→[床・天井]→[床・天井の配置]からも実行できます。
[床・天井の配置]ダイアログが表示されます。

3.[1F]に床を配置する

下記のデータを入力し、[OK]ボタンをクリックします。

入力項目 入力値
荷重タイプ 床組荷重
床組荷重 1階床組

床を配置したい範囲の始端をクリックすると、ラバーバンドが表示されます。床の形状に沿って頂点をクリックし、最後に1点目と同じ位置をクリックすると、床が配置されます。

始端をクリックする   床の形状に沿って
頂点をクリックする
  最後に1点目と同じ位置を
クリックすると、床が配置される
     

頂点の指定をやり直す場合は右クリックします。
右クリックすると、ひとつ前のラバーバンドの起点に戻ります。1点目で右クリックすると、ラバーバンドを解除します。

📝床の基準線
1、2点目の辺が床の基準線になります。基準線はピンク色で表示されます。

下記の位置に床を配置しましょう。

  1、5点目 2点目 3点目 4点目
配置範囲 X1-Y9 X5-Y9 X5-Y1 X1-Y1
X5-Y9 X9-Y9 X9-Y1 X5-Y1

4.作業ウィンドウで[2F]タブを選択する

5.[2F]に床を配置する

作業ウィンドウ内で右クリックします。[床・天井の配置]ダイアログが表示されます。
下記のデータを入力し、[OK]ボタンをクリックします。

入力項目 入力値
荷重タイプ 床荷重
床荷重 2階床
工法 面材床
断面計算指定 する
面材床 7

下記の位置に床を配置しましょう。

  1、5点目 2点目 3点目 4点目
配置範囲 X1-Y9 X9-Y9 X9-Y1 X1-Y1

6.作業ウィンドウで[RF]タブを選択する

7.[表示]メニューから[はりの表示・非表示]を選択する


後ほど配置した天井を複写するので、はりを非表示にします。

8.[RF]に天井を配置する

作業ウィンドウ内で右クリックします。[床・天井の配置]ダイアログが表示されます。
下記のデータを入力し、[OK]ボタンをクリックします。

入力項目 入力値
タイプ 天井
床荷重 天井
工法 鉄骨ブレース床
鉄骨ブレース床 M14
鉄骨ブレース形状 引張\形

下記の位置に天井を配置しましょう。

  1、5点目 2点目 3点目 4点目
配置範囲 X1-Y9 X3-Y9 X3-Y7 X1-Y7
X1-Y5 X3-Y5 X3-Y3 X1-Y3

作業ウィンドウ内で右クリックします。[床・天井の配置]ダイアログが表示されます。
[鉄骨ブレース形状]を変更し、[OK]ボタンをクリックします。

入力項目 入力値
鉄骨ブレース形状 引張/形


下記の位置に天井を配置しましょう。

  1、5点目 2点目 3点目 4点目
配置範囲 X1-Y7 X3-Y7 X3-Y5 X1-Y5
X1-Y3 X3-Y3 X3-Y1 X1-Y1

9.作業ウィンドウを2回右クリックして[床・天井の配置]を終了する

作業ウィンドウ内で右クリックすると[床・天井の配置]ダイアログが表示されます。[キャンセル]ボタンをクリックしてもコマンドを終了できます。

10.[RF]に配置した天井を対称複写する

[RF]に配置した全ての天井を選択します。

全ての天井をドラッグで囲む   全ての天井が選択される
   

[ツール]メニューから[対称複写]を選択すると、十字カーソルが表示されます。

複写の基準となる軸を指定します。下記の位置をクリックしましょう。

フレーム 1点目 2点目
X3 Y9 Y1
指定の位置をクリックする   天井が複写される
   

同様にして複写していきます。
