BUS−U2 Q&A集
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Q.110

地上階を除いたモデルはどのように作ればよいですか。  

A.

計算開始階を設定した場合で、特別な入力をしない場合は、プログラムでは下
記モデルで解析を行います。
 
 
 
 
図110a 地上階のモデル
 
これは、通常地下階は壁量と耐力が大きく余り変形しないものとして図110bの
ような終局時応力を想定しているためです。
 
 
      
 
図110b       図110c
 
逆に地下階の変形が大きく、図110cのような応力となる場合には、下記のよう
なモデル化の方法があります。
 
(例)
 

 

 
回転バネKm1の特性はUFMで入力します。
Km1の回転剛性Km,曲げ耐力Muは以下のように求めます。
 
 Km:右図モデルの回転剛性
 Mu:GMu×cM1/(cM1+cM2)
  ここにGMu:はり左端の曲げ耐力
     cM1:1階柱脚の応力
     cM2:B1階柱頭の応力
 
鉛直バネKv1の特性はUFVで入力します。
Kv1の鉛直剛性Kv,引張耐力Pt,圧縮耐力Pcは以下のように求めます。
 
 Kv=EAc/h1
 Pt=min(基礎部分の浮上り抵抗力,NB1+Agft)
   ここに Ac :柱断面積
       NB1 :B1階軸力
       Agft:B1階柱の引張耐力で純引張と考えています。
 
 Pc=AcFc(B1階柱の圧縮耐力)
 
 Km2,Km3はB1階が耐力壁なので1階柱脚にヒンジができるとして回転剛
 性,曲げ耐力共上階柱の剛性,耐力より十分大きな値を入力します。
 Kv2,Kv3はKv1と同様に算定しますが、耐力壁部分の引張耐力を考慮する
 ことができます。