事例レポート
- 株式会社ノース建築設計はさまざまな用途の新築建物の構造設計をメインに耐震診断、耐震改修設計もされています。最近ではWALL-1を使ってWRC造建物の構造設計を多数手がけられています。今回、その辺りのお話を代表の西濱克也氏に伺いました。
WALL-1を導入された経緯
株式会社ノース建築設計 西濱克也 氏 |
株式会社ノース建築設計 |
設立 1972年7月31日 代表者 菊地義紀 所在地(本社) 札幌市中央区南2条西7丁目 4番地1 第7松井ビル8F |
- 「不満な点はあるものの他社製品を長年使ってきました。ただ非常に使い勝手が悪いのでWRC造の物件はなるべく請けないようにしようと思っていた矢先、あるクライアントからWRC造の案件が徐々に増えてきて、今後も長期的にやっていきましょうという話になりました。これだけ量的に仕事が来るなら今までより高機能で適用範囲の広い『WALL-1』に乗り換えようと導入を決めました。
実際にソフトを使用してみると予想以上に使いやすく、パソコンや構造計算ソフトにまだ慣れていない若い所員でもすぐに操作を覚えることができたので、すごく良かったと思っています。
WALL-1 作業ウィンドウ
また、以前使っていたソフトのイメージがあるので『ちょっとこの辺のモデル化が難しいよね』と所員に尋ねると『いや、できますよ』と答えたのでいろいろ確認してみて納得しました。
WALL-1 3D表示
機能的に天と地ほどに違います。
WALL-1は立体解析が可能で適応範囲も使い方次第でかなりタフな仕様だと分かったので平面、立面的にかなり不整形な建物でしたが使用することができ、自信にもなりました。
円形の建物をWALL-1で計算したのは今回が初めてでしたが、斜め軸と任意軸を利用することにより、驚くほど早く、また、楽に入力できました。」
WALL-1についての印象
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「構造システムの製品はDRA-CADもそうですが全般に反応が良いですね。WALL-1は非常に操作性が良い。以前使用していたソフトはレスポンスも悪い感じがします。
WALL-1 応力図
最近は対話形式のソフトが多いですがソフトを作る側と使う側のイメージに少しギャップや違和感のある時があります。
設計する側が望む動作と違うと煩わしい操作が増えて時間がかかってしまいます。メーカーはこうすれば入力できますとか言いますがモデル化の処理など頭の中で余計な回り道が必要となり思考がワンテンポずれてしまうことにストレスを感じます。こういうこともあり個人的にはテキスト形式で入力データを管理する方が良いと思っていますが別にWALL-1をテキスト形式にして欲しいということではありません。使いやすさが、これだけのレベルに達していれば十分であると思います。
ただ、通常変更する必要性のない入力項目については、テキスト形式の標準設定ファイルを作成しておくと作業性がさらに良くなり設計効率が大幅に高まると思います。
特に不満な点はありませんが、あるとすれば床組の入力で床と床組が別になっているので同じように扱えるようになれば良いなと思います。
複雑な形状の場合、3D表示も時々使っています。部材の入力ミスや配置忘れの確認が簡単に行えますので便利です。
WALL-1 計算結果出力
また、出力も良いと思います。ある物件の審査で指摘された項目があったので出力で確認していたのですが全部出力すると枚数は多くなりますが本当に見やすいです。出力に関してきめ細やかな配慮がされていると思います。
ソフト導入にあたって時間的制約もありスクールを受講することができませんでしたが、使用上押さえておきたいポイントは必ずあります。ただマニュアルに目を通してすべての内容を理解するには結構時間がかかりますので、操作や入力上の注意点など気付いたことは逐次メモしておいて、それらをチェックリストにまとめるようにしています。
所員にはマニュアル見る前に、まずこのチェックリストに目を通すようにさせているのでコツさえつかめばすぐに習熟してくれます。」
サポート等について
- 「分かりやすくて良いです。サポートの方は似たような質問を何度も聞いていると思いますし、こちらも回答の想像はついているのですが不整形な建物の場合、疑問に思ったことは確認するようにしています。」
- WALL-1は、壁式鉄筋コンクリート造建物の一貫構造計算ソフトウェアで、(一財)日本建築センター他編集「壁式鉄筋コンクリート造設計施工指針」、日本建築学会「壁式構造関係設計規準集・同解説」に準拠しています。
平成19年に改正された建築基準法に対応した許容応力度等計算から保有水平耐力計算までを一連で行い、構造計算書の出力のほか、構造計算概要書や構造計算適合性判定提出に必要な図やデータを出力することができます。
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- 他のソフトとの連携や法律への対応状況。
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