BUS−U2 Q&A集
目次
Q.201
解析は終了するが、Q−δ図を見ると荷重増分が急に細かくなり降伏しないで終わっている。
図201a Q−δ図の例
A.
通常は図201bのようなQ−δ図となりますが、図201aのような図になることがあります。
これは、不均合い力の収束計算で所定の回数で収束しなかった場合に荷重の増分を
細かくして計算を行うことと(図201aのA点)、無用な計算を防ぐため所定の回数で
計算を打ち切る機能があるため、荷重増分が小さくなりすぎて降伏する以前に
打ち切り回数に達したと考えられます。
図201b Q−δ図の例
このような場合は次のようなことを行ってみて下さい。
@ 浮き上りが発生すると収束しにくくなるため、UFVコードで浮き上り後
の塑性バネを入力します。
A 部材の降伏後の塑性バネが小さい場合も収束が悪くなるため、UPG,U
PC,UPW,UPBコードなどで部材の塑性剛性を大きくしてみます。
B 柱が圧縮破壊しているところがある。この場合は圧縮破壊しないよう柱の
補強を行う。