全ての天井をドラッグして選択し、[対称複写]をコマンドを実行します。
複写の基準となる軸を指定します。

フレーム 1点目 2点目
X5 Y9 Y1
指定の位置をクリックする   天井が複写される
   

同様に、全ての天井をドラッグして選択し、[対称複写]をコマンドを実行します。
複写の基準となる軸を指定します。

フレーム 1点目 2点目
X9 Y9 Y1
指定の位置をクリックする   天井が複写される
   
11.[RF]に配置した天井を修正する

天井がない部分の床荷重を修正します。
以下の範囲をドラッグします。選択された部材の色が変わります。

任意の位置で右クリックすると、[床・天井のプロパティ]ダイアログが表示されます。
[床荷重]に✓を入れてデータを変更し、[OK]ボタンをクリックします。

入力項目 入力値
床荷重 なし

12.[表示]メニューから[はりの表示・非表示]を選択する


全ての部材を表示します。

14 屋根入力

14.1 屋根面の配置

屋根面を配置します。

1.[屋根入力]メニューから[屋根]を選択する


※[屋根入力]→[屋根]→[屋根の配置]からも実行できます。
[屋根面の配置]ダイアログが表示されます。

2.作業ウィンドウで[2F-R]タブを選択する

3.屋根面を配置する

下記のデータを入力し、[OK]ボタンをクリックします。

入力項目 入力値
勾配(/10) 1

節点にカーソルを合わせクリックすると、ラバーバンドが表示されます。続けて次の節点にカーソルを合わせてクリックします。1点目、2点目で指定した辺が基準線となります。

1点目をクリックする   2点目をクリックする
   

屋根の形状にそってクリックし、最後に1点目と同じ位置をクリックすると、屋根が配置されます。屋根が配置されると基準線は緑色で表示されます。
下記の節点を指定し屋根を配置しましょう。
今回は、軒ラインとなる[Y9]フレームの[X1-X17]間を基準線とします。

  1、5点目 2点目 3点目 4点目
配置範囲 X1-Y9 X17-Y9 X17-Y1 X1-Y1

14.2 小屋束の配置

小屋束を配置します。

1.[屋根入力]メニューから[小屋束]を選択する


※[屋根入力]→[小屋束]→[小屋束の配置]からも実行できます。

📝コマンドの解除
部材データの配置モードとなっている場合、次に実行するコマンドをクリックすると、自動的に現在使っているコマンドを解除します。

2.小屋束を配置する

小屋束のついたカーソルが表示されます。
小屋束を配置する位置にカーソルを合わせクリックすると、小屋束が配置されます。あるいは小屋束を配置したい範囲をドラッグすると、小屋束が配置されます(柱の配置と同じです)。

節点をクリック、または範囲をドラッグする   小屋束が配置される
   

下記の位置に小屋束を配置しましょう。

フレーム 配置する節点
Y7 X1 X3 X5 X7 X9 X11 X13 X15 X17
Y5
Y3
Y1

14.3 小屋ばりの配置

小屋ばりを配置します。

1.[屋根入力]メニューから[小屋ばり]を選択する


※[屋根入力]→[小屋ばり]→[小屋ばりの配置]からも実行できます。
[小屋ばりの配置]ダイアログが表示されます。

2.小屋ばりを配置する

下記のデータを入力し、[OK]ボタンをクリックします。

入力項目 入力値
断面 D120

小屋ばりを配置したい範囲の始端をクリックすると、ラバーバンドが表示されます。終端をクリックすると小屋ばりが配置されます。
あるいは、小屋ばりを配置したい範囲をドラッグすると、小屋ばりが配置されます(はりの配置と同じです)。

