お知らせ
一貫構造計算(BUS)と弾塑性解析(SNAP)の連携を強化
RC/SRC/S造建物の一貫構造計算(BUS-6)やS造建物の耐震診断・耐震補強計算(DOC-S)、RC/SRC/(S)造建物の3次耐震診断・総合耐震診断(DOC-3次診断)で入力した建物形状データ、柱・はり・壁の断面と配置、床組や荷重情報等をSNAP Ver.7(任意形状立体フレームの弾塑性解析)の入力データ(S6I形式)としてエクスポートする機能を強化しました。
※本機能で作成されるSNAPデータは、SNAP Ver.7で利用できます。
一貫構造計算や耐震診断ソフトで作成したデータが、簡単な操作で動的解析データに変換されますので省力化が図れます。計算条件は動的解析を行うSNAPで設定が必要ですが、許容応力度計算を行った建物や免震・制振建物の動的解析、制振部材による補強を行う場合のデータ作成にご利用ください。
データ変換を指定する「転送指定画面」を右に示します。
SNAPの解析を部材系で行う場合、指定する項目は右に赤枠で示した3または5箇所です。
また、SNAPは任意形状建築物、BUSシリーズはビル建築物を対象としているためモデル化などで異なる部分があるため、下記の項目については結果が一致しない場合が生じます。
重複してデータを作成する項目を少なくしながら、荷重などの違いを少なくするため、架構のモデル化方法で部材系を指定する場合にA・B・Cの3つのタイプのデータ変換を用意しました。
注 1) SNAPで架構の変更ができるように、部材形状で変換します。
RC・SRC部材(はり・柱・壁):コンクリート断面形状・鉄筋の配筋情報・鉄骨断面
2次部材:床構造(スラブ、小ばり)情報・片持ばり・片持スラブの変換も可能
※入力できるタイプが違うため片持スラブの多スパン配置や床構造は変換できません。
雑壁:SNAPの仕様の上下の床に挟まれた位置に変換。
注 2) BUS-6/BUS-5の入力データや保有水平耐力計算結果から下記のデータをSNAPデータとして変換します。
架構:節点位置、支点拘束、剛床仮定、部材配置、断面性能、剛域長さ、危険断面位置など
荷重:荷重分布、初期応力(長期応力)など
弾塑性モデル:材料の復元力特性、単軸バネの復元力特性、MSモデルなど
※計算条件はSNAPとBUS-6では異なりますがモデル化は同じです。
応答解析用の履歴のタイプは自動的に指定されますが、確認して適切なタイプに変更
することが必要な場合があります。
3D表示のため主架構も形状のまま変換します。
注 3) 指定されたフレーム方向の剛域・塑性ヒンジを検討する(危険断面)位置を転送しますが、この指定以外で
検討したい場合は、部材系①のAまたはBによる転送を行って、SNAPのモデル化で指定してください。
注 4) 応答解析の場合、構造種別ごとに設定されているSNAPの初期値の復元力特性の種類で転送されます。
増分解析の場合、BUS-6の保有耐力計算で用いられた復元力特性の種類が転送されます。
SNAPで追加・変更可能な項目表
「-」は荷重・建物重量として変換しているため、変更しても反映されません
ソフトと変換できるタイプ
注 1) SNAPでモデル化できない補強部材や耐震診断用の耐力式、材料強度などがあるため「DOC-S」 や
「DOC-3次診断」は、タイプA、Bによるデータ変換はできません。
「DOC-S」または「DOC-3次診断」で保有水平耐力計算を行うと、計算結果としての各部材の復元力特性
などをSNAPに渡すことができ、SNAP側でのモデル化の必要がなくなるため、タイプCでSNAPデータ変換
ができます。
注 2) 「DOC-RC/SRC」は保有耐力計算機能がないため、直接SNAPデータに変換することはできません。
BUS-6またはDOC-3次診断を経由してください。
一貫構造計算や耐震診断ソフトで作成したデータが、簡単な操作で動的解析データに変換されますので省力化が図れます。計算条件は動的解析を行うSNAPで設定が必要ですが、許容応力度計算を行った建物や免震・制振建物の動的解析、制振部材による補強を行う場合のデータ作成にご利用ください。
データ変換を指定する「転送指定画面」を右に示します。
SNAPの解析を部材系で行う場合、指定する項目は右に赤枠で示した3または5箇所です。
- 架構モデル化方法
- 転送 荷重 / 初期応力
- 転送 断面形状
- 転送フレーム(架構のモデル化で部材系④を指定の場合)
- 解析タイプ(架構のモデル化で部材系④を指定の場合)
また、SNAPは任意形状建築物、BUSシリーズはビル建築物を対象としているためモデル化などで異なる部分があるため、下記の項目については結果が一致しない場合が生じます。
- 架構の計算モデル
- 荷重拾い
- 断面耐力
- 復元力特性
重複してデータを作成する項目を少なくしながら、荷重などの違いを少なくするため、架構のモデル化方法で部材系を指定する場合にA・B・Cの3つのタイプのデータ変換を用意しました。
タイプ | 主な変換項目 | データ転送の指定 |
A 建物形状タイプ |
主要な建物データを形状のまま変換します。 注 1) 荷重計算やモデル化はSNAPで行います。 SNAPで建物形状や断面変更などが自由に行えます。 |
架構のモデル化方法 部材系(入力タイプ①)にチェック 転送 荷重 / 初期応力 転送しない にチェック 転送 断面形状 転送する にチェック |
