BUS−U2 Q&A集
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Q.210

浮き上がりは自動的に考慮されますか。  

A.

保有耐力計算時に支点位置での引抜力が支点位置の軸力(連続計算の場合は基
礎計算用軸力,単独計算の場合はUC1,UC2で入力した1階軸力とURF
で入力した浮き上り抵抗力を加えた値)を上まわった場合に支点を解除して計
算を行います。
 

 
図210 浮き上り発生後のモデル

また浮き上りの発生が予想される位置にUFVで塑性バネを入力しておくと、
一般に収束が速くなり精度が上ります。以下に入力例を示します。

(例)
 

 
軸  名101102103
支点反力100150100
基礎重量101510
合  計110165110

(注) 基礎重量としてくいの引抜抵抗力などを含めて入力することができます。

支点圧縮耐 力200300200

UFV/1,1,101,101,10000,110, 90,0.0001,0.0001
  /1,1,102,102,10000,165,135,0.0001,0.0001
  /1,1,103,103,10000,110, 90,0.0001,0.0001
 
(注) 第7項目は支点圧縮耐力から浮き上り抵抗力の合計を差し引いた値を入
力します。

この例では支点位置の浮き上りまたは圧縮破壊が起こるまでは支点に近い状態
にするため鉛直剛性を10000t/pと大きな値にしています。塑性特性は0.0001
としていますが、計算結果に余り影響しない範囲でできるだけ大きな値とする
方が収束が良くなります。