始端をクリックする   終端をクリックする
   

下記の位置に小屋ばりを配置しましょう。

フレーム 配置範囲
Y7 X1-X17
Y5
Y3
Y1

3.作業ウィンドウを2回右クリックして[小屋ばりの配置]を終了する

作業ウィンドウ内で右クリックすると[小屋ばりの配置]ダイアログが表示されます。[キャンセル]ボタンをクリックしてもコマンドを終了できます。

15 見付入力

15.1 補助線平行複写

見付面積範囲入力のための補助線を平行複写で配置します。

1.[計算]メニューから[計算実行]を選択する


[準備計算結果]ダイアログが表示されます。[計算続行]ボタンをクリックします。

[構造計算書]が出力されます。[×]ボタンをクリックします。

見付面積範囲の指定で用いる建物の最高高さが自動計算されました。

[計算実行]前   [計算実行]後
   
2.[見付入力]メニューから[平行複写]を選択する


[補助線平行複写]ダイアログが表示されます。

3.作業ウィンドウで[X軸方向(Y面)]タブを選択する

4.X軸方向(Y面)に補助線を配置する

下記のデータを入力し、[OK]ボタンをクリックします。

入力項目 入力値
複写距離 60

通り心から柱の外面までの距離(ここでは柱の寸法÷2)を入力します。

見付軸線をクリックすると、ラバーバンドが表示されます。作業ウィンドウ内でクリックすると、クリックした方向に見付軸線が複写されます。

見付軸線でクリックする   複写したい方向でクリックする   見付軸線が複写される
     

下記の位置に補助線を配置しましょう。

フレーム 複写距離(mm) 方向
Y1 60
Y9 60

5.作業ウィンドウで[Y軸方向(X面)]タブを選択する

6.Y軸方向(X面)に補助線を配置する

下記の位置に補助線を配置しましょう。

フレーム 複写距離(mm) 方向
X1 60
X17 60

15.2 角度補助線

見付面積範囲の入力のための角度補助線を配置します。

1.[見付入力]メニューから[角度線]を選択する


[角度補助線]ダイアログが表示されます。

2.作業ウィンドウで[X軸方向(Y面)]タブを選択する

3.X軸方向(Y面)に角度補助線を配置する

下記のデータを入力し、[OK]ボタンをクリックします。

入力項目 入力値
勾配 1

角度線を開始したい始端にカーソルを合わせクリックすると、ラバーバンドが表示されます。
終端でクリックすると角度線が配置されます。
下記の位置に角度線を配置しましょう。

始端でクリックする   終端でクリックする   角度線が配置される
     
始端位置拡大図 終端位置拡大図
   

15.3 補助線延長

補助線を伸ばします。

1.[見付入力]メニューから[延長]を選択する


[補助線延長]ダイアログが表示されます。

2.補助線を延長する

下記のデータを入力し、[OK]ボタンをクリックします。

入力項目 入力値
延長長さ 100

補助線にカーソルを合わせクリックすると、指定した補助線の端部からラバーバンドが表示されます。作業ウィンドウ内でクリックすると、クリックした方向に補助線が延長されます。

補助線でクリックする   延長したい方向でクリックする   補助線が延長される
     

15.4 補助線連結

補助線を連結します。

1.[見付入力]メニューから[連結]を選択する

2.補助線を連結する

補助線にカーソルを合わせクリックすると、ラバーバンドが表示され、連結したいもう一方の補助線をクリックすると端部が連結されます。

補助線でクリックする   連結したいもう一方の
補助線をクリックする
  端部が連結される
     

15.5 見付面積範囲

見付面積の範囲を指定します。

1.[見付入力]メニューから[見付面積範囲]を選択する


[見付面積範囲]ダイアログが表示されます。

2.作業ウィンドウで[X軸方向(Y面)]タブを選択する

3.X軸方向(Y面)見付面積範囲を指定する

下記を選択して[OK]ボタンをクリックします。

入力項目 選択値
部分 壁部分(鉛直面)
形状 長方形

指定したい範囲の端部にカーソルを合わせクリックすると、ラバーバンドが表示されます。長方形の場合は対角線上の2点を始端と終端としてクリックすると確定します。
下記のように範囲指定しましょう。

始端でクリックする   終端でクリックする   範囲指定される
     

作業ウィンドウ内で右クリックをします。[見付面積範囲]ダイアログが表示されます。
下記を選択して[OK]ボタンをクリックします。

入力項目 選択値
部分 壁部分(鉛直面)
形状 直角三角形

指定したい範囲の端部にカーソルを合わせクリックすると、ラバーバンドが表示されます。直角三角形の場合は斜線上の点を始端と終端としてクリックすると、三角形を表示し、斜線に対してどちら側かを指定すると確定します。
下記のように範囲指定しましょう。