B 建物形状+ 荷重タイプ |
主要な建物データを形状のまま変換します。 注 1) 荷重項や建物重量は BUSシリーズで計算した結果を変換します。 モデル化はSNAPで行います。 建物重量の計算結果を一致させたい場合に使います。 |
架構のモデル化方法 部材系(入力タイプ①)にチェック 転送 荷重 / 初期応力 荷重 にチェック 転送 断面形状 転送する にチェック |
C 建物形状+ 荷重+ モデル化タイプ |
断面・配筋も含めた建物データを形状のまま変換します。 荷重計算やモデル化はBUSシリーズで作成した結果を変換します。 注 2) 制振部材などの追加をSNAPで行います。 SNAPで形状変更が必要ない場合やBUSシリーズの建物重量と一致させたい場合に使います。 |
架構のモデル化方法 部材系(入力タイプ④)にチェック 転送 荷重 / 初期応力 荷重 または 初期応力 にチェック (制振部材などの設置による鉛直応力へ の影響を考慮しない場合などは、初期 応力を指定します) 転送 断面形状 転送する または 転送しない にチェック (転送しない場合は3Dが部材形状では なく線材として表示されます) 転送 フレーム Xフレーム または Yフレーム にチェック 注 3) 解析タイプ 応答解析 または 増分解析 にチェック 注 4) |
注 1) SNAPで架構の変更ができるように、部材形状で変換します。
RC・SRC部材(はり・柱・壁):コンクリート断面形状・鉄筋の配筋情報・鉄骨断面
2次部材:床構造(スラブ、小ばり)情報・片持ばり・片持スラブの変換も可能
※入力できるタイプが違うため片持スラブの多スパン配置や床構造は変換できません。
雑壁:SNAPの仕様の上下の床に挟まれた位置に変換。
注 2) BUS-6/BUS-5の入力データや保有水平耐力計算結果から下記のデータをSNAPデータとして変換します。
架構:節点位置、支点拘束、剛床仮定、部材配置、断面性能、剛域長さ、危険断面位置など
荷重:荷重分布、初期応力(長期応力)など
弾塑性モデル:材料の復元力特性、単軸バネの復元力特性、MSモデルなど
※計算条件はSNAPとBUS-6では異なりますがモデル化は同じです。
応答解析用の履歴のタイプは自動的に指定されますが、確認して適切なタイプに変更
することが必要な場合があります。
3D表示のため主架構も形状のまま変換します。
注 3) 指定されたフレーム方向の剛域・塑性ヒンジを検討する(危険断面)位置を転送しますが、この指定以外で
検討したい場合は、部材系①のAまたはBによる転送を行って、SNAPのモデル化で指定してください。
注 4) 応答解析の場合、構造種別ごとに設定されているSNAPの初期値の復元力特性の種類で転送されます。
増分解析の場合、BUS-6の保有耐力計算で用いられた復元力特性の種類が転送されます。
SNAPで追加・変更可能な項目表
追加・変更 可能な項目 |
A 建物形状タイプ |
B 建物形状+荷重タイプ |
C 建物形状+ 荷重+モデル化タイプ |
建物形状 | 主架構の他、床構造、雑壁等も追加・変更できます | 主架構の他、床構造、雑壁等も追加・変更できます | 断面形状の転送を行わない設定の場合は建物形状の追加・変更ができます |
仕上げ・ 積載荷重 |
変更できます | - | - |
部材断面 | 配筋を含む全データの変更ができます RC造壁については開口も変更できます 部材の追加ができます |
3D表示に利用します 断面形状の変更はできますが、解析モデルには考慮されません |
|
荷重または 初期応力 |
この項目はSNAPで自動計算します | 建物形状の項で示した追加・変更を行う場合は、荷重項をSNAPで部材単位に追加・変更することが必要です 初期応力の追加・変更は、部材単位で行うことが必要です |
|
建物重量 | この項目はSNAPで自動計算します | 建物形状の項で示した追加・変更を行う場合は、建物重量をSNAPで追加・変更することが必要です | |
弾性・ 弾塑性 モデル化 |
SNAPで計算した値によりますので、追加・変更はできません | 追加・変更できます |
ソフトと変換できるタイプ
選択タイプ 使用ソフト |
A 建物形状タイプ |
B 建物形状+荷重タイプ |
C 建物形状+ 荷重+モデル化タイプ |
BUS-6 | ○ | ○ | ○ |
DOC-S 注 1) | × | × | ○ |
DOC-3次診断 注 1) | × | × | ○ |
DOC-RC/SRC 注 2) | × | × | × |
注 1) SNAPでモデル化できない補強部材や耐震診断用の耐力式、材料強度などがあるため「DOC-S」 や
「DOC-3次診断」は、タイプA、Bによるデータ変換はできません。
「DOC-S」または「DOC-3次診断」で保有水平耐力計算を行うと、計算結果としての各部材の復元力特性
などをSNAPに渡すことができ、SNAP側でのモデル化の必要がなくなるため、タイプCでSNAPデータ変換
ができます。
注 2) 「DOC-RC/SRC」は保有耐力計算機能がないため、直接SNAPデータに変換することはできません。
BUS-6またはDOC-3次診断を経由してください。
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