BUS−U2 Q&A集
目次  

Q.109

荷重増分量はどのようにして決めていますか。  

A.

概算必要保有水平耐力Q'unと弾性限耐力Qeの間をUCOコードの第6,7項
目で指定した荷重増分ステージ数Nで等比級数分割します。
 
 
   Qu :保有水平耐力
   Q'un:Ds・Fes・Ai・Wi・R
       ここにDsは構造特性係数,Fesは偏心率,剛性率から求まる形状係
       数を示します。単独計算の場合はUCOコードの第8,9項目で入力
       します。連続計算の場合はBUS−2.5の結果から自動計算します。
   Ai :Ai分布
   Wi :i層より上部の建物重量
   R :UCOコードの第10項目で入力する耐力確認倍率
   Qe :最初に建物のどこかにヒンジができる荷重
 
   (注) Qe>Q'unの場合は0〜Qe間を所定の個数に等分割したものを第1番目
      の増分荷重とし、第2番目以降は等比級数とします。
 
図109 荷重増分の求め方
   (例1) 荷重分割の例を以下に示します。(Qe<Q'unの場合)
 
     Q'un=100t
     Qe = 60t
     分割数N=5
     等比級数係数0.75の場合の各増分荷重は以下のようになります。
      △Q1=Qe=60t
      Q'un−Qe=40t
      40tを△Q2:△Q3:△Q4:△Q5
          =0.751:0.752:0.753:0.754
      の比になるように分割します。
      △Q1=60t
      △Q2=14.8t
      △Q3=10.8t
      △Q4= 8.0t
      △Q5= 6.4t
      6番目以降の分割荷重は6.4tとなります。
 
  (例2) 荷重分割の例を以下に示します。(Qe>Q'unの場合)
 
    Q'un= 60t
    Qe =100t
    分割数N=5
    等比級数係数=0.75
 
           Qe    100
     △Q1=   ̄ ̄ ̄ =  ̄ ̄ ̄ ̄ =20t
          N     5
 
     △Q2:△Q3:△Q4:△Q5=0.751:0.752:0.753:0.754
     の比になるように増分荷重を決めます。
 
      △Q1=20t
      △Q2=15t
      △Q3=11.25t
      △Q4= 8.44t
      △Q5= 6.33t