始端でクリックする   終端でクリックする   方向指示してクリックする   範囲指定される
       
4.作業ウィンドウで[Y軸方向(X面)]タブを選択する

5.Y軸方向(X面)見付面積範囲を指定する

作業ウィンドウ内で右クリックをします。[見付面積範囲]ダイアログが表示されます。
下記を選択して[OK]ボタンをクリックします。

入力項目 選択値
部分 壁部分(鉛直面)
形状 長方形

下記のように範囲指定しましょう。

作業ウィンドウ内で右クリックをします。[見付面積範囲]ダイアログが表示されます。
下記を選択して[OK]ボタンをクリックします。

入力項目 選択値
部分 屋根部分(勾配面)
形状 長方形

下記のように範囲指定しましょう。

6.作業ウィンドウを2回右クリックして[見付面積範囲]を終了する

作業ウィンドウ内で右クリックすると[見付面積範囲]ダイアログが表示されます。[キャンセル]ボタンをクリックしてもコマンドを終了できます。

📝多角形の見付面積範囲
[形状]を「多角形」に指定した場合、指定したい範囲の端部にカーソルを合わせクリックすると、ラバーバンドが表示されます。

多角形の場合は始端をクリックし、見付面積範囲の形状にそって端部を順にクリックします。最後に始端と同じ位置をクリックすると確定します。
下記のように端部を順にクリックして範囲指定します。

16 計算と出力

16.1 荷重条件

風圧力、地震力、積雪などの荷重条件を入力します。

1.[基本データ]メニューから[荷重条件]を選択する


[荷重条件]ダイアログが表示されます。

2.屋根勾配を入力する

下記のデータを入力し、[OK]ボタンをクリックします。

入力項目 入力値
X方向屋根勾配 0
Y方向屋根勾配 1

16.2 計算条件

計算条件を指定します。

1.[基本データ]メニューから[計算条件]を選択する


[計算条件]ダイアログが表示されます。

2.計算条件を指定する

下記のデータを入力し、[OK]ボタンをクリックします。

入力項目 入力値
剛床仮定 しない
層間変形角制限値 X方向 150
Y方向 150
燃えしろ計算 する
計算する部材 指定した部材

 

16.3 計算実行

構造計算を実行します。

1.[計算]メニューから[計算実行]を選択する


[準備計算結果]ダイアログが表示されます。

2.準備計算結果の内容を確認する

準備計算結果を表示します。データにエラーやワーニングメッセージがある場合は、メッセージの内容を[準備計算結果]ダイアログに表示します。
[中止]ボタンをクリックすると、計算を中止します。

📝ワンポイント
[マーカー表示]に✓を入れると、作業ウィンドウのメッセージの出力箇所をマーカーで表示します。

ダイアログを開いた状態でキーボードの[F1]キーを押すと、メッセージのヘルプ画面が表示されます。内容を確認しましょう。

📝メッセージ表示位置の確認
作業ウィンドウ上でメッセージ箇所が確認できる内容の場合、[準備計算結果]ダイアログのメッセージアイコンにマウスを移動するとマウスカーソルが変わります。その状態でクリックすると該当する部材にメッセージウィンドウを表示します。
※メッセージをダブルクリックしても同様に作業ウィンドウ上にメッセージウィンドウを表示します。
※メッセージウィンドウはマウスの左ボタンでドラッグして移動できます。

3.ヘルプを終了する

へルプ画面の[x]ボタンをクリックします。

4.計算を続行する

[計算続行]ボタンをクリックし、計算を続行します。

16.4 計算結果の表示

計算後は自動的に計算結果を表示します。

1.計算結果を確認する

計算結果ウィンドウで計算結果が確認できます。
※計算結果ウィンドウの各項目については、WOOD-ST Ver.2 ヘルプの「計算結果ウィンドウ」をご確認ください。

ツリーメニューウィンドウの出力項目一覧から項目を選択すると、その項目の内容をウィンドウに表示します。
検定計算等でNGがある項目は、ツリーメニュー上で赤く表示されます。

