BUS−U2 Q&A集
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Q.209

図のような場合に、1Fの判定がNGとなります。
まだ降伏していないのでOKとなるはずですが。
 
   
 
図209a ヒンジ図の例     図209b Q−δ図の例
 

A.

このような場合は2階の層破壊により、1階にまだ耐力があっても計算が打ち
切りになります。(荷重増分解析の場合は外力分布が一定のため)1階のDs
やFesが大きい場合は1階の必要保有耐力が大きくなるため、1階でNGとな
ることがあります。このような場合には外力分布を変えて解析して下さい。
外力分布は以下のようにして変えることができます。
通常はUL1で入力した値から求まる層せん断力係数(UL2で入力した場合
は入力した層せん断力係数)と相似形の外力分布となります。外力分布を変え
るにはUL2で直接外力分布に応じた層せん断力係数を入力する方法がありま
すが、必要保有耐力も層せん断係数の分布に応じて変わります。
外力分布のみ変える場合はUL3で入力します。
 
(例1) 自動計算の場合
 
AiΣWiAi・ΣWiの比率DsFesQunQuQuの比率
31.41001.00.351.049.083.31.0
21.22001.710.351.084.0142.81.71
11.03002.140.351.0105.0178.52.14
 
上表のようにAiΣWiの分布比率とQuの比率が同じになります。
 
(例2) (例1)の場合でUL3を入力した場合
     UL3/0,1.2,1.2,1.4
 
AiΣWiDsFesQunQuQuの比率
31.41000.351.049.083.31.0
21.22000.351.084.0142.81.71
11.03000.351.0105.0214.22.57
 
この場合はQunはAi・ΣWiの分布比率となり、Quは(UL3の入力値)
・ΣWiの分布比率となります。