下階壁抜け柱の釣り合い軸力時の破壊モード検討機能
[ 利用できるソフト ]
DOC-RC/SRC Ver.8
メニューの「耐震診断」→「CSV形式ファイル出力」→「下階壁抜け柱の検討2」及び「下階壁抜け柱の検討3」を指定した場合で、圧縮軸力が釣合い軸力(曲げ強度が最大となる変動軸力)を超える場合に、釣合い軸力時における破壊モードの検討が行えるようになりました。釣合い軸力を算定し、その時の曲げ終局時せん断力とせん断終局強度を求め、両者の比較から破壊モードを決定します。
圧縮軸力が釣合い軸力を超え、釣合い軸力における破壊モードがせん断破壊となる場合、長期軸力が再配分によって支持できない場合は第2種構造要素となります。
下記の手順により、釣合い軸力時の破壊モードを出力します。
- 釣合い軸力 Nb を求めます。
Nb = 0.4b ･ D ･ Fc ここに、 b ：柱幅 D ：柱せい Fc ：柱コンクリート強度
- 釣合い軸力時の柱頭と柱脚の曲げ終局強度より曲げ終局時せん断力 Qmu を求めます。
Qmu = ( Mut ＋ Mub ) ／ ho ここに、 Mut ：柱頭の曲げ終局強度 Mub ：柱脚の曲げ終局強度 ho ：柱のうちのり高さ
- 釣合い軸力時の Qsu を求めます。
- Qmu と Qsu を比較し破壊モードを決定し、Qu を求めます。
Qu = min ( Qsu 、Qmu )
| Ns | ：圧縮軸力 |
| Nb | ：釣合い軸力(曲げ強度が最大となる変動軸力) |
| Qu | ：終局時保有せん断力 |
| Qmu | ：曲げ終局時せん断力 |
| Qsu | ：せん断終局強度 |
釣合い軸力時の破壊モードの検討フロー