📝トピックを出力
ツリーメニューで右クリックするとポップアップメニューが表示され、指定したトピックのみをCSV形式で出力できます。

📝図表のコピー
表や図上で右クリックするとポップアップメニューが表示され、表や図をクリップボードへ転送できます。

●キーボード操作

計算結果ウィンドウでは、キーボードから次の操作ができます。

キー 説明
[↑][↓][←][→] パンニング
[Page Up] 前ページに移動する
[Page Down] 次ページに移動する
●マウス操作
2.計算結果ウィンドウを閉じる

計算結果ウィンドウの[×]ボタンをクリックします。

閉じた後、もう一度計算結果を表示する場合は、[計算]メニューの[結果表示]を選択します。

16.5 計算結果図の表示

計算結果図ウィンドウで応力図、変位図、検定比図を確認できます。

◆応力図

1.[計算]メニューから[応力図]を選択する


計算結果図ウィンドウが開き、応力図が表示されます。

2.応力図を確認する

計算結果図ウィンドウで応力図が確認できます。
※計算結果図ウィンドウの各項目については、WOOD-ST Ver.2 ヘルプの「画面構成」をご確認ください。

●ツリーウィンドウ

ツリーウィンドウで項目をクリックすると、全体図または軸、層の計算結果図が表示されます。

ツリーウィンドウの[X軸]→[X2]をクリックする   [X2]構面の応力図が表示される
   
●プロパティウィンドウ

プロパティウィンドウには認識モードの設定が表示されます。
認識モードで選択の対象とした状態で応力図上の部材を選択すると、選択した部材の計算結果がプロパティウィンドウに表示されます。

認識モードではりを選択の対象とした状態で、はりをクリックする   プロパティウィンドウに、選択したはりの計算結果が表示される
   

※認識モードは計算結果図ウィンドウの下部のアイコンからも切替えられます。

●応力図設定

[応力図設定]ボタンを押します。[応力図設定]ダイアログが表示されます。

[応力図設定]ダイアログでは、応力図で表示する数値や拡大率などを設定できます。

●キーボード操作

計算結果図ウィンドウでは、キーボードから次の操作ができます。

キー 説明
[↑][↓][←][→] 回転表示
[+] ズームアップ
[-] ズームダウン
[Ctrl]+[↑][↓][←][→] パンニング
●マウス操作
3.応力図を閉じる

計算結果図ウィンドウの[×]ボタンをクリックします。

◆変位図

1.[計算]メニューから[変位図]を選択する


計算結果図ウィンドウが開き、変位図が表示されます。

2.変位図を確認する

計算結果図ウィンドウで変位図が確認できます。
ツリーウィンドウやプロパティウィンドウ、キーボード・マウス操作に関しては応力図と同様です。

●変位図設定

[変位図設定]ボタンを押します。[変位図設定]ダイアログが表示されます。

[変位図設定]ダイアログでは、変位図で表示する数値や拡大率などを設定できます。

3.変位図を閉じる

計算結果図ウィンドウの[×]ボタンをクリックします。

◆検定比図

1.[計算]メニューから[検定比図]を選択する


計算結果図ウィンドウが開き、検定比図が表示されます。

2.検定比図を確認する

計算結果図ウィンドウで検定比図が確認できます。
ツリーウィンドウやプロパティウィンドウ、キーボード・マウス操作に関しては応力図と同様です。

●検定比図設定

[検定比図設定]ボタンを押します。[検定比図設定]ダイアログが表示されます。

[検定比図設定]ダイアログでは、検定比図で表示する数値や拡大率などを設定できます。

3.検定比図を閉じる

計算結果図ウィンドウの[×]ボタンをクリックします。

16.6 NG表示

計算結果がNGとなる部材とメッセージを確認します。

1.[計算]メニューから[NG表示]を選択する


[NG表示]ダイアログが表示されます。


作業ウィンドウ上でメッセージ箇所が確認できる内容の場合、[NG表示]ダイアログのメッセージアイコンにマウスを移動するとマウスカーソルが変わります。アイコンをクリックすると該当する部材の表示色が変わり、メッセージウィンドウを表示します。
※メッセージをダブルクリックしても同様に作業ウィンドウ上にメッセージウィンドウを表示します。
※メッセージウィンドウはマウスの左ボタンでドラッグして移動できます。

