開発コラム ライトの設定 間接光について
  • Last Updated 2013/09/06

開発コラム 環境光の実例 (ライトの設定)

ライトの設定に戻る   間接光について

DRA-CADの環境光とは


DRA-CADでは、光源は[ライト]コマンドで設定しますが、環境光は[材質]で設定します。
ですから、本来は色や反射率の様に質感を表現する為のパラメータの1つです。
しかし、環境光は[材質]の他のパラメータと違い、他のパラメータが、光無しでどの程度効果を表すかを指定します。
色や反射等の材質は光がある事によってはじめて効果を表します(見えます)。
DRA-CADでは光の強さを[ライト]のパラメータである強度で示します。
材質が設定されている面(DRA-CADの場合[閉じたポリライン])において、光の強度が0の部分は黒として表現されます。
つまり設定されている材質はまったく知覚出来ません。
1の部分は設定されている材質そのままに表現されます。
1以上の場合、ハレーションを起こし、設定されている材質より白っぽく表現されます。
つまり、ある面がどう見えるかは、
表現された材質(見え方)=設定されている材質×光の強さ
で表されます。
環境光は設定されている材質の一定割合を光の強さに係らず表現させたい場合に設定します。
環境光を先ほどの式に組み入れると
表現された材質(見え方)=設定されている材質×{環境光(0~1)+光の強さ}
となります。
この式で設定されている[材質×環境光(0~1)]の部分が光の強さとは無関係に表現され、目に見える事になります。
環境光の一番多い用途は、間接光による明るさの表現です。
主に(鏡面でない)物体表面からの拡散反射と大気、塵等による散乱(天空光等)による間接光の効果を表現します。
ただ、環境光による間接光の効果は、面の向きや位置に無関係に完全に均等ですので、
環境光だけではレンダリングの結果がのっぺりと単調な感じになってしまいますので、他の光源との組合せて使う事が必要です。


環境光による間接光の表現









0.0

0.3

0.6

1.0


参考資料

環境光のパラメータ

注:本コラムはDRA-CAD11 Ver.11.0.1.7 時点での機能を紹介しています。
その後のバージョンでは変更されている場合もありますのでご了承ください。