BUS−U2 Q&A集
目次
Q.002
ハードディスクとRAMディスクがありますが、どのように使うと効果的ですか。
また、そのときの環境設定はどのようにすればよいですか。
A.
BUS−U2では大きなデータファイルを扱うため、データファイルへのRead,
Writeにかかる時間が計算時間に大きく影響します。ハードディスクを使った
場合とRAMディスクを使った場合の計算時間の比較を表002aに示します。
表002a 計算時間の目安
| 装 置 | PC-9801 RA21 | PC-H98 model70 |
処 理 | |
48節点の建物*3) | HD | 20分 | 15分 |
RAM | 8分 | 5分 |
500節点の建物 | HD | 4時間45分 | 2時間45分 |
RAM | 1時間25分 | 50分 |
(HD:ハードディスク RAM:ラムディスク)
*1) 1方向1加力です。
*2) 計算条件、建物状況により計算時間は変化します。
*3) 48節点の建物はサンプルデータのU2-EXP1.B4Eです。計算時間の目安に
して下さい。
RAMディスクの容量が十分であれば、データファイルをすべてRAMディス
クに置けば最も効果的です。環境設定では以下のようにします。
(例1) ワーク用ドライブ名/パス名 :RAMディスク
BUS−2.5用ドライブ名/パス名:RAMディスク
BUS−U2用ドライブ名/パス名・:RAMディスク
RAMディスクの容量が十分にない場合は、ワーク用ドライブ名だけをRAM
ディスクとしてもかなりの効果があります。環境設定では以下のようにします。
(例2) ワーク用ドライブ名/パス名 :RAMディスク
BUS−2.5用ドライブ名/パス名:ハードディスク
BUS−U2用ドライブ名/パス名・:ハードディスク
建物規模と必要記憶容量の表を表002bに示します。
表中必要容量の上段(4MB,8MB,10MB…)は環境設定例1のように設
定した場合の必要な記憶容量を示します。また、下段(3MB,7MB,8M
B…)は環境設定例2のように設定した場合にワーク用ドライブとして必要な
記憶容量を示します。
表002b 計算に必要な記憶容量
必要容量(データ&ワーク) | 4MB | 8MB | 10MB | 20MB | 30MB |
| (ワーク) | 3MB | 7MB | 8MB | 16MB | |
処 理 | |
200節点程度の建物 | 計 算 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
画面出力 | △ | ○ | ○ | ○ | ○ |
500節点程度の建物 | 計 算 | × | ○ | ○ | ○ | ○ |
画面出力 | × | △ | ○ | ○ | ○ |
1000節点程度の建物 | 計 算 | × | △ | ○ | ○ | ○ |
画面出力 | × | × | △ | ○ | ○ |
1500節点程度の建物 | 計 算 | × | × | × | ○ | ○ |
画面出力 | × | × | × | △ | ○ |
2000節点程度の建物 | 計 算 | × | × | × | ○ | ○ |
画面出力 | × | × | × | △ | ○ |
*1) あくまでも目安で、計算条件、建物形状、出力指定により必要容量は増
減します。
*2) ×:できない △:一部についてできない場合がある ○:できる