📝ワンポイント

2.[NG表示]ダイアログを終了する

[NG表示]ダイアログの[閉じる]ボタンをクリックし、終了します。

16.7 計算結果の印刷設定

計算結果をプリンターへ出力する際の印刷項目の指定や文字フォントなどを設定します。

◆リボンメニューから設定する方法

1.[ファイル]メニューから[印刷設定]を選択する


[印刷設定]ダイアログが表示されます。出力設定を確認しましょう。
※各項目の内容については、キーボードの[F1]キーを押して表示されるヘルプで確認できます。

2.[印刷設定]ダイアログの[検定計算出力]ボタンをクリックし、内容を確認する

[検定計算出力]ダイアログが表示されます。内容を確認しましょう。
※各項目の内容については、キーボードの[F1]キーを押して表示されるヘルプで確認できます。

3.[検定計算出力]ダイアログを終了する

[検定計算出力]ダイアログの[キャンセル]ボタンをクリックし、終了します。

4.[印刷設定]ダイアログの[軸組図]ボタンをクリックし、内容を確認する

[軸組図の設定]ダイアログが表示されます。内容を確認しましょう。
※[軸組図]ボタンは、計算を実行した後に選択できます。

ダイアログの左側のリストで✓を付けたフレームが印刷されます。
また、ダイアログ右側の図で軸を表す線をクリックしても、印刷指定を切替えられます。

軸をクリックする   クリックした軸の✓がはずれ、軸線が破線表示になる
   
5.[軸組図の設定]ダイアログを終了する

[軸組図の設定]ダイアログの[キャンセル]ボタンをクリックし、終了します。

6.[印刷設定]ダイアログを終了する

[印刷設定]ダイアログの[キャンセル]ボタンをクリックし、終了します。

◆計算結果ウィンドウから設定する方法

1.[計算]メニューから[結果表示]を選択する


計算結果ウィンドウが表示されます。[印刷設定]ボタンをクリックします。

[印刷設定]ダイアログが表示されます。
※表示されるダイアログは、[ファイル]メニューの[印刷設定]から表示した[印刷設定]ダイアログと同じです。

2.[印刷設定]ダイアログを終了する

[印刷設定]ダイアログの[キャンセル]ボタンをクリックし、終了します。

16.8 計算結果の印刷プレビュー

計算結果の出力イメージを画面に表示します。

1.計算結果ウィンドウの[印刷プレビュー]ボタンを選択する


プレビュー画面が表示されます。

[印刷]ボタンをクリックすると、[印刷]ダイアログが表示されます。印刷条件を設定し、[OK]ボタンをクリックすると、指定したプリンターへ出力します。
※他のアイコンについてはコマンド名称どおりの動作となりますので、説明を省略します。

2.プレビュー画面を終了する

プレビュー画面の[閉じる]ボタンを選択し、終了します。

17 NG部材の修正

17.1 修正方針

NG表示のメッセージを確認して修正する内容を検討します。

1.[計算]メニューから[NG表示]を選択する


[NG表示]ダイアログが表示されます。

2.メッセージの内容を確認する

[NG表示]ダイアログに表示されたメッセージを確認します。

●F-M5114:柱接合金物の検定計算で検定比が制限値を超えています

 
耐力壁の付帯柱の検定比が、柱接合金物の検定計算で制限値を超えています。

●F9001:剛性率が制限値未満です

●F9000:偏心率が制限値を超えています

●修正方針

ここでは[F-M5114]のメッセージを修正します。
以下の項目で、該当する柱の端部接合部の金物を変更します。

3.[NG表示]ダイアログを終了する

[NG表示]ダイアログの[閉じる]ボタンをクリックし、終了します。

17.2 接合金物のユーザー定義

データベース[k-DB]に接合金物のデータを追加します。

1.スタートメニューから[k-DB]を選択する


[k-DB]が起動します。[木造]メニューの[接合金物]を選択します。

[接合金物]ダイアログが表示されます。

2.[会社名]で[ユーザー定義]を選択する


[新規作成]ダイアログが表示されます。

📝ユーザー定義の追加
既にユーザー定義された接合金物がある場合、[ユーザー定義]を選択しただけでは[新規作成]ダイアログが表示されません。
[追加]ボタンをクリックすると、[新規作成]ダイアログが表示されます。

