BUS−2.5 Q&A集
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Q.425
応力計算結果のまとめの出力で水平力分担の数値が負になっていますが、原因は?
A.
いわゆる逆せん断力が発生していると思われます。
一般的な原因としては上下階の柱の部材角が加力方向と逆方向に倒れている場
合が考えられます。図425-aは通常の柱の変形を示します。図425-bは逆せん断
の発生している状態です。図425-cは通常の変位を示しながら逆せん断が発生
する場合です。この他いろいろなケース*1)がありますが、実状に合っていれば
計算結果は使用できると思います。

図425-a 通常の柱の変形

図425-b 逆せん断力が発生する場合

図425-c 通常の変形で逆せん断力が発生する場合
*1) ・耐震要素が偏在するため平面的にねじれる場合
・耐震壁は曲げ・せん断変形,フレーム部分はせん断変形が主な変形となるため、
上層まで曲げ変形の大きい耐力壁(細巾の壁)があると上層部分の柱に発生し易
い。