3.接合金物を登録する

下記のデータを入力し、[OK]ボタンをクリックします。

入力項目 入力値
製品種別 ホールダウン

[接合金物]ダイアログの[ユーザー定義]リストが表示されます。
下記のデータを入力します。

型番 接合タイプ 剛性-曲げ
強軸方向
剛性-曲げ
弱軸方向
耐力-軸
引張(短期)
耐力-軸
圧縮(短期)
複合応力の検定式
HDK その他 35 230 しない
[型番][接合タイプ][剛性-曲げ]
 
[耐力-軸]
 
[複合応力の検定式]
 
4.[k-DB]の[x]ボタンを選択し、終了する

[k-DB]ダイアログが表示されます。[はい]ボタンをクリックします。

17.3 柱端部接合部リストの入力

[k-DB]に追加した接合金物の名称、型番を登録します。

1.[基本データ]メニューから[端部接合部リスト]を選択する


[端部接合部リスト]ダイアログが表示されます。

2.端部接合部を入力する

下記のデータを入力し、[OK]ボタンをクリックします。

名称 会社 製品 型番 耐力低減係数
HDK35 ユーザー定義 ホールダウン HDK 1

17.4 柱の接合部金物の編集

耐力壁付帯柱の柱頭・柱脚接合部金物を変更します。

1.作業ウィンドウで[1F]タブを選択する

2.耐力壁の付帯柱の接合金物を変更する

耐力壁の付帯柱を右クリックします。
[柱のプロパティ]ダイアログが表示されます。
下記のデータを入力し、[OK]ボタンをクリックします。

柱頭接合部 柱脚接合部
HDK35 HDK35
柱を右クリックする   [柱のプロパティ]ダイアログにデータを入力して
[OK]ボタンをクリックする
   

同様にして、下記■の位置の柱頭・柱脚接合部を変更しましょう。

  X1 X2 X3 X4 X5 X6 X7 X8 X9 X10-X16 X17
Y9              
Y8                    
Y7                  
Y6                    
Y5                    
Y4                    
Y3                    
Y2                    
Y1              

📝ワンポイント
[表示]メニューの[柱]のボタン下部をクリックして[柱頭接合部名称][柱脚接合部名称]に✓を入れると、接合部名称を表示できます。

[柱頭接合部名称][柱脚接合部名称]に✓を入れる   接合部名称が表示される
   
3.[2F]の耐力壁の付帯柱の接合金物を変更する

作業ウィンドウで[2F]タブを選択します。

[1F]と同様に、下記■の位置の柱頭・柱脚接合部を変更しましょう。

  X1 X2 X3 X4 X5 X6 X7 X8 X9 X10-X16 X17
Y9                    
Y8                    
Y7                    
Y6                    
Y5                      
Y4                    
Y3                      
Y2                    
Y1                    

17.5 計算と出力

再度計算と確認を行います。

1.[計算]メニューから[計算実行]を選択する


[準備計算結果]ダイアログが表示されます。

2.準備計算結果の内容を確認する

準備計算結果を表示します。内容を確認します。

3.[計算続行]ボタンをクリックする

準備計算結果の内容を確認して問題がなければ[計算続行]ボタンをクリックします。

4.計算結果を確認する

計算結果ウィンドウの各項目を確認しましょう。

5.NG表示のメッセージを確認する

[計算]メニューから[NG表示]を選択し、[NG表示]ダイアログを表示します。

[F-M5114]のメッセージが解消されていることが確認できます。

6.[NG表示]ダイアログを終了する

[NG表示]ダイアログの[閉じる]ボタンをクリックし、終了します。

18 CAD出力

18.1 配置データ

入力した配置データをCADデータとして保存できます。

1.[ファイル]メニューから[配置データ]を選択する


[配置データのCADファイル(プレビュー)]ダイアログが表示されます。

2.縮尺を選択する

[縮尺]を設定します。

[配置データのCADファイル(プレビュー)]ダイアログの[保存]ボタンをクリックします。
[配置データのCADファイル保存]ダイアログが表示されます。

3.ファイルを保存する

保存する場所を選んで、ファイル名に名前を入力して、[保存]ボタンをクリックすると、データが保存されます(ここでは、[キャンセル]ボタンをクリックしましょう)。

※データを保存するドライブまたはフォルダは自動的にWOOD-STデータと同じドライブまたはフォルダになります。

◆保存できるCADデータのファイル形式

ファイル形式 説明
*.MPS パスワードで保存できるDRA-CADの圧縮データファイル
※パスワードは設定できません。
*.MPZ DRA-CADのデータファイル
*.MPX OLEを含まないDRA-CADのデータファイル
*.MPW DRA-CADαのデータファイル
*.MPP DRA-CAD2 V2のデータファイル
*.DWG *.DXF AutoCADまたは他のCADとのデータ交換用データファイル
*.JWC JW_CADのデータファイル
*.JWW Jw_cad for Windowsのデータファイル

18.2 計算結果のCAD出力

計算結果をCADファイルとして保存できます。

1.計算結果ウィンドウ内の[CADファイル]ボタンをクリックする


[CADファイルの作成]ダイアログが表示されます。

📝ワンポイント
ツリーメニューウィンドウ内のトピックを右クリックすることで、選択したトピックのCADファイルを作成できます。

2.CADファイルを作成したい項目をチェックする


CADファイルを作成したい項目をチェックし、[OK]ボタンをクリックします。
[計算結果のCADファイル保存]ダイアログが表示されます。

3.ファイルを保存する

保存する場所を選んで、ファイル名に名前を入力して、[保存]ボタンをクリックすると、データが保存されます(ここでは、[キャンセル]ボタンをクリックしましょう)。

📝CADデータのファイル形式
保存できるCADデータのファイル形式は、配置データの場合と同様です。

📝注意
伏図、軸組図を分割出力している場合、または伏図、軸組図をA4横出力している場合は保存できません。

18.3 3Dモデル

3Dモデルサブウィンドウに表示されている3DモデルをCADデータとして保存できます。

1.[ファイル]メニューから[3Dモデル]を選択する


[3DモデルのCADファイル保存]ダイアログが表示されます。

2.ファイルを保存する

保存する場所を選んで、ファイル名に名前を入力して、[保存]ボタンをクリックすると、データが保存されます(ここでは、[キャンセル]ボタンをクリックしましょう)。

※データを保存するドライブまたはフォルダは自動的にWOOD-STデータと同じドライブまたはフォルダになります。

◆保存できるCADデータのファイル形式

ファイル形式 説明
*.MPS パスワードで保存できるDRA-CADの圧縮データファイル
※パスワードは設定できません。
*.MPZ DRA-CADのデータファイル
*.MPX OLEを含まないDRA-CADのデータファイル
*.DWG *.DXF AutoCADまたは他のCADとのデータ交換用データファイル
3.[3DモデルのCADファイル保存]ダイアログを終了する

[3DモデルのCADファイル保存]ダイアログの[キャンセル]ボタンをクリックし、終了します。

📝注意
3Dモデルサブウィンドウが非表示の場合は保存できません。

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WOOD-ST
スクールテキスト

1 プログラムの起動と終了

2 データを開く、保存する

3 ウィンドウ

4 ヘルプ

6 建物概要

7 基本データ

8 スパン設定とCAD下図

9 部材配置の操作方法

10 柱の配置

11 基礎ばり・土台・はりの配置

12 壁の配置

13 床・天井の配置

14 屋根入力

15 見付入力

16 計算と出力

17 NG部材の修正

18 CAD出力